ミック・ファウラー、癌闘病を告白

イギリスのミック・ファウラーが癌と診断され、闘病の様子をバーグハウス公式ウェブサイトで告白しました。

A PERSONAL UPDATE – WHY THE MICK AND VIC REUNION-2 WAS DELAYED – MICK FOWLER by berghaus 2017.12.5

Mick
10日間、自身の身体にチューブを挿入され、化学療法に挑んでいるミック・ファウラー (Photo by Mick Fowler)

兆候は自身の大便の色がおかしいと思いつつ放っておいたところ、奥様にも診察を勧められ、内視鏡検査の結果、癌を告知されたとのことです。

現在は本人が画像を公開している化学療法の他、放射線療法も進めているとのこと。

ジェフ・ロウの場合もそうですが、なにゆえ神は真のアルピニストに病魔という試練を与えるのか。
死よ、驕るなかれ。

ミック・ファウラー氏の全快を心よりお祈り致します。

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2017年 ピオレドール・ロシアおよびクリスタルピーク賞ノミネート

ロシアおよび旧ソ連圏のクライマーによる素晴らしいクライミングに贈られるピオレドール・ロシア(ロシア山岳連盟選定)、クリスタルピーク賞(ロシアの山岳誌選定)のノミネートチームが先日発表されました。
今年は次のチームが選ばれています。

●トランゴ・ネームレスタワー6237m 南西壁「Claire de Lune」(1999年スイス隊開拓)ルート登攀 2017年7月15日~22日 ルート長1620m 6B VI A4 コンスタンチン・マルケビッチ、ドミトリー・スコトニコフ、アレクセイ・クロシュキン
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登攀の様子

●カナダ マウント・アスガード2011m 北西壁「ラタトスク」ルート開拓 6B ルート長1265m ドミトリー・ゴロフチェンコ、セルゲイ・ニーロフ
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ルートを伸ばすセルゲイ・ニーロフ
ルート名の「ラタトスク」は北欧神話に出てくるリスのこと。天と地を駆け巡るイメージで命名したそうです。
セルゲイ・ニーロフのコメントでは、アスガード登攀を思いついたきっかけの一つとして、レオ・ホールディングの動画に影響されたとのこと。ネット動画の影響力は小さくないですね。

●中国・四川省 Kamailong 東面 「アムステルダムへの道」開拓 6A~6B ルート長970m マリナ・コプティバ、ガリーナ・シビトーク 
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しばらく大きな遠征をひかえていたマリナ・コプティバ、ガリーナ・シビトークでしたが、女性クライマーのための遠征助成金を受け、中村保氏著作の地図集からヒントを得て今回の遠征を決めました。いつものパートナーであるアナスタシア・ぺトロワは残念ながら山麓で体調不良となり2人での登攀となりました。

●サバ峰5300m北壁冬季登攀 2017年1月10~15日 1600m コンスタンチン・マルケビッチ、ドミトリー・スコトニコフ、アレクサンドル・パルフェノフ
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●プンギ6538m南東壁 初登攀 ユーリ・コシェレンコ、アレクセイ・ロウチンスキー
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登攀の様子

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以上の5チームはビオレドール・ロシアにノミネートされているチームです。
同時に、これら5チームはクリスタルピーク賞にも重複してノミネートされています。

次にクリスタルピーク賞にノミネートされている他隊を紹介します。

●ハンテングリ・ポベーダ 冬季連続登頂 2017年1月~2月 セルゲイ・セリベルストフ、アレクセイ・ウサートフ、セミョーノフ・ドベルニチェンコ、ミハイル・ダニーキン
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●ノルウェー・ロフォーテン 2017年7月20~22日「北極のオデッセイ」 ドミトリー・パーノフ、アンドレイ・パーノフ、アナール・ジミーロフ 6A A3 950m
Cp4

●ケニア山5188m東壁北東バットレス 2017年9月30日~10月3日「ボストーク(東)」ルート開拓 5B 630m アレクサンドル・ユーリキン、アレクセイ・オフチニコフ、セルゲイ・グルジー
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●チャパエフ峰6371m 南西壁新ルート「チェッカー(サーベル)」 IV、4、AI 90、M4 デニス・ウルブコ、マリア・カルデリ
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●東サヤン山脈 無名峰「トロイ」ルート開拓 2017年7月11日 5A 550m
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●グレート・トランゴ「インシャラ」開拓 2017年7月9日~23日 6B 1850m イゴール・スツダルツェフ、イワン・テメレフ、アントン・カシェフニク
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●ポベーダ峰~ヴァジャ・プシャヴェラ峰縦走 2017年8月3日~8月10日 アレクサンドル・パルフィオノフ、アントン・レズネフ、アレクセイ・シュカレフ、ワデム・カーリキン
Cp11

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以上がクリスタルピーク賞にノミネートされているチームです。

ピオレドール・ロシアは12月2日、ロシア山岳連盟の審査員によって結果が発表される予定です。

クリスタルピーク賞は12月9日に結果が発表予定です。
こちらは審査員投票の他に今年も一般投票が予定されており、
Sen
私も2票の投票権持ってますので、よーく考えて投票してみます。

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ショウナ・コクシーはワーゲン好きらしい

イギリスのショウナ・コクシーは、フォルクスワーゲン好きらしい・・・

イギリスはシェフィールドにほど近い街・ロザラムのフォルクスワーゲン輸入代理店・バン専門店「Leighton Vans」のPR動画に出演してます。
やかましいBGMのクライミング動画と違い、ピアノをメインにした音楽がヨーロピアン風ですな↓

ショウナ・コクシーはプライベートでもフォルクスワーゲンのバンを愛用してるようです。

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ロシア隊、プンギ南東壁完登

 信頼できるロシア情報筋によれば、ロシア人ペアがネパールヒマラヤ、プンギ(Phungi 6538m)南東壁の登攀に成功しました。

Phungi

メンバーはアレクセイ・ロウチンスキー(2014年タムセルク南西壁中央バットレス初登)、ユーリ・コシェレンコ(2003年ワレリー・ババノフと共にヌプツェ東峰南東バットレス初登)の2人。

10月26日にBCを発ち、雪氷壁をたどって10月28日16時30分に登頂、30日にはBCに無事下降。
登攀中はひたすら寒かった、とのコメントを伝えています。

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パンドラ(Pandra 6,700m)北東壁、陥つ

 去る10月18日、カンチェンジュンガ山群のパンドラ(Pandra 6,700m)北東壁がフランス隊によって完登されました。

Pandra4

Mathieu Détrie, Pierre Labbre y Benjamin Védrines abren una gran línea al Pandra (6.700 m) by Desnivel 2017.11.3

マシュー・デトリー(Mathieu Détrie)、ピエール・ラブレ(Pierre Labbre)、ベンジャミン・ヴェドリーヌ(Benjamin Védrines)のトリオは10月16日に北東壁にとりつき、6000m、6400mでビバーク、18日14時に登頂、19日にはBCに無事下降した。

2016年の日本隊 (2015年の谷口けい隊か?) のラインを踏襲するのではなく自分たちのラインをたどったとしている。

Pandra_2
今回のフランス隊のライン

Pandra2
10月16日、北東壁にとりつく

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10月18日、頂上直下の雪壁

彼らが登攀した北東壁のラインは「Peine plancher」(短期懲役刑)、(1200 m、ED、WI6、M6)と命名されました。

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フランス隊の3名。キャプションが無いので誰が誰だかわかりません。
先日のヌプツェ南壁を登攀した「髭ギャング」にならって「ハゲギャング」にしたとか。流行なのか!?

公開されている散髪の様子↓

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2017年 ピオレドールアジア賞は、

11月3日18時より韓国・ソウルで開催されたピオレドール・アジア賞の審査および表彰式において、

2017年ピオレドール・アジア賞はシスパーレ北東壁の平出・中島ペア、
Po2
2歳の我が子と共に表彰台に立つ平出氏

2017年ゴールデン・クライミングシューズ賞は、韓国のチョン・ジョンウォンに決定しました。
Po3
表彰台に立つチョン・ジョンウォン氏

そしてピオレドールアジア・生涯功労賞は、
Po1
インドのハリシュ・カパディア氏に贈られました。

本家ピオレドールの生涯功労賞は欧米・西ヨーロッパ人に偏向していますが、ハリシュ・カパディア氏がインドヒマラヤ登山に貢献してきた功績を考えるならば、十分に本家ピオレドールの生涯功労賞の資格があると当ブログでは主張しておきます。

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【訃報】 フレッド・ベッキー逝去

人生すべて山。

Fred2

 アメリカのフレッド・ベッキー(Fred Beckey)氏が10月30日、シアトルの親友宅にて、鬱血性心不全により亡くなりました。94歳でした。亡くなる直前まで、高齢にもかかわらず現役クライマーとして活動を続けていました。

Fred Beckey, legendary mountain climber, dies at 94 by Denverpost 2017.10.30

 最近は高齢でも現役を続ける姿が話題になっていましたが、そもそもはアラスカをはじめ北米を中心に活躍した「北アメリカでは最も活躍した探検・登山家」(ダグ・スコット著「ビッグウォール・クライミング」より)でした。

Fred
 北米各地で大岩壁を開拓しまくっていた頃のフレッド・ベッキー

 特筆されるのは、1940年代から60年代にかけて、フリッツ・ヴィースナーら往年の名クライマーを退けてきたバガブー山群の針峰群を次々と開拓していった経歴でしょう。北西部出身のベッキーとヨセミテで名を挙げたシュイナードが組んでサウスハウザースパイア・西柱状岩稜初登などを果たしています。

1970camp
1968年、ヨセミテ・キャンプ4にて クライミングのレジェンド達 クリス・ジョーンズ、フレッド・ベッキー、イヴォン・シュイナード

Bagaboo
バガブー・スパイアからのぞむスノーパッチ・スパイア西壁のルート。×印はビバーク地

近年になって記録映画『DIRTBAG: THE LEGEND OF FRED BECKEY』も製作されました。

フレッド・ベッキーの親友いわく、
「彼は常にやりたいことに満ち満ちていた。」

クライミング、登山の偉大な先達の死に、哀悼の意を表します。

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2017年 ピオレドールアジア・ノミネートチーム

今年も韓国の月刊誌『人と山』主催のビオレドールアジアに、日本、韓国、中国から登山隊がノミネートされました。
ノミネートされたチームは次の通りです。

12th PIOLETS D'OR ASIA 最終候補チームのプレビュー by 月刊『人と山』2017年11月号

以下引用開始
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12th PIOLETS D'OR ASIA

最終候補チームのプレビュー

 純粋で進歩的な登山を展開し、アジアの登山家たちを激励し鼓舞する意図で制定された、ピオレドールアジア賞も今年で12回を迎えた。登山のオスカーと呼ばれるこの賞は過去11年間、アジア山岳文化の発展を牽引し、アジアの登山家たちに未来志向的な登山の方向を提示してきた。
 すなわち、アルパインスタイルの速攻軽量登山、高難度を追求するクライミング、山を畏敬し自然を保護するアルピニズム本来の純度を強調しつつ、酸素ボンベや人為的な補助、固定ロープやシェルパなどの支援を受けて達成した結果がプロセスより重んじられることができないことを知らしめ、また商業主義に染まった登山・破壊的な登山行為にも警鐘を鳴らした。

 ピオレドールアジア審査委員会は今年も、このような基調を実践したチームをアジア山岳連盟加盟国およびアジア各国の登山専門誌から推薦を受けた後、厳正な審査を経て、最終的な候補3チームを選定した。
 夢をかなえるための情熱一つで挑戦と冒険を躊躇しないアジアの若き登山家たちに会ってみよう。

P1
ダラムスラ(6,446m)北西壁新ルート
New Route on the Northwest Face of Mt. Dharamsura(6,446m)
KOREA TEAM

 韓国を代表するアルピニスト、キム・チャンホ隊長率いる「2017コリアンウェイプロジェクト・インド遠征隊」が新ルート開拓という素晴らしい成果を収めた。
 しかし成果よりも高く評価される点は、挑戦と探検精神を実現しつつ、将来を担う若手登山家育成を目的とした点である。インドのヒマチャルプラデシュ州のクルー山群に入った5人の遠征隊員は高所順応を順調に済ませ、4人がダラムスラ北西壁に挑戦、アルパインスタイルによる4泊5日のクライミングで新ルート開拓に成功した。
 この北西壁は過去に試みられた記録がない新鮮な目標である。この登攀は、韓国遠征隊がヒマラヤにおいてフリークライミングで開拓した最高難度と評価した。コリアンウェイプロジェクトは、今後も優れた成果を上げることが期待される。ピオレドールアジア審査委員会は、今年の韓国を代表する当チームを最終候補に選定した。

ダラムスラ北西壁新ルート
対象 ダラムスラ(6,446m)北西壁
位置 インド・ヒマチャルプラデシュ・クルー山群
ルート 北西壁新ルート
クライミング方式 アルパインスタイル
隊員 キム・チャンホ、アン・チヨン、ク・キョジョン、イ・ジェフン 4名

 P2
チョーラ東峰(6,163m)新ルート
New Route on Chola East(6,163m)
CHINESE TEAM

 今年は中国においても優れたクライミング成果があった。もちろん海外登山の環境が整っているとはいえない彼らの舞台はヒマラヤよりは四川省近くの未踏峰である。それでも中国の若いアルピニストたちの挑戦は止まることはない。
 3名の中国人青年ガオ・チュン、リウ・ジュンプ、チェン・シャンシャンドンは四川省のサンルイ山群北に位置するチョーラ山を目指した。彼らが目標にしたのは、この山の最高峰である東峰(6,163m)。西峰(6,149m)は1988年に日中合同隊によって登頂されたが、東峰はまだ未踏峰として残っていた。
 東峰頂上直下は強風にさらされた100mの長いリッジで、転落の危険性が高く老練な登山経験と確実な確保技術が必要であり、決して簡単なルートでは無い。しかし彼らは2017年8月9日、頂上に到達した。ビオレトール審査委員会は、中国を代表して今年の優れた登山を成し遂げた同チームを最終候補に選定した。

チョーラ東峰新ルート
対象 チョーラ東峰(6,163m)
位置 中国四川省サンルイ山群
ルート 東峰新ルート
クライミング方式 アルパインスタイル
隊員 ガオ・チュン、リウ・ジュンプ、チェン・シャンシャンドン 3名

 P3
シスパーレ(7,611m)北東壁新ルート
New Route on the Northeast Face of Mt. Shispare(7,611m)
JAPAN TEAM

 平出和也と中島健郎。
 このデュオは2017年に素晴らしい登山をやり遂げた。シスパーレ北東壁の初登攀である。パキスタン、カラコルム・バツーラ山群の2,700mの壁は、これまでに数多くのアルピニストの胸をときめかせた。シスパーレそのものは1974年ポーランド・ドイツ学術遠征隊が1,500mの固定ロープを使い35日かけて初登頂した山である。
 平出和也はシスパーレに4度、北東壁は2度の試みの末、ようやく成功を収めた。これはアルピニストが不屈の精神を一般大衆に示した模範的な事例といえよう。平出和也は谷口ケイと共に2008年カメット(7,756m)南西壁を初登攀し、すでにヨーロッパのピオレドール賞を受賞した経験を持つ。
 今回彼は中島健郎とペアを組み、アルパインスタイル5日間でシスパーレ北東壁を登り、自分自身の目標にピリオドを打った。ピオレドールアジア審査委員会は、このチームをためらうことなく、最終候補に選定した。
 
シスパーレ北東壁新ルート
対象 シスパーレ(7,611m)北東壁
位置 パキスタン・カラコルム バトーラ・ムズターグ
ルート 北東壁新ルート
クライミング方式 アルパインスタイル
隊員 平出和也、中島健郎 2名

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以上引用おわり

同時に優れたクライマーに与えられる「ゴールデンシューズ賞」には、韓国からチョン・ジョンウォン、日本から一宮大介、中国からベテランの王清華がノミネートされています。

参考記事 当ブログ 中国の王清華、中国人初の5.15a(9a+)に成功

「人と山」の紹介記事を読む限り、平出・中島ペアのシスパーレがぶっちぎりのような気がしますが、ノミネート3隊の中で唯一隊員が公募制だった韓国隊の「若手育成」という持続性のあるテーマがどう評価されるか、中国隊による未踏峰をアルパインスタイルで陥した成果がどう評価されるのか。
11月初めの表彰式の結果を待ちたいと思います。

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『第2回蔚州世界山岳映画祭』 の不都合な真実

去る9月21日から5日間にわたり韓国・蔚州郡で開催された『第2回蔚州世界山岳映画祭』。

各韓国メディアは国際イベントとして無難に報道していましたが、韓国の時事ジャーナル紙が痛いところを突いた報道を展開しています。

朴槿恵・前政権時から韓国各地の山岳地で問題になっているケーブルカー建設問題に関して、ゲストとして招かれたリック・リッジウェイもガツンと物申したようです。

「自然と共存」問いただすことになった蔚州世界山岳映画祭の課題 by 時事ジャーナル(韓国)2017.9.27

以下飲用開始
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「自然と共存」問いただすことになった蔚州世界山岳映画祭の課題
9月25日に閉幕・・・上映作品増大など、見た目拡大にも運営システムの粗雑

チェ・ジェホ 記者

 国内最初で最大の山岳映画祭として注目を集めた、第2回蔚州世界山岳映画祭が9月21日に開幕され、5日間にわたって21カ国97編の上映スケジュールを終えて幕を閉じた。

 昨年第1回の時よりも上映作品が19編増え、出品作品も78編(第1回は40カ国182編 → 第2回は31カ国260編)に増加するなど、世界的な山岳映画祭として発展する可能性を確認できた点で、主催者である蔚州映画祭事務局は舞い上がっている雰囲気だ。
 しかし、25億ウォンの予算をかけた国際イベントとしては貧弱な付帯行事プログラムに加え、映画祭の最も重要な上映館チケットに関連した粗雑な運営システムは、昨年第1回の時とあまり変わりなかったという指摘を受けている。
 蔚州世界山岳映画祭が、主催側が掲げるようにイタリア「トロント」、カナダ「バンフ」とともに世界3大山岳映画祭に成長するために解決すべき課題は何だろうか。

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去る9月21日、UMFF開会式の様子 蔚州世界山岳映画祭事務局提供

「このまま世界3大山岳映画祭に成長できるか」

 第1回蔚州世界山岳映画祭が開かれた昨年9月30日、キム・ギヒョン蔚山市長は当日午前中まで開幕式に参加しないつもりだった。市役所で当日朝に発送する日程表に、キム市長の代わりに行政副市長が開幕式に出席として名簿に記載されていた。キム市長は最終的にこの日の夕方の開幕式に出席し、会場で持前の明るい表情を維持したが、当日の朝は副市長を代わりに国際イベントに出席させようと決心するほど不満を持っていたものと思われる。

 キム市長の当日不参加のハプニングは、映画祭の名前をめぐって蔚山​​市と蔚州郡が神経戦を繰り広げたことから始まった。蔚山市は予算10億ウォンを支援する条件で映画祭の名称に「嶺南アルプス」や「蔚山」を用いることを要求したが、蔚州郡は最後まで地域名を譲らなかった。

 蔚州郡がこのような独自の路線を進んで失ったのは、10億ウォンの予算だけではない。蔚山市は今年広域市昇格20周年を記念する「蔚山訪問の年」と銘打って巨大な広報マーケティング戦略を繰り広げたが、蔚州世界山岳映画祭の広報は、蔚州郡の役割だった。

 5日間の蔚州映画祭に集まった観衆は約6万人と映画祭事務局は推定した。昨年の第1回で事務局が明らかにした観衆は、5万3000人だった。しかし、イベント期間中に会場を往来した周辺関係者は、昨年に比べて会場が広く感じられるほど訪問者が少ないと口をそろえる。

 野花漫画フェスティバル、ツリークライミング、全国スポーツクライミング大会、ガンウォルジェで開かれた山上音楽祭「蔚州オデッセイ」など、家族単位やスポーツ愛好家が参加するプログラム会場は参加者でにぎわった。しかしながら映画祭の中心であるべき「映画上映館」周辺は寂しいほどで、映画祭は全国の映画ファンを集めるには限界を表わした。

 このような寂しい上映館の雰囲気は、無料で行われている映画チケットのずさんな運営システムと無関係ではなかった。当初映画祭事務局は、オンライン予約以外に観覧席の20%を現場で発券すると約束したが、開幕翌日になって突然上映日に関係なく事前予約することができるように方針を変え混乱を招いた。

 週末の上映時間に間に合うよう当日券を入手しようとしていた観光客は「売り切れ」という案内に失望して引き返した。臨時上映館3棟も含め4箇所の上映館では、「売り切れ」という案内とは異なり前売券をストックしておいて、会場が見つからない団体のために主催者側は冷や汗を流したという裏話もある。

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去る9月23日、蔚州世界山岳映画祭会場で特別講演をおこなうリック・リッジウェイ氏の様子。 蔚州世界山岳映画祭事務局提供

蔚州推進・神仏山ケーブルカー - 山岳映画祭との共存方法は・・・

 今回の映画祭で主催側が精魂込めたプログラムの中で欠かせないのは、今年初めて制定された「蔚州世界山岳文化賞」だった。受賞者は、7大陸最高峰を世界で初めて登頂した記録を保持し「地球の息子」という敬称を持っているアメリカのリック・リッジウェイ氏である。彼は会場で特別講演と特別展示会をおこない、蔚州地域「嶺南アルプス」と縁を結んだ。

しかし、登山家であり環境活動家に変身した彼には、蔚州郡が推進する「神仏山ケーブルカー」が不満だった。

 リック・リッジウェイ氏は記者会見で「山は野生そのままに保存しなければならない。そしてケーブルカーには反対する」と表明し、映画祭関係者たちを困惑させた。 彼は「山に登った時、野生が与える魔法を感じることができて自然から安らぎを受けることができる」 として 「車に乗って、駐車場に駐車をして、ケーブルカーに乗って展望台まで上がって、再びケーブルカーに乗って降りてくるのは優れた人間の姿ではない」と批判した。

 映画祭発足を先頭に立って主導してきた蔚州郡は、今後は映画祭運営主催を法人にして世界的山岳映画祭として発足させていくという立場だ。
 蔚州郡の方針通りならば、来年9月には第3回蔚州世界山岳映画祭は神仏山の頂上と連結されたケーブルカー駐車場の真下で開かれることになる。

 「自然との共存」をスローガンに掲げた蔚州世界山岳映画祭が、映画祭の存在理由と現実の環境の間で、どんなスタンスを取るかにより今後、名実共に世界山岳映画祭に発展するかどうかを分けるものと見られる。

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以上引用おわり

なにかと「世界的」なタイトル好きな韓国ですが、この蔚州世界山岳映画祭に賭ける意気込みはものすごいものがあります。
昨年の第1回のゲストとして韓国に招かれたのがラインホルト・メスナー、そして欧米ではその名が知られている山岳ジャーナリストBernadette Macdonaldを招いたところに私は韓国山岳界の「本気」を感じた次第。

チケットの問題は「ケンチャナヨ」な韓国社会ではまあご愛敬として、神仏山のケーブルカー問題は痛いところを突かれました。

 あの雪岳山でも経済効果を期待してロープウェイ建設計画が浮上、計画に反対する自然保護・登山関係者に逮捕者がでるほど反対運動が白熱していました。
 朴槿恵政権が終末を迎えたことによりロープウェイ建設も白紙に戻されましたが、最近になってゾンビのように再浮上しているようです。
 当該記事の神仏山ケーブルカー計画のように、経済効果を期待する賛成派と自然保護を訴える反対派との対立が続いているところもあります。計画はかなり推進されているようですが、各関係省庁の対立もあり、ケーブルカー建設が実現するかはまだ予断を許さない状況、といったところです。

第3回蔚州世界山岳映画祭が韓国のみならず世界的な山岳イベントとなりうるか、ケーブルカー建設計画という環境問題の行方にも注目したいと思います。

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アダム・オンドラ、コミックとアニメに登場

あのアダム・オンドラがコミックとアニメに登場!

少年少女のヒーロー、アダム・オンドラが悪の組織に誘拐さる!
スポルティバのキャラクター、ラスポガールとラスポボーイが、アダム・オンドラからもらった靴を履いてパワーアップ!
まあ動画をごらんくだされ↓

スポルティバのCMキャラクター、ラスポガールとラスポボーイが活躍するコミックはこちらで読めます。
LaSpo Kids

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スポルティバのPRコミック、「LaSpo Kids」表紙

La2
アニメ版・コミック版に登場するアダム・オンドラ。
言うなよ!髪型とメガネしか似てないとか言うなよ!

でもこんな風に子供向けにデフォルメされるのも、世界のアダム・オンドラだからこそですね。

にわか仕込みの知識でクライミング記事を書いた、アダム・オンドラを「チェコの選手」などと名前も書かずにスルーした読売新聞社のスポーツ担当記者はこれを読んで反省してください。

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