ブナ林好きな人にたずねたい。勝ち負けって何ですか?

まずはこんなニュースをお読み頂きたい。

ひと模様:自然保護で大臣表彰 /島根 by 毎日新聞10/24

以下記事引用開始
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11月3日にはハイキングも予定されており「自然を知ってほしい。よそに負けないブナ林があり、紅葉を見るのも、落ち葉を踏み分けて歩くのもいい」と話している。
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以上引用終わり

記事の対象になっている方についてとやかく言うつもりは全くありません。
山形県自然博物園で一応はブナ林ガイドとして活動していた人間として、メディアでブナ林が取り上げられる際によく用いられる、次の表現が大変気になるのです。

「よそには負けないブナ林」
「白神山地に負けないブナ林」

・・・ブナブナと、狂信的なまでにブナ林好きな自然愛好家がたくさんおられますが、このブナ林の「勝ち負け」ってなんなんですかね?
もしかして、面積が小さいと「負け」なんですかね?

まあ、日本には勝ち負けにこだわる血気盛んな自然愛好家が多いこと。

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ブナの森探検隊2009【後編】

Pa0_0614起床時間の1時間半前、午前5時に目が覚める。
外は、雨。
ガイド山行と同様、朝はラジオの気象通報、そして携帯でネットにアクセスして天気図と気象情報を確認。しとしと雨が続く予想。
私の想いとしては、雨の森も子供たちに体験してもらいたい。
自然の家所長は昨晩「雨でも行きますよっ」と張り切っていたので、この天気ならブナの森に行くことになるだろう。

Pa0_0613洗顔とトイレを兼ねて外に出る。
イラガの卵をめっけ。
人間にとっては有毒な虫に、神はなんとも可愛らしい家を与えたものだ。
雨の朝のキャンプ場、その静寂で、日頃の鬱々を解消。

さて、今日の朝食は『朝からバーガー』。
スタッフが前もって沸かした湯でハンバーグを温め、参加者は野菜などを切るのだが、相変わらず我が担当1班の母娘は見事な連係プレーで『瞬殺』調理。昨夜同様、他の班が準備半ばというのに『いただきまーす』の声が響く。
Pa0_0608ウチの班の女の子、朝から食欲旺盛です。

今回の参加者達はキャンプのベテラン揃いのため、朝食も早めに終わる。
少し余裕の朝を過ごし、皆で月山山麓、自然博物園に移動。
ここでブナ林ガイド2名と合流、私たちは2班に分かれ、ブナ林ガイドの引率でブナ林に入る。
まあ私も自然博物園のブナ林ガイドなのだが、ここはおとなしく他ガイドの自然解説の勉強も兼ねて後に従う。

Pa0_0601
さあ、雨のブナ林に突入~

ブナ林ものがたり

Pa0_0593
大きなブナの倒木が、木道をふさいでいます。
今年倒れたばかりのブナですね。

Pa0_0592
倒木の上を見上げると、森の間にポッカリと空間が開いています。
この空間は『ギャップ』などとも呼ばれています。

この隙間から陽の光が森に射しこみ、

Pa0_0591
次の世代が生育していきます。
倒木は朽ちていき、他の動植物の養分となっていきます。
太古から繰り返されてきた、森の仕組みです。
画像は、倒木の苔に生えていたブナの芽。

Pa0_06026月初旬、あちこちに『ブナもやし』が生えていました。ブナの実の殻を被った芽がたくさん。
しかし、大きく成長するのは、そのうちのごくわずか。

Pa0_0600ブナの幹にはエゾハルゼミの抜け殻が見られました。
やはり生き物や、その痕跡は子供達を引きつけます。
画像には記録していませんが、キャンプ場でも子供達が夢中だったのは池でのザリガニ釣り。工夫をこらしたレクレーションも、小さな生き物にはかなわないような気がします。

2時間ほどブナの森を歩き、自然博物園の和室で皆で弁当を食べ、別れの集いをして解散。
今回も私にとっては反省点の多いキャンプでしたが、次回に繋げることにしましょう。

ほとんどの参加者(親子連れ)は自然博物園で解散後は最寄りの水沢温泉に。
私たちスタッフは自然の家に戻り、

Pa0_0590広い体育館一面に広げて干していた寝袋50枚(寒さ対策のため一人二枚使用した)、巨大なムーンライトテントの収納。
体育館の空気がテント臭え~
みんなで一斉に寝袋を巻き、ムーンライトテントを折りたたむ。
こんな時ふと、キャンプの裏方の仕事をしている実感を抱くとともに、次にこのテント・寝袋を使う子供達はどんな体験をするのだろう、と思います。

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ブナの森探検隊2009【前編】

6日、土曜日。雨。
雨天の中、幼稚園の運動会。
息子の全力疾走を見届けてから、山形県朝日少年自然の家に直行。
1泊2日のプログラム『ブナの森探検隊』(PDFファイル)に裏方として同行。

予定では月山山麓の志津キャンプ場で催行予定だったが、雨天のため自然の家キャンプ場に変更。
参加者が来る前に、まえもってスタッフでテント設営。

Pa0_05861
いびき対策で、私とK越先生のテントは隔離政策。_| ̄|●il|li

さて今回は久しぶりに私は『班付き』として参加者の1班を担当。
この1班、2組の母娘で構成されているのだが、母親は姉妹同士、子供たちもベテランのキャンパー。
母親のIさんは某新聞の市民記者をされており、偶然にも私は過去二回、Iさんの書いた野外活動の記事でアップの写真つきで新聞掲載させてもらっていたのでありました。

母子ともにベテランなので、夕食の野外炊さんなど全く口を出せる隙無し。
Iさんがてきぱきと指示を出し、子供たち(小6、小4の女の子)がなれた手つきで野菜を切っていく。
ちなみにこの日は焼き肉&焼きそば。
当初の打合せでは親子のふれあいを大切にするため、スタッフは別に夕食をとるように指示されていたのだが、Iさん親子に私の分も夕食を用意していただいたので、ありがたく夕食を共にする。
なんといっても母親同士が姉妹ということもあり、皆の息がぴったり合っているので、他の班が鉄板を火にかける頃には私たちは「いただきまーす」(笑)

食べた後の片づけ。
鉄板にこびりついた焼きそばを、ベテランIさんは菜切包丁の先でこすり落とす。
娘さんがそれを見て「私やってみる」と手伝う。
親子のふれあいはそれなりに進行中。
私の口を挟む隙は、どうやら無さそう。

Pa0_0584
スタッフ仲間のマサさんはアメリカのアパラチアントレイルを踏破した猛者。
用意してきたソロ用テントは子供たちの関心の的。
長大な距離を単独で踏破してきたマサさんの装備品はすべてコンパクト、システマチック。
自然の家の活動でご一緒する度、勉強になります。

Pa0_0585
私の今夜のねぐら。自然の家キャンプ場に常設された、オールドスタイルの家型テント。
ちなみに今回のキャンプでは参加者はモンベルのムーンライト7&9を使用。
なんといっても高さがあり居住性良好で参加者に好評でした。

Pa0_0583
夜になって雨。
炊事場のかまどでボンファイヤー。
ほどよく燃える薪を眺めながら夜を過ごす。
さて、明日は月山山麓、自然博物園のブナ林をみんなで歩く予定。
どうなりますやら。

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対立軸から何が生まれるんですか?

某ローカル出版誌のために野外活動をテーマにした原稿を書いている。
参考文献として、地質調査総合センターの機関誌『地質ニュース』07年12月号を読み込んでいるのだが、目的外に大変印象的な記事に出会った。

横浜に残された最大緑地、円海山緑地北端の『谷戸』の環境保全をめざすネットワーク『瀬上の森パートナーシップ(SMP)』を取り上げた記事である。
以下引用開始
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 SMPの活動はいわゆる「反対運動」ではありません。民有地の開発計画ですから、まずは地権者の意向が尊重されるべきです。(中略)何が事実か、何が大切かということが明らかになれば、良識ある市民は自分で判断し行動できるのではないでしょうか。行政や事業者も、市民の環境意識が高まり企業の社会的責任の問われる時代において、多くの人々の目のあるところでは合理的な判断や行動をとるであろうことを期待しています。
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以上記事引用おわり 

『良識ある市民は自分で判断し行動できるのではないでしょうか。』
素晴らしい見識である。

 一方、徹底して行政攻撃を仕掛ける某市議会議員に率いられた反対派と、合意形成に無頓着な行政が対立しているのが、山形県の最上小国川ダム問題である。
 一年間を振り返る年末の報道特別番組で、地元赤倉温泉の旅館経営者が、
「反対賛成いずれも禍根を残すのは避けたい」という意味の発言をされていたのが印象に残る。 

 執拗に行政を攻撃し続ける某市議会議員の姿勢が賢明とは、私にはとうてい思えない。
ご自分のブログで

 『そして「生命と財産」というが、この川の洪水災害で何名の人命を失った過去があるのだろうか。』

 とまで発言されておられるが、人命が失われなければどのような被害が発生しても良いのか?
 ダム工事はどうせスーパーゼネコンが受注とおっしゃるが、砂防ダムはともかく本格的なダム工事を単独で施工できる山形県下の建設会社など私は不勉強にして知りません。県下の建設会社が受注すれば受注したで、「県知事と業者の癒着」と騒ぐのは「市民派」活動家の皆さんのような気もしますが。
 またこの問題を検索する際、釣り関係者がブログで盛んに反対を唱えていますが、そこに防災の視点と意識は、全く感じられません。

 以前当ブログに書きましたが、私は一年間ダム現場で働いてました。
 正確に書けば、ダム本体工事ではなく、ダム建設に伴う移転集落のための事業に携わっていたのですが、ダム建設によって移転する地権者の方に、直接挨拶に伺いお話を聞く機会もありました。
 ま、私は不良社員ですのでいろいろ失策をしでかし、後々会社の偉い人からも馬鹿呼ばわりされる仕事っぷりでしたが、私の登山観・自然観において決定的なターニングポイントになった出来事でした。私が野外教育活動に関わることになったのも、このダム工事に関わったおかげです。

 前述の攻撃的な某市議会議員の活動ぶりに、正直言って敬意を抱きますが、実際にダム現場で汗かいた人間としては頭ひねらざるをえない姿勢も目につきます。
 地質調査の結果を受け、県知事が河川改修に否定的な立場を表明した際、担当した研究者を「御用学者」と某市議会議員は御自身のブログではっきり書いておられましたが、そういった「レッテル貼り」の姿勢こそ、ダム反対者と賛成者を名簿に明記し思想調査と言われた県土木部の姿勢と何ら変わりないのではないでしょうか?
 
 タイトルにも書きましたが、「行政」と環境保護を標榜する「反対派」の対立こそ、不毛な論議と遺恨しか生み出さないのでは、と危惧しています。
 一月には県知事選挙を控え、小国川ダム予算も認められた今、この問題に注視したいと思います。
 2009年元旦、あえて元旦にこの問題について触れてみました。

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自然体験活動指導者養成事業 補助指導者研修会

先日、山形県飯豊少年自然の家で受講した『青少年体験活動総合プラン 小学校長期自然体験活動支援プロジェクト 自然体験活動指導者養成事業 補助指導者研修会』。
当ブログでも感想をいつものすちゃらかちゃんちゃんな調子で書いてしまい、関係各位には多大なるご迷惑をお掛けいたしました。
その後、飯豊少年自然の家の研修担当である江村先生とはメールのやりとりを行い、補助指導者研修の目的とねらいを深く理解した次第です。

この研修はこれから10月に山形県朝日少年自然の家(10月18~19日)、その後近県では宮城の国立花山自然の家(11、12月)で開催予定であります。
自然の家や各種ボランティア活動で、野外活動に関して理解を深めたい方、当該研修は教職員のみならず一般人も参加可能ですので、興味のある方はどうぞご参加ください。

参考サイト↓
文部科学省青少年体験活動総合プラン 小学校長期自然体験活動支援プロジェクト 自然体験活動指導者養成事業

平成20年度小学校長期自然体験活動指導者養成事業実施予定一覧(補助指導者)

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稲の花

Pa0_0197車で市内を走っていると、田んぼの稲穂が目についた。
稲の花。
秋の季語らしいですね。
立秋過ぎて、蒸し暑い中にも少しずつ秋の気配が忍び寄ってきました。

まだ蒸し暑い日が続きます。
リスクに鈍感な方は「月山は容易な山」とブログに書いていますが、去る8日、熱中症で20代の方がヘリ搬送されました。
盆休みで夏山にお出かけの方、水分は十分に。

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ホタルを見に行く

不味い焼き肉屋を出て、山形市の郊外・蔵王ダム方面に向かう。
子供達に「ホタル」を見せたい。前々から考えていたテーマである。

ここ山形市でホタルのスポットといえば東沢地区。
先週、東沢地区のホタルスポットを管理する『東沢ほたるの里づくりの会』に電話を入れたところ、
・昨年の台風の増水でホタルの住処が流失し、今年の発生状況はなんともいえない。
・観光客で混み合うので平日の夜がおすすめ
・ホタル発生のピークシーズンは七夕前後だが、年によってなんともいえない。まあ見に来て下さい。
という回答をいただいていた。

蔵王ダム方面に車を走らせる。
東沢の集落が途切れ、山道に入りしばらく走ったところ、交通整理の方がいた。地元のボランティアの方である。
ご苦労様、と感謝しつつ、指示に従って駐車。
「ホタルの里」は少し川岸に歩いたところにありました。
Pa0_0151考えてみれば、今の子供達は「完全な暗闇」に慣れていないのだろうか。ほんの少しの距離だが真っ暗闇で娘が怖いと泣き出した。
ぼんやりと光る「ホタルの学校」という提灯を辿り川岸に降りると・・・・
そこには乱舞とまではいかないが、多くのホタルが山中を舞っていた。
ホタルを初めて見る娘と息子も「お星さまみたいだねっ」と大満足。

若かりし頃、井戸からどれくらい水を汲み上げられるか、という試験のために山中の古寺跡地に一人で泊まったことがあるのだが、そのとき一匹だけホタルが目の前に飛んできた。
まあ心の和むこと。
弱々しく淡い光だけど、明かりって人の心を捉えますな。

この東沢ホタル生息地、見学者は家族連れの他、結構若いカップルも多い。
お見合いでデートスポット検索中のそこのアンタ、意外と穴場ですぜ。
くわしい情報はこちら↓
山形市観光協会

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美しすぎる死に場所

ダークな話題をば。
今年に入って、アメリカの国立公園内で既に18人が自殺を遂げているそうな。

18 suicides reported in national parks this year by Los Angeles Times 6/29

アメリカの国立公園といえば、それだけでハイキングのガイド本が日本でも出版されている位、国内外で人気が高い所。
人は死に場所を選ぶとき、風光明媚な所を選ぶんですかね。
鬱々な私の経験では、もう場所なんてどーでもいいと思うんですが。
ちなみに、記事で挙げられた生々しい実例は、

☆ユタのキャニオンランズ公園で、遺書を残して徒歩で砂漠地帯に入り行方不明。
☆グランドキャニオンで2004年以降10名自殺。91年公開「テルマ&ルイーズ」のラストシーンを模したといわれる。
☆同じくグランドキャニオンの崖っぷちで、記念撮影を頼んだ若者がそのまま崖から飛び降り自殺。
☆ヨセミテフォールから飛び降り。自分の墓に植える木の代金を遺して。

記念撮影頼まれたまま目前で飛び降りって・・・、居合わせた人間も絶対にトラウマになりそう。
記録に残る国立公園初の自殺者は、1884年のイエローストーン国立公園、モルヒネで服薬自殺した27才の女性とか。
この記録を調べた歴史家によれば、"Perhaps these persons wanted their last moments to be spent in a beautiful or famous place, or perhaps they wanted their deaths somehow inextricably linked to nature," というわけで、美しい場所で最期を遂げたいという願望ではないかと推測しています。

山に入って生き生きとして帰って行くツアー登山のおばちゃんもいれば、大自然を死に場所に選ぶ人もいて。人間とは複雑な生き物である。

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月山の地滑りは昔から ~人と自然の共存とは何か?~

当ブログによくコメント下さる方から「月山で地滑り」というコメントがあり、よくご存じだなあと思っていたら・・・帰宅して新聞読んでビックリ。(この日の朝は社説と社会面読み流して出勤してたのでした)

山形・月山山ろくで地滑りの可能性、国交省が対策着手へ by 読売新聞6/26
嫁売は最近すぐリンク切れになるので以下引用
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 山形県の月山(標高1984メートル)南西側山ろくで、広範囲な地滑りが起きる可能性のあることが国土交通省の調査で分かった。
 軟弱な地盤と豊富な水脈が主な原因とみられ、3年間に最大約1・7メートル移動した地盤もあった。同省は来年度にも過去最大規模となる約9650ヘクタールの地滑り対策に着手する考え。
 専門家は「放置すれば直下型地震で大規模な崩落につながる恐れがある」と指摘している。
 山ろくの地盤は、硬い火山岩の上に、深さ約100メートルの軟らかい火山噴出物が堆積(たいせき)。さらに、月山の万年雪から出る大量の雪解け水が地表近くを流れており、地滑りを誘発しやすい。対策工事の対象地域は、同県西川町の寒河江ダムから北北西に約15キロ離れた同県鶴岡市の月山ダムまでで、集落や湯殿山温泉などの温泉街が位置する。
 同省は昨年度からの調査で同地域の地滑り面を確認。来年度にも井戸やトンネルを設けて地下水を排水するほか、えん堤や杭(くい)を施し、地盤の動きを止める本格的な工事に着手する。
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読売紙のローカル山形欄ではなく、全国版の社会面に大きめの文字見出し。
これって絶対「岩手・宮城地震」に感化された記事だよな。
ネット配信の記事も特集・岩手宮城内陸地震の一部として配信されてるし。
記事だけ読めば、月山で地滑り状態が「突然」発覚したような印象を与えますが、事実は違います。
月山朝日ガイド協会会員であり山形応用地質研究会会員の私がはっきり書いておきますが、

月 山 一 帯 は 昔 か ら の 地 滑 り 地 帯  なのであります。

特に湯殿山に近い大網地区なんてのは地滑り関係者には知られた地域で、私も若かりし頃、地滑り学会の見学会で歩き回ったことがありました。このあたりの人々にとっては地滑りとのつきあいは明治以前、即身仏(ミイラ)で有名なお寺も地滑りの影響で移転するなどしています。
山形・庄内を結ぶ幹線道路である月山道路も、開設当初から補修の連続、お盆の時期に工期がかかり、片側交互通行規制で大渋滞が発生し、
市民からクレーム
 ↓
地元マスゴミ山新が取り上げる
 ↓
国交省陳謝
が、もはや山形の夏の風物詩(笑)

今回の記事で私が何を言いたいかといえば、月山山麓における地質調査業・建設業者と地滑りとの闘いは今に始まったことではないし、関係者は以前から対策を続けていたということ。
岩手・宮城内陸地震で深刻な被害が発生し、亡くなられた方のご冥福と行方不明者の無事をお祈りする一方、それ(内陸地震の被害)にひっかけて関係ない地域までセンセーショナルに大騒ぎするのは辞めなさいよアホのマスゴミ。
風評被害って、お前らマスゴミが作っているということに全然自覚ないんだよな。
現に、朝日連峰の登山道に岩手・宮城内陸地震の影響はありませんか?って問い合わせがあるくらいなんだからさ。

ちなみに昨年、ネタ探しにブナ林歩いていたら山形県自然博物園の敷地内を某●菱マ▲リ▲ル社の作業服着た男性がうろついていたので、同業他社の私としては国交省の動きはなんとなく察知してました。
上記に引用したネット配信記事では割愛されていますが、今回の地滑り対策の工期は数十年、工費は100億以上になると読売は報じている。
担当部署の国交省新庄河川事務所にも予算が付くし、土建業者も当分仕事に事欠きませんな。
こういうことになると『市民派』『環境派』あがりの議員や活動家はすぐ「税金の無駄」とか「土建国家」とかわめくけど、これこそあなたたちがいつもおっしゃる『自然との共生』ではありませんか?
道路って、完成してはいおしまい、じゃなくて、常にメンテが必要な構造物なんですぜ。
地滑り地帯に高速道路作るのはバカ、とネット上で書いてる匿名のバカがいましたが、地滑り対策というランニングコストも見込んで道路を運用していくことがベストなはず。
(蛇足ではあるが、山形・庄内を結ぶ道路については、月山の貴重な湿原である念仏ヶ原周辺を通すという幻のプランも存在していた。詳細は山形県学術報告書を参照)
『自然との共生』って、なにもブナ林に抱きついたり、自然観察会で歩き回ったり、エゴバックとやらで買い物するだけじゃないでしょ。
地滑り対策はそこに住む人間にとって必要な工事であり、泥と汗にまみれて働く土建業の作業員のお仕事だって、立派な『自然との共生』の一形態じゃないですか?土建業嫌いな自然保護活動家の皆さん?

でもまあ、今後予想される国道112号線で連続する片側交互通行を思うと正直うんざりもするけどね。
現場代理人の皆さんがんばってね。

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6月1日のブナ林

6月1日、日曜日。
気晴らし&ガイドネタ探しに月山の自然博物園へ。

Imgp0457雪はまだたっぷり。

Imgp0458はぁ~出張明けの森は最高だぜ。

Imgp0454湧水地の周りはエゾエンゴサクが沢山。

Imgp0461宿主が斃れたツルアジサイはどうなるの~?とシリアスに考えてみる。

Imgp0463おおっ!まるでどっかの山岳団体・・・もとい、私の性格のように曲がっているなあ、と親しみを覚えるブナ。

Imgp0464無事付着したヤドリギの種、この先どうなるのでしょうか・・・と再びシリアスに考え込んでみる。

久々の博物園なので事務所によって横山館長に挨拶。
デスクには見たことないキュートな女性が。
ええっ!エコプロの噂の新人Wさんですか!
今年は張り切ってブナ林行こう(最近すっかりおじさん化)

6月1日現在の山の様子はこんな感じ↓
Imgp0466左から湯殿山、姥ヶ岳、月山

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マイホーム

Pa0_0112自宅の庭の木に、ミノムシを見つけました。

住宅ローンは無さそうで、うらやましい。

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甘茶かけ

Pa0_01135月8~10日は日本三大植木市の一つといわれる山形市の薬師祭り。
もちろん、山形のガキ共および思春期まっただ中の中高生にとっては植木などどーでもよく、延々と連なる露天商並ぶ「お祭り」が目的である。
最終日の10日、前夜から体調を崩し寝込んでいた私だが、救いの代休日だったので会社はOFF。
実家に遊びにお泊まりしていた子供達を迎えに行く。
私の実家はこの祭りの中心となる薬師堂のすぐ近く。
子供の頃は、祭りの前日から、遊び場になっていた公園はテキ屋の住居兼トラックが停まる駐車場に変わり、水飲み場は髪をバリバリに黄色くしたテキ屋の女たちの炊事場になるのでビビリながら通り過ぎたものでした。

さてさて、こうして見ると、露天商も様変わりしたものです。
台湾フラッペに、シャーピンとかいう中国餅に、チヂミやら春雨やら韓国料理の屋台。
今年はトルコ国旗を掲げた、カバブのお店も参入してお客さんの長蛇の列ができてましたね。

Pa0_0114
毎年、子供達に「ちゃんとおがんどけよ」と指示を出すのは、薬師堂の「甘茶かけ」。
釈迦が産まれた日に、天が祝福して甘い雨を降らせたことにちなむらしいのですが・・・私、それなりに各国のお茶事情に関する本を呼んでいるのですが、このように甘茶を釈迦像にかける行事は日本だけじゃないでしょうかね?(他の国でもやっている、とご存じの方ぜひご教示くだされ)
いつもは下から見上げて手をあわすお釈迦様にお茶をぶっかけるという、禁断の行為をしているような後ろめたさと快感に、小さい頃から好きな行事でした。(私は仏教系の幼稚園に通っていたので幼少の頃から毎年やっていた)

今年も家族の健康とガイド仲間の安全を祈り、甘茶をチョロチョロッと、願かけです。

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月山の山オヤジ・長岡先生

北朝鮮の犬・吉田康彦の論説を垂れ流す毎日新聞ではありますが、山形支局が素敵なコラム記事を連載しました。

山形県自然博物園のブナ林ガイドで、私が尊敬致しておりますインタープリター、長岡信幸先生の連載記事であります。
(ブナ林ガイドで博物園でいろんな方々と知り合ったが、前職を知らずしてなんとなく長岡先生は「先生」と呼んでしまう)

月山に抱かれて:山おやじのスケッチ帳/1 自然淘汰、静寂のブナ林

月山に抱かれて:山おやじのスケッチ帳/2 想像膨らむ豊かな時間

月山に抱かれて:山おやじのスケッチ帳/3 戦争で失った時思い

月山に抱かれて:山おやじのスケッチ帳/4 「コメツガ」氷河期を耐え

月山に抱かれて:山おやじのスケッチ帳/5 山仲間が一番の宝物

この連載には、月山のコメツガなど学術的に貴重なネタも含むのですが、なんといっても最後の「山仲間が一番の宝物」はインタープリターを目指す者にとっては大いに含蓄のある記事ですね。
「自然」を人に知らしめるためには、多くの人々と出会い、人の輪を広げることが大事。
(未熟者の私はそのような境地に至っておりませぬが)

長岡先生のブログ「自然大好き!山オヤジの月山だより」は、観光協会やガイド協会のサイトよりもリアルタイムに月山ブナ林の様子を伝えてくれ、実は私も仕事で野外に行けないときは、精神衛生上よく覗かせてもらっております。
月山のブナ林やブナ林ガイドに関心のある方はぜひご覧下さい。

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誰も知らない春

例年の如く、国道112号の本道寺周辺の斜面はお花畑。
交通量が多く、歩道も無いここでは、人の目に触れることもない。
大勢のトライバーがすくそばを通り過ぎるけど、誰の目にも触れられないまま、沢山の花の群れが斜面を飾る。
今年はブナ林でどんな風景に出会えることやら。

Imgp0374月山某所にて、ザゼンソウ

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狂信的環境テロ集団シー・シェパードと「環境」企業パタゴニアの関係(1/21追記)

日本では某巨大掲示板で触れられている程度ですが、イギリスのUKClimbingフォーラムでは激論になっている模様。
日本の捕鯨船に数々の暴力行為を繰り返してきた、環境保護の仮面を被った狂信的暴力テロ集団シー・シェパードのスポンサーにあのパタゴニアが荷担しているのではないか、という議論です。
そもそもの発端はウィキペディア英語版のこちらの記事↓
Sea Shepherd by Wikipedia
この記事に、
『Corporate sponsors include John Paul Mitchell Systems and Patagonia.』
と明記されています。
しかしウィキペディアの信憑性に関しては洋の東西を問わず問題になっているようで、果たしてパタゴニア社はどの程度、どのようにシー・シェパードに関わっていたのか?
UKClimbingフォーラムにおいて、David Hooper氏が直接パタゴニア社に問い合わせ、それがまたフォーラムで議論になってます。
Patagonia and Sea Shepherd by UKclimbing1/19

この記事において、パタゴニア社のJonathan Petty氏が回答を寄せています。
この回答によれば、
『As far as Sea Shepherd goes we are not a corporate sponsor as wikipedia suggests.』としてウィキペディアに明記されているような企業スポンサーではないことを否定する一方、
『Patagonia has supported Sea Shepherd's overall efforts to protect our ocean's biodiversity at times over the past 15 years.』
(パタゴニア社は海洋の生物多様性を保護するシー・シェパードの広範囲な努力を過去15年間支持してきました。)
と、あります。
この『supported』をどのように解釈するか微妙なところですが、金銭的支援以外の手法であったとしても、何らかの形で支援していたことは認めたと解釈していいのではないでしょうか。

UKClimbingフォーラムではクライマー達がこの回答を受けて様々な議論を展開しています。
シーシェパードの暴力行為は認められないという者もあれば、クライマーには反社会・反権力といった伝統がありシー・シェパードを支持する者もあり。
フォーラムの議論の中で印象に残ったのは、 ハンドルネーム「djviper」氏の次のコメントでした。
『climbing is now the middle class fasion accesory, and there fore its comunual political views reflect this』
(クライミングは今や中流階級のファッションです。社会的・政治的な見解はそれを反映します。)

パタゴニア社日本支社にはスタッフはもとより、スポンサーを受けている方々もクライミングや環境活動に優れた見解をお持ちの方がたくさんいたと記憶していますが、ぜひシー・シェパードに対する見解をお聞きしたいところですね。
まあ、環境ビジネスに目の色変えている日本のメディアはパタゴニア社マンセー状態なので期待はしてませんが。

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1/21追記
 コメント欄に情報を提供いただきました。
 日本国内でもmixiで既に議論になっているようです。
 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=27132117
 また、シー・シェパードはパタゴニア社から衣類など現物提供してもらっているとのこと。

 ・・・捕鯨問題に関しては、私は環境平和団体の仮面を被った極左政治団体「緑豆」と違い捕鯨容認派であります。
 そろそろ愛用のキャプリーンを脱ぐべきか?

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栗原はるみの挑戦~和食のこころを伝えたい

子供達を風呂に入れた後、NHK教育テレビ放映の
栗原はるみの挑戦~和食のこころを伝えたい
を、管理栄養士のカミさんと視た。
番組内容は、以下NHKサイトより引用
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幅広い年齢層の女性に絶大な人気の料理家・栗原はるみ。この秋、アメリカ・アトランタの大学や日米交流団体からの招きを受け、生まれて初めての、英語のみでの公開授業のために旅立った。いま、ヘルシー志向が高まりつつあるアメリカ南部、伝統的な高カロリー食文化との狭間で、ひたすら家族を思って、丹精こめてつくる栗原の和食のこころは受け入れられるのか。
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以上引用おわり
というものである。
栗原はるみ女史についてはネットで検索すると賛否両論のようだ。
番組でも少し触れられていたが、旦那がメディア関係者ということは現在の地位に到達するまでに大きく助力になっているはずで、「家庭の主婦」をうたう姿勢には違和感を持つ。
翻訳関連の雑誌でもよく目にするよね。普通の主婦でもできました、というわりに、よく読んでみると外資系企業でバリバリに働いていた女性だったりとかいう「主婦モドキ」が。
ま、栗原はるみ女史の経歴に対する印象はさておいて、番組内容には大変感銘を受けた。
日本料理を異なる文化圏の人間にプレゼンテーションするために、様々な手法でアメリカ南部の人々と料理にアプローチし、公開授業の下準備をする。
番組の中心を成す、その下準備の模様が大変興味深く、その姿勢はネイチャーガイドや山岳ガイドに共通するものがあるはずである。
ブナ林ガイドでもお客様を相手にして、この方は自然に詳しい方か、花の名前を知りたい方か、森の雰囲気に触れたい人か、歴史的な話に興味を持ってくれるか・・・等々、相手に合わせてその日のガイディングを頭の中で組み立てていく。
番組中、とても栗原女史にシンパシーを感じたのは、相手に何を汲み取って欲しいか、何を伝えたいか暗中模索する姿勢がよく映し出されていたからではないかと思う。
 再放送の機会があれば、インタープリティングに類する活動に関わっている方にはぜひご覧戴きたい。

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山形県「植物方言」誌

よく拝見している西川山岳会会長・渋谷氏のブログに記載されていた、『山形県「植物方言」誌』

Shokubutuhougensi山形県「植物方言」誌(東北出版企画)

早速に山形市立図書館に直行。
やはり関心を抱いている人はいるのか、ネットで蔵書を検索すると一般書庫の本は貸し出し中。
郷土資料にある蔵書を特別貸し出しという形で借りる。
中央(東京)で出版される植物図鑑の類に物足りなさを感じるのは、地方ごとに異なる呼び名を網羅していないことに由来する。
内容は幅広い山野草を取り上げ、詳細に名の由来にまで言及している。
山形でネイチャーガイドを目指すなら必読の書である。

しかしながら、目次を眺めると
「ぺっちょばな」とか、
「めくらのき」とか、
放送局では絶対口にできない言葉が並んでいる。
(※ぺっちょ → 山形近辺における女性器の呼び名)
本文にはクマガイソウやアツモリソウは神奈川あたりの呼び名として「おまんこばな」と紹介されている。
(こういう言葉ブログに書くとエロサイトのトラバがピラニアのようにくるのだが・・・)

放送禁止用語として葬られた言葉の中には、昔人のおおらかな価値観を示す言葉も多い。
はたして、えげつないワイドショーを垂れ流しする今のメディア業界にそんな資格はあるんでしょうかね。

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秋はいずこへ

20日、しばらく住んでいた感傷にひたる間もなく、機材運搬の先発隊として山形に戻る。
新幹線で山形に戻ったが、途中の吾妻越えで紅葉がほとんど進んでいないことに驚く。
翌日、一家団欒もそこそこに朝から月山のネイチャーセンターへ。
月山は厚く黒い雲に覆われていた。雲の下からは真っ白い雪の月山がチラホラ。

Imgp0236紅葉してるとこはしてるんだけど・・・

Imgp0233ええ~、ブナ林はまだ青々。

Imgp0235とはいえ、実りの秋。サルナシがたわわに。

Imgp0234見つけた瞬間、横浜中華街の円卓を思い起こす私は・・・キクラゲ。

途中、子供達を引率するガイドの鈴木君と出会う。
子供達は「赤い葉っぱを探そ!」と張り切っている。
これだけ紅葉が進んでいないと、子供達も探しがいがありそうだ。
ネイチャーセンター事務室に挨拶に行き、関さんに話を伺うと紅葉は半月程度も遅れているらしい。
午後からは子供達と過ごすべく、急いで下山。

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とんぼ

071018_103602
泥の上についている、小さな短い線。
ぜーんぶ、トンボの産卵の跡です。

残念ながら、この泥は現場に広がる広大な水溜り。
人体に付着すれば即、炎症を起こす、強力な薬剤でできた「沼」なのです。

孵化しないのに、懸命に産卵するトンボたちの姿に、ちょっと罪悪感。

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日本最大級の『不法投棄現場』に行ってみた

Imgp0162

9日、業務関連の研究会主催による、青森・岩手県境で発覚した「日本最大級」の不法投棄現場(の汚染対策現場)見学会に参加した。
平成7年、岩手県二戸町とニンニクで有名な青森県田子町の県境、総面積27haの高原において、マスコミを騒がせた香川県・豊島不法投棄事件を上回る総量92万tの産業廃棄物が不法に投棄されていた事件である。
当ブログは東京の方が数多く訪問されているが、日比谷公園の二倍弱の面積に不法投棄されていたといえば、事件の規模がご理解いただけるだろうか。
 事件の詳細については青森県のサイト 青森県境産廃不法投棄事案・環境再生に向けた取り組み が詳しい。

 この事件、私が所持している「地質調査技士」という資格の更新講習でも講演議題に取り上げられ、ぜひ現場を視察したいと思っていた。
 JR二戸駅から約40名のメンバーでバスで現地に到着。
 あいにくの大雨で現地サイトは車窓からの見学となった。
 青森県側は谷筋を埋めるように廃棄物が埋められた。汚染された地下水の浸出を防ぐため、莫大な費用をかけた浄水プラントが建設されていた。このプラントを見学。

 この事件について、強く印象に残っていることがある。
 事件発覚当時の現地調査にあたった大学教授が見せてくれた写真だった。
 おそらく不法投棄に従事した人間が作ったであろう、汚染水が流れる水路に木炭が敷き詰められていたのだ。もちろん、不法投棄された廃棄物の量・質からみて、そんな木炭の浄水効果など無きに等しいものだ。
 その木炭を敷き詰めたのは、不法投棄を指示した本人か、命じられた従業員なのかはわからない。
 だが、この事件に関わった人間にも、良心の呵責はあったんだな、とその木炭の光景を見て思ったのだ。
 実際に、その木炭を敷き詰めたのは何の目的かはわからない。
 この日本最大ともいわれる不法投棄の全容を知る産廃業者は、裁判中に自ら命を絶ってしまっていた。

 対策事務所内で詳細な説明を受ければ受けるほど、この投棄事件の深刻さがわかってくる。
 事務所の窓から外に目を向ければ、広大な高原が防水シートに覆われた不毛な光景が広がっている。
 この対策工に費やされた費用は青森・岩手両県で650億円超。
 莫大な金額よりも、もう取り返しのつかないものを人間の手で失ってしまったのではないか。
 そんなペシミスティックな想いにとらわれる。
 現場を立ち去るバスの車窓から、防毒マスクをした作業員が淡々と作業を続けているのが見えた。
 少し現場を離れれば、そこは美しい高原地帯。皮肉にも、事件発覚直前に環境省が「星のよく見える場所」に選定された高原でもある。 
 なんとも気が重い見学会であった。

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蔵王 鴫の谷地沼(しぎのやちぬま)を行く

横浜滞在中に既に私の予定は押さえられてました。
15日、姪っ子の小学校行事登山の付き添いのため、蔵王に出動。
出動といっても企画に関わっているわけでなく、一父兄代理としての立場である。
昨年は甥っ子が該当学年だったため、やはり私が同行した。
父兄と子供達が蔵王をめざすのだが、子供達の大部分を含むAグループは蔵王スキー場ゲレンデでも急な「ザンゲ坂」を延々と登らされる、その意図が理解不明なルート。そしてBグループは「少しだけ楽々コース」と称して父兄の一部が参加する、ロープウェイで一気に地蔵岳山頂に行き、Aグループと合流、そして合同で熊野・刈田岳をめざすというもの。
子供たちに苦しい登りを行かせ、自分たちは「少しだけ楽々コース」って保護者としてどうよ?と、疑問に思う内容なのだが、どうも恒例行事として長年定着している行事らしい。

15日、前日からこまめに天気図チェック。
Spas_07150915日9時の模様。
私の予想では、台風そのものよりも押し上げられた梅雨前線で大荒れと予測。
今回の登山は学校側の企画ではなく、PTA中心の企画。
荒天時は蔵王温泉近くの「鴫の谷地沼」を散策することになっているが、バスで出発後も山に行くのか散策に行くのか発表は無い。
それどころか、山に行ってみて行程を決める、などという情報も流れる。
山に行ってみてって・・・台風接近・梅雨前線通過って時に稜線に子供達を上げるとは正気の沙汰か?
共に同行した姪の母→私の姉に今回行事の最高責任者は誰か確認し、いざとなればガイドであることを強調して強く山行中止・散策路に変更を申し出るつもりだったが・・・・
蔵王温泉に到着してみると、地蔵岳に通じるロープウェイは強風で運行中止。
あっさり「鴫の谷地沼」散策・温泉入浴に決定。
姪っ子は昨日から「山はやだ」と言っていたのでほっとしている。
ううっ、子供達に山って人気ないのね、シクシク。

鴫の谷地沼は蔵王温泉近くに位置する人造湖で一周する散策路は延長約1.5km。初夏は水芭蕉の群生で知られる。今はどうなのだろう。
大型バス三台で乗り付けた私たちに、地元蔵王温泉の斉藤さんという方がガイドとして付くことになった。
え?たった一人でこの大集団引率するの・・・
ブナ林ガイドの私としては、「心境お察し申し上げます」という感じ。

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ガスで視界不良の中、みな速いペースで歩き始める。
もうまわりの風景・植生など目もくれず、ひたすら歩く。

Imgp0124
美しいアジサイが一面に咲いていても、皆黙々と歩く。
特に解説も何もない。
めぼしい花も見あたらない。
エクササイズで歩かされているみたい(笑)
途中、横倉の瀧という場所もあるのだが、誰も見向きもしない(笑)
雨の中、中高年の集団とすれ違う。付けているバッジからクラブ・ツーリズムの皆さんのようだ。
添乗員とガイドの方々、ご苦労さんです。
そして40分ほどで鴫の谷地沼一周散策は終わった。

散策後は昨年ツアー登山引率でも利用した蔵王センタープラザで入浴、各自昼食。
昼食といってもまだ9時半なのだが、凄い勢いで歩いたせいか空腹で皆持ってきた弁当を食べている。
私はセンタープラザを出て、向かいの土産物屋で「稲花(いが)餅」を購入。
ツアー登山やマイカー登山で遠隔地から蔵王を訪れた皆さん、地元の人間として蔵王のお土産は「いが餅」をお勧めします。賞味期限は当日中と短いけれど・・・

ついでに蔵王センタープラザ前にあるファミリーマート山形蔵王店を視察。
ここのコンビニ、店内に「トレッキング用品コーナー」があるのだ。

070715_104501ファミリーマート山形蔵王店

070715_104402店内のトレッキング用品コーナー

070715_104301雨具、ストック、簡易アイゼン、水筒などなど。
山行で忘れ物があった際には覗いてみてください。

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鶴見大学展示会「神奈川の自然」

所用のため鶴見駅前へ。
帰路、鶴見駅そばの鶴見大学会館に「神奈川の自然」という張り紙が目に付いたのでふらふらっと立ち寄る。

070630_140801
第11回環境レポート・神奈川の自然と題する写真展示会でした。
展示主催は鶴見大学歯学部生物学教室と鶴見大学生物部。
金持ちボンボンとお嬢様の大学かと思ったが少し見直したぞ鶴見大学。

我が東北地方との違いと共通点を生物の分布に見出しながら展示写真を拝見。
各々の写真には撮影した学生たちのコメントが掲載されている。
ドクダミの写真には、
「名前は知らなかったがいつも目につく花だったので撮影・調べてみました」旨のコメントが載っている。
そうですよね。
図鑑読んで覚えようと思っても、なかなか花なんて覚えられない。
でも目について気になった途端、図鑑で再会するとスッと頭に入る。
学生さんのコメントに、「好奇心は大切に」と思わされた展示会でした。

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ついでに曹洞宗大本山・総持寺の境内に立ち寄る。
ここだけ緑の別世界。

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水のある風景

進学で上京中の御子息に会うため上司がお出かけのため、菊名駅まで車で上司を送る。
帰路、横浜の街を一人でドライブ。
前々から気になっていた場所があるので立ち寄る。

それは国道1号線、第二京浜の法面にある湧水。
通勤途上、毎朝通り過ぎるのだが水を汲む人が途切れることが無い。
たいてい一人か二人、路肩駐車してポリタンに水を汲んでいる。

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私が訪れた時も、中年女性がポリタンに水を汲んでいた。
解説看板には戦前の道路建設時に発見され残されてきた湧水とある。
名前は「岸谷の湧水」だそうな。
詳細はこちら

周辺の立地条件を考えれば私なら口にする気にはならないが、長年人々に愛されているのだろう。
アスファルトやコンクリートにかためられた都会は地下水の源である雨水が地中に浸透しにくい。(というのを大学時代、同級生が卒論のテーマにしていた。)
口にする気にはならないと述べたものの、横浜の街、国道1号線にこんな湧水が存在すること自体尊いものである。
今住んでいる近所の人工せせらぎ歩道といい、この湧水といい、人は水のある風景を欲するものなんですね。

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風雨のブナ林ガイド

Imgp0089

日曜日。
幾つもの低気圧が接近して、山は雨と風。
雨は大したこと無いのだが風が強い。
横殴りの雨の強弱が、揺れるカーテンのようにも見える。
こんな日にお客様は来るのだろうか・・・

残雪のブナを求め、多数の写真愛好家達が博物園を訪れる。
しかし、ガイド依頼者は無し。
カウンターに詰めていると、「この天気じゃねえ・・・」と山に行きたそうにしているのに、空模様で断念する訪問者を幾人か見かける。

私は午後から旅行社バスが連れてくるお客様2名を案内することになった。
こんな悪天時に、どんなお客様が来るのだろう。
いつもなら緊張ばかりしている私が、今日は何故か気合いが充実、バス到着20分前には雨具の完全装備で外をウロウロ歩き回る。
到着したお客様はこの悪天時にウインドブレーカーに傘の中年女性二人組。
登山用ローカットシューズの女性には有料の貸し長靴を履くように奨め、もう一人の女性には私の予備の雨具ズボンを貸す。
さらに念のため、ガイド装備に私のお古の雨具を入れておく。

さあ出発。
私のボソボソとしたガイドトークから始まり、お二人の内一人は日本百名山達成者、もう一人も自然大好きな方らしい。
悪天にも関わらず、ブナの様子やムラサキヤシオ、タムシバの花に感激の様子。
残雪のブナ林をそのまま楽しめる人たちと判断、とって付けたような歴史に関する話題は割愛し、「素のまま」のブナ林を案内する。

Imgp0091
残雪の上は「雪もみじ」まっさかり。

下見でエゾエンゴサクを確認していた石跳川沿いのルートは雪の状態が悪く、残念ながら本日は案内できず。
帰りのバスが到着する時間に余裕をもって博物園に帰着。
悪天にも関わらず、自然好きなお客様に救われた格好だった。

しかし時折考える。
様々なインタープリターの手法はあれど、自然の姿に素直に感激している人に対して、第三者の言葉は必要なのだろうか?と。
諸般の事情で今春のブナ林ガイドは今日が最後なのだが、充実した一日でした。

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博物園に向かう途中に咲いていたリュウキンカ。

月山が花々に包まれる頃、私は山形を離れる予定です。

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中学生日記

諸般の事情で月曜休み。
来週のブナ林ガイドを控え、博物園に下見に行く。
月曜は自然博物園は閉館なので、静かな山が楽しめると思いきや・・・

Imgp0069_3某県の中学生約200名のご一行様、ご来園。

館長の横山さんに挨拶に行くと、今日はこの団体のために特別に開園したらしい。
この日集められたガイドはベテランばかり。
ガイドトークを盗むべく、私も賑やかなご一行様の後を追う。

Imgp0070いやはや、ブナ林よりも多いのではないかという中学生たち。

Imgp0071ブナは新緑の芽吹きの季節。

Imgp0072_1
中学生たちにブナのシーソーを体験させる長岡先生。
引率の教師「こらこらっ!」
長岡先生「いやいや、これでいいんです。」

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タムシバが花盛り。
意外にも、中学生の男の子たちが「あ、白い花が咲いている!」と敏感でしたね。

Imgp0074
雪解けで湧水地が顔を出していた。
ある中学生曰く「パナジウム天然水よりうまいっ!」
おお、どっかの大臣に聞かせてやりたいぞ。

Imgp0076
ブナの木の下で、生育環境と根張りの関係を説明すべく横一列に並ばせてレクチャーする長岡先生。

Imgp0077_1
周海沼では注意してもついつい中学生たちは水辺に寄ってしまう。
引率ガイドがいくら目配りしていても、やはり大人数では目が届かない。

Imgp0079
周海沼で昼食をとる中学生たちから離れ、ガイドネタ探し。
うぶ毛に包まれたブナの葉を眺めながら、私も静かな場所で昼食。

Imgp0088新緑の中に雪の白さが取り残されたような、ムシカリの花。

下見といえど、来週はまたガラリと様相が変わっているんだろうな。
最後までワイワイ賑やかな中学生たちを見送った後、博物園事務所で皆でミーティング。
多くの中学生たちに新緑のブナ林を体験してもらう意義は認めるが、なかなか安全面の配慮には苦慮するところである。

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営み

博物園での作業後、朝日連峰の登山口の状況を調べるべく、大井沢に向かう。
古寺鉱泉は鉱泉の駐車場まで車両進入可。
日暮沢小屋に続く林道は、中崎橋から約300m地点で通行止め。
どちらの林道も、まわりはミズバショウがたくさん。
昼のリュウキンカ広場といい、今日はミズバショウ三昧の日。

古寺鉱泉から引き返す途中、車のエンジン音に驚いたのか、トンビのような大型の鳥があわてて飛び立つのが見えた。
足には何か掴んでいる。
その「何か」が目の前の雪渓にポトリと落ちた。
近づいてみると・・・

Imgp0032
バラバラになったウサギ。
食事中を驚かせてしまったのか、もう食べ尽くしたのか。
どっちかはわからないけれど、ウサギの死骸を前にして野生の営みを改めて知る。

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博物園開園前日

山形県自然博物園の開園を明日に控え、コースのロープ張りのお手伝い。

Imgp0020
ネイチャーセンター周辺には水路が幾つかあるので、雪解け前に案内ロープを張る。
積雪は2m、どこが水路でどこが橋かわからないので、ゾンデ棒で何度も雪面を突っつきながら、「この辺が橋でない?」と探りながらの作業。

Imgp0021
↑こんな箇所は雪を切り崩す。

Imgp0023
午前中で作業はおわり、昼飯となる。
館長の横山さんに昼飯喰って行け~とお誘いを受けるが、あまりに天気が良いので一人、山の中で昼飯とする。
リュウキンカ広場でミズバショウ眺めながらティータイム。
昼食後にネイチャーセンターに戻る途上、長岡先生とそのご友人とすれ違う。
長岡先生、自らスコップを持ってルート整備しながら登高されていた。
その姿には頭が下がる想い。

私はかねてから国立公園整備には行政はもっとカネと人出せ!と考えていた。
環境省は最近何やらレンジャー制度と称して、「使い捨て」と言わんばかりの待遇(一年契約)でレンジャーを募集しているようだが、もっと長期間の雇用職種として募集できないのか?
国家公務員の超良好手厚い待遇の環境省の役人さんよ?

長岡先生の姿を見るにつけ、ここの自然博物園はこうした一般の方々の尽力で運営が成り立っているんだなあ。と考えさせられるのだ。
アメリカの国立公園のウェブサイトを見るとパークボランティアの活動が活発であるし、わざわざ日本からも有志が参加しているようであるが、月山・志津の博物園のスタイルは案外アメリカのそれに近いのかもしれない。

本日の国道112号線沿いの花。

Imgp0027
前から気になっていたザゼンソウの群落(正確には、国道から県道に少し入った場所だけど)

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総会の季節

春は所属している団体の「総会」の季節。
今日は会員になっているNPO法人エコプロの総会のため、昨日に引き続き月山山麓・弓張平へ。

議題のメインは、今年から山形県自然博物園での活動に重きが置かれることと、県が推進する事業民営化に伴う「管理指定者制度」について。(具体的には、山形県自然博物園の運営が県直営から民間に委託される形式になること)
ブナ林ガイドをメインに考えている私にとっては、博物園での活動にウエイトが置かれることは歓迎すべきことなのだが、この日参加した会員の幾人かは「管理指定者制度」への不安を意見する。
その他、予算案について、私はCONE会員に加入していて何かメリットがあるかツッコミ。
CONE(自然体験活動推進協議会)という団体の存在意義、いまだにわからない。
かくいう私もCONE指導者に登録しているけれど、以前にCONE名義でナショナルジオグラフィックのDMが届いてから、「この団体は特定出版社の片棒担いでいるのか?」と、そのやり方に疑問を抱かざるをえない。
野外活動・教育の情報交換というのなら、やはり私が所属している日本野外教育学会のレターの方が充実しているように思う。

総会が終わり、所用のため急ぎ山形に戻るが何かモヤモヤとしたものは晴れず。
途中の大型スーパーでなぜか無性に喰いたくなり、坦々麺と揚餡ドーナツという中性脂肪に最悪な昼食を取る。あー、何かストレスが食に影響しているなーと自覚。

 自然博物園の指定管理者制度に伴う入札の経緯、私は地元の人間ではないので細かい情報が入らないため、県のウェブサイトで逐一その動向には注目していた。
 エコプロの総会参加は三年目になる。
 いつも思うのは会員には「楽しいプログラムを享受したい」人と「プログラムを実践したい」人の二つに分かれること。そして圧倒的に後者の視点が足りないような気がする。
 さらに何かナイーヴな考え方の方が多いようだが、NPO法人だって利益を上げなければいけないわけですよ。無償奉仕>有償活動という考え方は、有償ガイドを目指してJMGA会員になった私には違和感がある。
 今現在、エコプロはJMGAの資格を持つ専属スタッフ2名で活動を推進されているわけだが、将来野外活動で飯を喰っていきたいという次の世代が現れたら対応できるのか?
 その点を考えれば、自然博物園の指定管理者制度を見据えた活動はエコプロにとって「必須」なものだと思う。

・・・などという考えが、風呂に入りながら頭の中で浮かんできた。
あー、なんで総会の場で考えがまとまらないのだろう、と子供達と風呂に入りながら湯船に沈む。

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一部の登山者に欠けているもの

『怒り』って、感情を奮い立たせてくれる反面、私にとってはなんとなく嫌~な感じがする「負」の感情なのですが。
この報道には考えさせられました。

山頂の眺め悪い」と樹木伐採=国立公園内、男性書類送検-警視庁  by 時事通信4/13
以下記事引用開始
--------------------------------
 国立公園内の山頂近くで樹木を許可なしに伐採したとして、警視庁青梅署は13日、自然公園法違反容疑で、東京都羽村市の無職の男性(64)を書類送検した。調べに対し、「自分が好きな山は頂上からの見晴らしが悪いから人気がないと思い、切った」と話している。
--------------------------------
以上記事引用おわり

北海道や青森・八甲田でも登山者による「勝手な」登山道の伐採が刑事事件として摘発されました。
木の伐採そのものも違法行為として追求されるべきですが、本件はもう一つの別の問題をはらんでいます。

伐採の舞台となった「天目山」で検索すると、
幾つかの登山者自身によるウェブサイト・掲示板で、眺望がよくなったことを容認する 意見が散見されるのです。

ネット上には様々な山の現地情報、装備に関する情報が満ちあふれています。
しかしながら、本件の天目山の伐採にわずかでも心を許した方がおられるならば、こう言いたい。
山の情報や装備をそろえるだけでなく、感性も備えて下さい。

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今日の山形の桜

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もうすぐ開花・・・というところへ冷たい雨。

ウチの会社が出す見積書みたい(笑)

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国道112号は花盛り

息子入院につき、午前中限定で月山山麓に行く。
志津の通行止めゲートから、ずら~っとバックカントリーの連中とおぼしき車の列。

070408_103701おめえら、 ちゃんと選挙の投票すませてから 来たんだろーなっ!!

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先週はまだ雪に埋もれてたけど、もう車道も除雪された月山ネイチャーセンター。
まだ雪囲いで覆われてます。

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先週の記事には書かなかったけど、ずっと黄砂がひどかった・・・
手前はブルで表面を掃いたので白いけど、奥は黄砂混じりの積雪。

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山形盆地は雨模様だったが、かろうじて湯殿山と月山が少し顔を出してくれた。

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先週はまだ細いブナの若芽も、少し膨らんできた・・・かな?

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間伐現場なみに散らかっていると思いきや、キツツキの食事跡でした。
こんな間近にキツツキの食痕が見られるのも、積雪期ならではでしょうか。

じわりじわりと月山にも春の気配だぞな。
ネイチャーセンターに戻ると、月山では有名人のあ○やさんがスコップで地道に除雪されてました。
お手伝いしなくてごめんなさ~い!
これから息子の見舞いに行くんですぅ~!
と、心の中で50回くらい謝りながら車に戻る。

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今日のランチ。
シナモンのきついインスタントチャイを飲みながら、実家のジジババが近所の人からもらってきたらしい揚ドーナツ。
あー、30代後半にもなると、ときめきってもんが無いよな。
昔は会社の女の子が作ったクッキーとか喰う機会くらいあったのにさ・・・
年上のお姉さまと山でランチしたいなー・・・と、さわやかな野鳥のさえずりと対極な煩悩にとりつかれたまま昼飯をすます。

国道112号を走っていると、何やら小さい白いモノに気が付く。

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月山の山の中はまだ雪の世界ですが、国道沿いは花畑でした。

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私のお目当てのカタクリがっ!

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数多く群生していた花。名前は・・・勉強中です(ごまかす時の定型句)

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今日の収穫。
通常、フキノトウは小さい蕾が好まれるが、実家のジジババ、伸びきったフキノトウを煮付けて食べるのに最近凝っているらしい。

午後は娘を預けているカミさんの実家経由で図書館へ。
郷土資料の検索をした後、息子の入院している病院へ直行。
カミさんも疲れがたまっているため、一時自宅に帰し、夕方から夜まで私が息子に付き添う。

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泣き疲れて眠った息子に添い寝しながら、犬HKの国際ニュースでネパール情勢をチェック。
息子が大きくなったとき、世界最貧国のネパールはどうなっているのだろう。
現地リポートを視聴しながら、絶対にコミュニスト共に政権を渡してはならないと再認識する。

戻ってきたカミさんと交代、自宅に戻る。
読むべき資料の山を相手にしながら、たまった洗濯物と洗い物を片づける。
やっぱり山と家庭は両立させなくちゃね。(棒読み)

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月山のウサギは時計を持っている(かも)

先週から発熱が続く息子。
今朝、平熱に戻ったのを確認してから月山に赴く。
こういうときは近くに山がある、地元の利を有り難く感じる。
5月の山形県自然博物園開園を前に、人の目に触れないブナ林の様子を知っておきたい。

新潟の某山でカタクリの群生という話題を聞いていたが・・・
ここ月山は

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暖冬とはいえ、まだまだ雪の中。博物園で積雪3mだった。
かろうじて春の気配を思わせるのは、

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雪壁の下に小さくなっている、まだ硬いフキノトウくらい。

すぐに稜線に上がる自然観察路コースが私の好みなのだが、本日は石跳川沿いに山に入る。
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周海沼は一部だけ水面が覗いていたが、花にはまだ早い。
あと一ヶ月もすれば、光と水面の光景を求めて、多数の写真家達がやってくる。

静かな一日になるかと思ったが、遠くから歓声が聞こえる。
月山朝日ガイド協会のSさん率いるパーティーのようだ。
周海沼で軽い昼食をとり、稜線づたいに博物園に戻る。
せっかくの積雪期、わざと他人のトレースや無雪期のコースから外れてスノーシューで気ままに歩く。

突然、巨大な足跡を発見。
最初は熊かと思ったが、目立つ4本指と逆三角形のステップはどうみてもウサギである。
ウサギにしちゃ、でかくないか?
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もしかして、月山には

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こんなウサギがいるのかも。

『不思議の国のアリス』のJohn Tennielの挿し絵って、梅図かずお並みに不気味だよなあ・・・

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ブナ林たんけん隊2007

山形県朝日少年自然の家、一泊二日の恒例行事「ぶな林たんけん隊」のため、3日昼から自然の家に入る。
初日はミツバチのみつ蝋を用いた蝋燭作りの後、雪灯籠作りのはず・・・が、敷地に雪が全く無い。
自然の家裏手の積雪から雪をコンテナで運ばせ、ささやかながら雪灯籠を子供達と作る。

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今日の夕食のスペシャルメニューは「熊鍋」。
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あえて何の肉か言わずに出したのだが、子供達の反応は
1.好奇心旺盛に食べる。
2.拒絶。
の二つに大きく分かれる。

最近の小学生って「頭でっかち」が多いような気がする。
もっと好奇心旺盛であっていいような気がするのだが。
話しを聞いていても、肉や食品に対する知識はたいしたものだが、お前、そこまで言うなら目の前の野菜ちゃんと残さず喰えよ、という感じ。

翌日は自然の家8時発で月山山麓の志津へ。
今年の参加者は例年より少なく14人の子供を引率。

S1_1
ブナ林案内担当は自然博物園館長の横山氏。
私は第3班をフォローすべくパーティーの中間を歩く。

S2_2
雪の中、北月山荘の導水管から流れる流水に子供達が群がる。
近くのヤドリギの実を食べさせるあたりから、子供達の表情も生き生きとしてくる。
今シーズンの月山はとにかく雪が少ない。しかも雪が腐って(ザラメ状)おり、例年の5月くらいの雰囲気である。
気温も高い。
今回の私の身支度、薄い登山用下着の上下に直接ホグロフスのアウターを着用する、保温性を考えず汗の発散性に重きをおいたレイヤーでやってきた。それでちょうどいいくらいの暖かさである。

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こんな少雪暖冬にもかかわらず、急斜面で間近に熊棚をみることができた。

今回の子供達はなかなか一筋縄ではいかない個性的な子が多い。
帰路、雪庇が少し発達している尾根状の斜面を下る箇所で、横山さんが「ここは一列になって来てね」と念を押す。
注意力散漫になって、人の話を聞いてない(聞けない)子もいる。ふらふらと谷側に近づく子がいた。
「一列になってあるけぇー!」
と一発怒鳴る。
子供に雪庇の怖さを説いても、彼らは瞬時に理解できない。怒鳴るに限る。
最近、子供達を笑顔で甘やかすだけのサポーター(ボランティアスタッフ)に疑問を抱くワタクシでした。

S4_1帰りのコース「沼渡り」。
暖冬といっても、やはり早春の月山は雪と氷の世界。
凍結した沼の上を歩いて縦断。ボリシェビキに追われるロマノフ王朝みたい(笑)

山を歩いていろんな風景や生き物の痕跡をみたり、急斜面の滑り台で遊ぶうちに、表情の硬い子も笑顔をみせるようになる。
そんなお手伝いをしている充実感は、クライミングと称して樹脂製のホールドを掴んで体クネクネしているよりよっぽどいい。
そんな自分の価値観を再認識した二日間でした。

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炭焼研修

日本広しといえど、スティーブ・ハウスの講演聞いた翌週に炭焼作業にいそしむ人間は私くらいのもんではなかろうか?(意味のない想像)

私が所属するNPO法人エコプロから炭焼作業のお声がかかり、参加を決める。
ブナ林ガイドコースで原生林・二次林の解説で炭焼きに触れる場所がある。
炭焼き小屋は何度も身近に見ているが、実際に作業に加わったことはない。
また、かつて「山と渓谷」がまだ登山者のための雑誌であった頃に朝日・飯豊連峰特集があったが、その民俗に関するレポートが秀逸だった。
炭焼きの煤で真っ黒な顔の男のポートレートが強烈に印象に残っている。
かように、朝日連峰を語る上でも炭焼体験は積んでおこうと思った次第。
炭焼きのイロハも知らないので、事前に遠藤ケイ氏の著作で知識は仕入れておく。

そして日曜日、西川町吉川地区炭焼保存会の作業に従事させてもらう。
Su1炭焼小屋全景

Su2小屋内部 左側には沢水が導水され、洗い場になっている。炭焼きで使う道具の冷却場にもなる。右中央に真っ赤に見えるのが炭焼き窯。21世紀の炭焼き小屋には電子レンジも完備(笑)

Su3今日の作業は、既に火入れされた炭(白炭)の取り出し。赤く光る炭を窯からかきだす。窯の中は約1000度。かきだす作業はひたすら「熱い」!!

かきだした炭に、土と炭の混じったものをスコップでふりかけ「あら熱」を取る。激しく白い蒸気が舞う。
炭のかきだし→スコップでふりかけの作業の繰り返し。
その背後で、

Su4炭の選定作業も始まる。白炭を全てかきだした後に入れる薪割も始まる。複数の作業が同時進行し始め、遠藤ケイ氏言うところの「灼熱地獄」のような慌ただしさになる。

白炭を全て取り出した後、窯の温度が下がったのを見計らって次に炭にする薪を入れる。
1m長のミズナラを割ったものを窯に入れる。
窯の中はまだ数百度の温度。
当然、中に入れないので、さすまたを小型にしたような用具で器用に薪を立てていく。
この作業もやらせてもらったが、窯の中にぎっしり詰めにするため薪をなるべく垂直にたてるのが難しい。5本ほどたてたところでへとへとになる。

Su7窯の中に薪を詰め、しばらく燃やして火入れした後、蓋をして粘土で密封。窯に用いられている石は大谷石とのこと。

Su5ひたすら楽しみにしていたお昼(笑)
はっとう(蕎麦粉を練ってお湯に入れ、団子状に茹でたもの)です。

Su6ご馳走になった「はっとう」。納豆やクルミだれ、めんつゆでいただきます。そば湯も濃厚で美味しいです。
白炭を冷却するときに一緒に焼いたジャガイモの旨さも実感。皮ごとかぶりつく。
遠赤外線効果って、ほんとにあるんだね。
濃密な人間関係の中、薪の燃える臭いの中でいただく食事。
年長者を敬い、年少者は洗い物などテキパキ動く炭焼き保存会の皆さん。
山の生活というものを、あらためて考えさせられます。

Su8炭焼き窯の背後、木酢液の採取状況。試しになめてみるとやはり酸っぱかった。

Su9木酢液採取時に取れるタール。私のガイドネタですが、「正露丸」の原料はブナのタールなんです。

炭焼きに用いる木材は、樹齢20年くらいの若い木の方が身が詰まっていて良いらしい。
近年は里山に人の手が入らなくなり、樹齢の老いた木がほとんど。
樹齢の老いた木、すなわち太い木は炭にしてもスカスカな炭になる。
里山という、人と自然の共存形態を実感する。
何より、炭焼きという作業の重労働なこと。
今は重機や油圧の薪割機、チェンソーがある。エネルギー革命以前、石油が大量消費される以前の時代、家族総出で炭焼きしていたという時代はどうだったのだろう。
その過酷な仕事・生活を想像するに、かつて山に生きた人々に、超人的なヒマラヤ登山とはまた異なった「尊敬の念を越えるもの」を抱かざるを得なかった。

炭焼き作業体験に際しましては、山形県西川町吉川地区炭焼保存会の皆様に深く感謝申し上げます。
NPO法人エコプロの炭焼作業レポートはこちら

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南陽市役所のご乱心 ~人間に翻弄される白竜湖~

先日書いた白竜湖の植栽筏の記事、『水質浄化の植栽いかだ事業見直しへ』。
山形県の審議委員会により植栽筏や木歩道の効果を疑問視する意見書が提出され、南陽市役所企画財政課の安部史生課長補佐いわく

「木歩道の70メートル分は中止せざるを得ない。(2万人に及ぶ)市民の署名活動などもあって進めてきた事業だけに、今後は時間をかけて県と協議し見直ししたい」と話した。 by毎日新聞06/12/14
とコメントしていたのだが・・・・

年が明けて、1/8付の山形新聞(現在リンク切れ)
以下記事引用開始
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木歩道中止に地元が反発-南陽・赤湯の白竜湖

(中略)
この意見書に対し、白竜湖の自然を守る会の柴田代表は「地元の人の願いは白竜湖を少しでもきれいにし、にぎわいのある親水空間を取り戻すことにある。意見書は、自然に全く手を加えてはならないとする内容で、地域住民の思いと乖離(かいり)している」と話す。
 南陽市も意見書について「地域の実情と大きな開きがある」と受け止めており、「設置された木歩道30メートルは既に許可されたものと判断しており、ただちに撤去することはできない。今までの経緯を踏まえ、木歩道の影響を長い期間で確認してほしい」などとする意見書を07年1月に県に提出する予定。南陽市は植栽いかだについては従来通り湖面に浮かべ、ヒシの除去作業は07年も継続するとしている

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以上記事引用おわり

おおーっ。
普通、市町村の役人が県の本庁に説明行くのとかって、すっごい憂鬱そうに行く場面を仕事柄みてるんですけど・・・
南陽市役所、一 転 し て 強気な逆襲の構えであります。
ポパイのほうれん草でも喰ったのか?
無責任な立場で傍観する役所同士の争いって興味深いね・・・・暇潰しとして。

さて、この専門家による「意見書」をようやくネットで見つけました。

ネイチャーフロント米沢のサイトに掲載されています。環境問題に関心のある方、ぜひご覧ください。
白竜湖環境保全整備計画に係わる意見書

この意見書を読むと、過去、人間の都合により翻弄されてきた白竜湖の歴史が理解できます。
米増産、水田開発のために水路が開かれ、富栄養化の道をたどることになった湖。
親水の名目で、貸しボートまで浮かべられた湖。
浚渫の排土を貴重な湿原にぶちまけられてきた湖。

意見書では従来の環境対策について、植栽筏は9ヘクタールの湖に効果は期待できないと明言、外来種を持ち込む事自体が「自然環境と生物多様性の保全の基本理念に相容れない」とまで喝破し、ヒシ除去については水質改善の根本的な対処が必要で「際限ない難儀を強いて、効率的な方法とは思われない」とまで書かれちゃっております。

泥炭層の生態系という、微妙なバランス上に存在する白竜湖を保全するためには、もはや釣り人はもちろん人の立ち入り自体を制限すべきとのスタンスで意見書は書かれており、地元の方が仰る『に ぎ わ い のある親水空間』が環境保全とは矛盾した存在であることが明瞭になってきます。
地元の方のコメントに「地域住民の思い」とありますが、自然とは人間の思いを反映して存在するわけでもない、観光資源のために存在するわけでもない、ということを改めて理解すべきでしょう。
そして何より、白竜湖という自然環境は地元の方々だけのものではない、という謙虚な姿勢が求められるのではないでしょうか。

南陽市はこれらの作業を今年も実施するとのことですが、関係者の皆様どうぞ湖の作業で体を冷やさぬよう頑張って下さい。
ただし頭は冷やしてね。

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アウトドア好き新米ママさんにエールを。

別件の調べ物をしていたら、こんなウェブサイトを見つけました。

Colorado Mountain Mamas Home Page

アメリカ・コロラド州デンバーを拠点とする、乳幼児を持つアウトドア愛好ママさん達グループのサイトです。
日本でもアウトドア・山歩きをする子連れママさんの充実したサイトは幾つか見受けられますが、グループとなるとなかなか見あたりませんが・・・
ハイキングの項目を拝見すると、引率は「CPRをマスターし、無線機を携帯したリーダー」が引率と、かなりしっかりしている様子。カレンダーを見ると行事でぎっしりですね。
特に目をひくのはサイトトップの画像。

Moms20and20babies20home20page_1皆様、ルーフ付ベビーキャリアご使用の様子。

最近、月山ガイド仲間からベビーキャリア選択の相談を受けたりしてたのですが。
また「ベビーキャリア」で検索して当ブログに来られる方がいらっしゃいますので、改めて書きます。
以前に当ブログ書いたように、私はドイターの旧型タイプを使用しており、他メーカー製品については知らないのですが、しっかりした造り、厚いパッド、乳幼児に必要な小物を収納する容量、いずれの点でもドイターの製品に満足しています。
コロラドのママさん達が皆さんルーフ付を使用しているのは、アメリカの厳しい日射を防ぐためと推測します。(私はアメリカ内陸部の滞在経験は5月連休時期のワイオミングとサウスダコタしかありませんが、日本に比較して日差は強かったです。)なお、ドイターの製品はオプションでレインカバーやサンルーフが揃っています。

コロラドのサイトには、引率リーダーはCPRマスターとあります。
私は第一子ができた直後、自然の家ボランティア活動でも役立つと思い、日赤の幼児安全法講習を受講しました。
乳幼児の体は大人のそれとは異質のものと考えるべきと言われています。
心肺蘇生法に関しては消防署からMFAまで、様々な団体が講習を開催していますが、乳幼児安全講習については地方でも受講機会が多いことから日赤講習に軍配があがるでしょう。
心肺蘇生法だけでなく、乳幼児が遭遇する危険・事故に関する講習が受けられるという点で、アウトドア愛好の新米ママ&パパさんには受講をおすすめ致します。

各社ベビーキャリアー比較に関する参考サイト
ママの山ある記 ヒントと注意点①~ベビーキャリー その1~

日本赤十字社 幼児安全法講習について

ドイター社カタログ(2006年版・ベビーキャリア含む頁、pdfファイル)

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最上小国川ダム 採択見送り

ほほう、という結果でしたね。

最上小国川穴あきダム、建設採択見送り-財務省 by 山形新聞
以下記事引用開始

 県が最上町赤倉地区の最上小国川の治水対策として建設を決めた「穴あきダム」に対し、財務省は20日、2007年度政府予算の原案内示で、継続的な調査費として補助金の予算配分は決めたが、全国のダム新規建設採択事業の中での緊急性の低さや地元での根強い反対運動などを理由に、07年度の新規建設採択を見送る方針を示した。
 同日の公共事業予算内示で明らかにしたもので、国土交通省の概算要求に盛り込まれた新規のダム建設事業3件のうち、徳島県の長安口ダムと鹿児島県の鶴田ダムは採択されたが、最上小国川は見送られた。
 同省の担当者によると、「穴あきダム」の工法が問題となったわけではなく、ダム建設予算総額の中で、緊急性などを考慮した場合、他事業を優先すべきと判断。また、地元漁協などを中心にした反対運動もあり、住民合意に向けた調整が必要としている。 
 国交省が地質調査や設計、用地買収を見込んで概算要求していた「穴あきダム」建設による最上小国川治水対策事業費1億4000万円は、満額が内示されたが、設計や用地買収事業は予算の対象外となり、地質などの環境調査を含めた事前準備費用としての限定的な配分となった。
 同省担当者は「予算執行は国交省と調整しながら進める。事業採択は地元調整などを踏まえた上で、2008年度以降に、要求し直してもらうことになるだろう」との見方を示している。(以下略)
 以上引用おわり
 
 草島議員が問題視した「穴あきダム」の工法そのものはあっさりスルーされたようですが、財務省は地元との合意形成の努力を求めているようです。
 合意形成。
 技術士やRCCMの試験勉強でうんざりしてる方はおわかりでしょうが、最近は国交省も「アカウンタビリティ」には力入れてます。
 合意形成って、日本野鳥の会レンジャー講習やらプロジェクトワイルド研修やらでも経験したけど、はっきりいって話ベタな我々日本人には 疲 れ ま す
 野外活動系の模擬的な合意形成ですら困難を覚えるのですから、実際のダム事業となると・・・
 ちなみに私が関わったダム現場、事業立ち上げから着工まで38年間かかっています。
 キーボードで打ち込めば瞬時に「38年間」とでてきますが、地元の人間にとっては長い時間。
 ダム現場の地権者の方に挨拶に行ったとき、お年を召した方から、
 「ダムの話が始まったとき、私は高校生だったんですよ。」
と、しみじみ語っていただいた時、合意形成という行為の困難さを改めて思い知った次第です。

 さて話はそれましたが、最上小国川ダム問題。
 採択見送りを契機に、行政側はさらに説明責任が求められるでしょう。
 反対運動側も、活動が功を奏したと考えるのは早計でしょうね。事前準備費用そのものは認められている訳ですから。 釣り関係者に多くみられますが、署名一筆で満足するのはどうかと思います。鮎だけ守られればいいのか?
 慎重に、慎重に経緯を見守りたいと思います。(引き続きテポドン発射時の草島議員の言葉をお借りします)

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新月の木 トンデモか自然の神秘か?

新月の時季に伐採した木材は良質材。
昔からの伝統的な知恵と自然の恵みを否定するつもりはないのですが。
これはちょっと暴走しすぎではないでしょーか。

「新月の木」のプランター、生育に優位? プラスチック製より根長く 津幡の男性が検証、私見 by 北國新聞12/15
以下記事引用開始

 新月の時期に伐採された木で作ったプランターで水耕植物を栽培すると、プラスチック製のプランターで育てたときよりも根が長くなる―。NPO法人「新月の木国際協会」(千葉県東金市)石川県連絡所の岡田良治さん=津幡町能瀬=が行った比較検証で、こんな私見をまとめた。
 岡田さんは、新月の木と市販のプラスチック、プラスチック内に新月の木を敷いた三種類の同じ大きさのプランターで、室温や日照など同じ条件の下、源助大根、カイワレ大根、カイワレブロッコリー、ヒヤシンスの四種類の生育状況を計七回調べた。
 その結果、新月の木を用いたプランター二種類では生育状況に大差は見られず、総じて根は長く、細かったが、プラスチック製では根が短く、太かったという。ヒヤシンスの根はプラスチックで栽培した場合に最長一五センチだったが、新月の木では同二四センチにも伸びた。プラスチックでは植物の茎の部分がばらけ、水も白く濁ったが、新月の木では茎がまとまり、水も透明のままだったという。
 新月の木は、腐りにくく、虫が付きにくいなどの特長があるとの通説がある。今回の検証で水耕植物を人に、プランターを住居にそれぞれ置き換えた場合、岡田さんは「住居の構造材に新月の木を用いるだけで健康的で快適な暮らしが実現できる」とみている。
 以上記事引用おわり

最後の段落に注目。
「住居の構造材に新月の木を用いる だ け で 健康的で快適な暮らしが 実 現 で き る

人間とカイワレが一緒ですかぁ~?
医薬品だって、マウスから人体まで長い研究実績を積んでいるんですけどね。
NPO法人「新月の木国際協会」のウェブサイトを拝見すると、いろいろな実験例は掲載されているんですが、どれも実証例とするにはあまりに貧弱な試験数としか言いようがありません。
 新月の木とそうでない木で作った杭でシロアリがつくかつかないか実験しているのですが、用いられた杭の本数はそれぞれ 1 本かよ~。

 くりかえしますが、私は新月時季の木が良質であるという説はとても興味深いと思っています。
 んが、しっかりした実証も無く効果ばかり強調するのは問題であると思います。
 自然が心地よいものだと思っている狂信的な環境保護主義者には耳ざわりがよろしいネタかもしれませんが。

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最上小国川ダム反対運動の破綻

山形県北部・最上地方に、小国川という清流がある。
山形県の母なる川・最上川が清流だと思っているのは、昭和天皇くらいであろうか。
濁りと臭いのある最上川をカヌーで下っている時、突如、透明な水の流れにさしかかった。
そこが小国川からの流れであった。
現在、その小国川にダム建設の計画が持ち上がっている。
小国川沿いに位置する赤倉温泉にて水害が発生するため、ダムを要望する住民と、ダム建設により生態系変化を恐れる漁協が対立、問題は住民を二分しているようにみえるのだが・・・・

あえて言う。
小国川ダム反対運動は破綻しかけている。

鶴岡市市議会議員の草島進一氏を中心とするダム反対派は天野礼子女史や北朝鮮の犯罪人・シンガンス釈放要求した管直人氏を担ぎ出してシンポジウムを開くなど活動している。
さて、反対派の代替案である河川改修・河道掘削案。
赤倉温泉は岩盤の亀裂に温泉が賦存する裂か泉であることから、温泉源への影響・温泉旅館への補償などのコスト面からも河道掘削を含む改修工事は不可能であろう。
何より問題は、
「はじめにダムありき」
「はじめからシナリオはきまっていた」
と叫ぶのは結構ですが、反対派は地元住民とうまくコミュニケーションをとっているのだろうか。外から大学の先生だの政治家だの「権威」を引っ張ってくるのはいいけどさ、草島議員。
地元山形県の釣り愛好家も含め、生態系、厳密には生物という視点からは鮎ばかり強調されているが、日本野鳥の会山形支部はクマタカを問題にしてなかったっけ?
両者のタイアップはうまくいってるの?

反対派事務局である草島議員は自身のブログで、県知事のダム決定後、

こうした時代に、この斉藤弘 山形県知事の判断というのは甚だ疑問だ。
「脱ダム宣言」の本意が全くわかってないな。この人は。
「改革派」としても「官僚の声は聞く。住民の声には聞く耳もたず」の姿勢だ。
市民サイドにつく、田中康夫 元長野県知事、かだ 滋賀県知事、潮谷 熊本県知事とは全く異なる姿勢の知事だということがはっきりした。

と、こきおろしている。
自分の意見と異なるとわかった途端、このこきおろし方。左巻きのヒトによくみられますが。
さて、草島議員のブログで褒め称えられている滋賀県嘉田知事。
 
 ともかく、山形県斉藤知事は、田中元長野県知事や、かだ 滋賀県知事などとは似て非なる者だという事は明らかになった。穴あきダム発表の際の知事会見の内容を見て、あきれた。
 
などと、草島氏は書かれておられますが。
その滋賀県の嘉田知事、現実には

知事、芹谷ダム容認 「治水に一定有効」凍結公約翻す by 京都新聞

芹谷ダム建設容認 判断の妥当性を強調 嘉田県知事 by 京都新聞

嘉田県知事も必要なダムは認めてるんですけどね。
そういや最近は草島議員のブログにも嘉田知事でてきませんね。
一方の山形県知事さいとう弘氏の個人サイトから。

世の中に「絶対」はあるか2006年11月29日 (水)
 世の中には、「絶対」というものはあるのだろうか ──
 多くの場合、「相対」ないし「比較衡量」で決まるのではないか ──
 「政治決断」と、人は言う。
 しかし、それは、「比較衡量」において、「合理性」と「非合理性」とが相拮抗する場合に限り、それまでの経験や勉学、読書(疑似体験)、また多くの人々との対話などの積上げを通じて、内なる自分に形成された、「歴史観」や「世界観」、さらには「美学」において、決することを言うのではないか ──
 最上小国川の治水対策を巡り、改めて、そんな想いを抱く ──

だいぶ、小国川問題ではお悩みの様子であります。
そうだよな、にんげんだもの(あいだみつお調)

私は山形県ウェブサイトにあるダム懇談会の記録も全て読んでみた。
必要であるならば、環境アセスも進めながら推進すべきである、と考えている。
無駄な公共事業、ダムは無駄、と一般論を叫んでも、地元の人々の心はうごかない。
反対派の運動はバラバラに見え、それゆえ破綻をきたすだろう。
やがて補償問題が始まり、漁協内部で人間同士の亀裂が生じたとき、反対派の人間はどう対応するんでしょうか。
小国川ダム問題、私は慎重に行く末をみていきたい。慎重に、慎重に。
あ、この「慎重に」って表現、草島議員の受け売りです。
9.11は陰謀、自衛隊のイラク派遣を激しく非難し教育基本法改正絶対反対の草島議員、北朝鮮のテポドン発射の際は、山形県立加茂水産高校の実習船が外洋にいたにもかかわらず、ブログでの文言は「慎重に見守りたい」だけでしたよね。


最上・小国川ダム問題を知るリンク集

山形県庁 最上小国川ダム 

山形県知事さいとう弘の個人サイト

小国川漁業共同組合 (ダム反対)

最上小国川の真の治水を考える会 (ダム反対)
 
SAVE the 最上小国川 (ダム反対)
 
鳥見人日記 なんか変だぞ最上小国川のダム反対運動
(ダム反対運動について最も冷静に観察しているブログ)

山形釣り情報 (ダム反対)

草島進一議員ブログ (ダム反対)

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ブナって大変。

書こうと思って延び延びになっていたネタ。

麻績のブナ植樹を延期 「熊呼び寄せる」住民から不安 by 信濃毎日新聞 11/22
以下記事引用

 東筑摩郡麻績村は、25日に聖高原スキー場の第二ゲレンデ跡地で行う予定だったブナの植樹祭を延期する。近くの別荘地住民の一部から「熊が出没する要因になると困る」との声が寄せられたためだ。ブナの実は熊の好物。高原整備の目玉事業のため植樹する方針に変わりはないが、各地で熊による被害が相次ぐ中、「住民の意見に反対してまで植えられない」と慎重になっている。
 ブナ植樹は、2005年度から5カ年計画で始まった高原整備事業の一つ。苗木500本を植えて林をつくり、隣接するすずらん湖の水源林にもしようとの構想だ。15年間運行していないリフトを撤去し、合併50周年記念事業として植樹祭を企画したところ、別荘地の住民から不安の声が2件寄せられた。

以上記事引用おわり

 要はヨソ者別荘地住民が、熊に怯えて「ブナ植林はんたーい」と言ってるワケですが。
 記事中では、熊研究の第一人者・米田一彦氏が「ブナを実がなるまで育てるのは難しい。熊の出没とはあまり関係ないのではないか」とコメントを寄せています。

 しかしブナもなんだね。
 青森市みたいに既存のミズナラ林伐採してまで植林する狂信的なブナ礼賛もある一方、こんな報道みたいに扱われたりする。
「役に立つ」「役に立たない」
「植えよう」「植えるな」
ヒトって、年末の合コンに出没する勘違いバカ女みたいにワガママですな。

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水質浄化の植栽いかだ事業見直しへ

私の性格上、政治ネタを取り上げると血なまぐさくなるので、しばらくネイチャー路線でいきます。

山形県南陽市に白竜湖という沼があります。
周囲を水田と果樹園にかこまれ、山形新幹線から望む風景は、海外から帰国した際など、とてもほっとする風景です。ああ、山形に帰ってきたんだ、という感覚。
D06

この白竜湖、生活排水が流入することもあり富栄養化が激しく、藻や水草が大量発生、悪臭などに悩まされていました。
そこで登場したのが、ビオトープなどで活用されている「植栽いかだ」。
当時の山形新聞は華々しく紹介しています。
以下記事引用開始

浄化作用持つ「植栽いかだ」を湖面へ設置-南陽・白竜湖 by 山形新聞  2005/07/04

 白竜湖(南陽市赤湯)の水質改善を進めていくための新たなシンボルとなる植栽いかだの組み立てと、湖面への設置作業が3日、現地で行われた。
 白竜湖は、稲作の時期になると、排水路の水門が閉められ、周辺の水田約27ヘクタールのかんがい用水として使われている。水田を潤した水は白竜湖に戻り、それを再びかんがいに使うため、4月から7月にかけて湖の水質が悪化。さらに同時期は水門閉鎖によって赤湯地区の生活雑排水が白竜湖に流れ込み、水質悪化に拍車を掛けている。
 こうした状況を改善しようと、県置賜総合支庁と南陽市は2002年から、湖面を覆うヒシの除去などを行ってきたが、行政と地域住民が連携して白竜湖の水質改善を進めていこうと、水質浄化作用を持つ植栽いかだを3枚造り、湖面に浮かべることにした。
 この日は地元の小学生や南陽高の生徒、赤湯地区の住民ら約70人が参加。植栽いかだを開発した特定非営利活動法人(NPO法人)「とよあしはら」(埼玉県越谷市)の山本裕隆事務局長ら3人の指導を受けながら作業を行った。まず杉の間伐材と青竹を組み合わせて3.5メートル四方のいかだを製作。その上に木炭入りの袋を12袋載せ、水中の窒素やリンを吸い上げるハナショウブを1袋につき5株植えた。
 完成したいかだは重さ約500キロもあり、参加者が力を合わせて水辺まで運び、ボートで引っ張り湖面の中央に浮かべた。
 今後は地元のボランティア団体「赤湯地区ふるさとづくり推進会議」がいかだの維持管理などを担当。米沢中央高の佐藤五郎教諭が11月まで白竜湖の水質調査を行い、いかだの効果を検証する。

以上記事引用おわり

正式な事業内容は以下のとおり↓
平成18 年度にNPOとの協働が行われる事業
担当部署 置賜総合支庁保健福祉環境部環境課 山岸正寛課長補佐
事業費 69万円

そして事業開始から1年以上が経過した今、植栽いかだの効果は疑問視という結果になってしまったようです。

以下記事引用開始

白竜湖:南陽市、保全事業見直しへ 有識者、県に木歩道撤去の意見書 by 毎日新聞山形支局12/14
 県と南陽市が取り組んでいる白竜湖(同市赤湯)の環境保全事業のうち、木歩道整備について「効果がなく、撤去すべきだ」とする有識者の意見書が県などに提出されていたことが13日、分かった。木歩道は湖畔の植生を守るために今年度から実施され、一部完成していた。さらに意見書では、水質浄化を目的にした植栽いかだの設置も、植生への影響が懸念されると指摘しており、市は意見書を受けて同事業を見直す方針を決めた。
 市によると、有識者は県文化財保護審議会委員ら3人。県が植生影響調査を依頼した。10月末に提出された意見書によると、木歩道は設置した土の部分に圧力がかかるため植物の根茎を傷め、日光も当たりにくくなるとして撤去を要求。植栽いかだも、いかだの上に植えたハナショウブを湖畔に生育する固有の植物にしないと、周辺の植生が変化する可能性があると指摘した。(以下省略)
以上記事引用おわり

 広大な沼に対して、いかだの木炭と植栽の効果はいかに・・・とは思ってましたが、官庁主導の事業と異なり地元の人々も巻き込んでの活動だけに残念でした。さらなる次のステップにしてほしいところです。

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500歳のブナ永眠

今年はほとんど活動できませんでしたが、私は一応ブナ林ガイド、インタープリター志望でございます。
久々のブナに関するニュース、樹齢500歳のブナが倒れたという報道でした。

500歳のブナ「森姫」永眠 雫石町 by 岩手日報11/7

月山ブナ林の樹齢がいいとこ200~300年であることを考えると、500年とはまた大往生でした。
山形県最上地方で血眼になっていらっしゃる方もいますが、私は何かと大木を有り難がる「巨木信奉」は、自然を愛する者としては偏った考え・態度だと常々思っています。
樹齢500年1000年つったって、地質学や地形学の世界からみれば「ほんの一瞬」なんですけどね。

前述リンクの岩手日報のようなブナの倒木、東北の山ではよく目にする光景です。
木に意志があるとするならば、観光名所として有り難がられるよりも、やがて周囲の生き物を養っていくため朽ち果てていくことの方が本意ではないのか。
私はそう思うのです。

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納得できん。

同じく西蔵王高原にて。
多数の愛好者が日本に存在することは知っておりますが。

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株分けやらなにやらで増やしたとはいえ、もともとはどこから採ってきたんですか。あ~ん?

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迷うインタープリター 歴史は世代を越えられるのか

宿のロビーで読売朝刊を読む。
社会面に興味引かれる記事があった。

戦跡の見学に来た女子高生が、正直に感想を漏らした。
「心に伝わらないんだよね」
いわゆる戦争の語り部・・・沖縄や広島・長崎など・・・の高齢化・死去に伴い、若い世代の語り部を育成しようという動きがあるのだが、それ以前に、語り部の育成が行き詰まっているという。
すなわち、実際に体験していないのに、どれだけ他人に戦争の現実を訴えることができるのか。

ブナ林ガイド・山岳ガイドを目指した動機が「他人に自然を伝える」が理由の一つである私にとって、とても印象に残る記事であった。
自然は人間の歴史を越える遥かな時代にわたって存在を続ける。
四季の変化を、何年もかけて経験をつみ、先人の記憶や文献で知識を得ることが出来る。
戦争という史実はどうなのだろう。
目の前に呈示できる戦跡も少なくなりつつある今、語り部というインタープリターの手腕に、その存在意義がかかっているのだろうか。
自然ではなく社会というフィールドで未来を模索する「史実のインタープリター」達にエールを送りたい。

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まだ早春

山形県自然博物園にて、ブナ林ガイド。
朝日少年自然の家のブナ林散策と重なっていたが、フリー(当日募集のお客様)の案内を担当する。
残雪のブナ目当てのカメラマンや一般観光客など、総勢12名。
千葉からいらしたオバサマ達は花の名前に好奇心も強く、私の貧弱な知識では太刀打ちできず。
「秋も来るから、キノコしっかり覚えてねっ!!」
と、ハッパをかけられる。
午後は湧水を汲みにきた若い家族連れを案内する。
お父さんはベビーキャリーで1歳の子供を背負っている。
残雪期で藪も出始めた今、コースどりも慎重になる。
これはこれで、私にとって安全確保の勉強になる。

博物園館長の横山さんがヤマネを保護してきた。
Yamane
冬眠あけで、動きもにぶい。
初めて見る実物のヤマネは、キーホルダーにもなりそうな、小さくて可愛い動物だった。

今日一番印象に残ったこと。
サワグルミの木の下、雪解けの流水の中に、体長1~2センチほどの芋虫が沢山沈んでいた。
あまりの多さに気持ち悪いのを忘れ、どれだけの個体が生き延びるのだろう、と考えてしまう。
博物園前にいくつも芽吹いていたブナ。
熊や動物達の食欲から逃れ、ようやく芽吹いたブナも、大木になるのはどれほどの数なのだろうか。

Buname

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固形燃料

不定期更新を楽しみにしている、愛知県の登山用品店「穂高」の『すーさんのひとりごと
今回は昔懐かしい、スイスメタの話題。

高校生の頃、使っていたのは灯油コンロ。
プレヒートが必要であり、常用していたのはスイスメタ。
このスイスメタ、火を点けるとモサモサッという感じの青い炎が可愛らしい。
で、この炎、風か何かで消えると燃えかすが綿のようになって空気中に飛散する。
この燃えかすが有害有毒と言われており、コンロのプレヒート中に狭いテントの中に飛散すると、皆一斉にイナバウアーの如くのけぞったものである。

ガイド装備として小型クッカーとガスコンロ、ボンベは携帯しているが、他に非常用として私が常時携帯しているのはエスビットの簡易ストーブ付タイプ
778_1
実は、スイスメタ独特の鼻を突く匂いが苦手だったりする。

そういえば、昔よくカタログでみかけたメタクッカーってまだあるのだろうか。
アルコールバーナーもそうですが、音のしない静かなコンロもまた、乙なモノです。

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あめりか日記その7 フォレスト・フェイス

成田・サンフランシスコは貧乏人の味方ユナイテッドで往復。
機内の通信販売誌でこんなモノを見つけた。

woodフォレスト・フェイス

へぇ~
イラク人民を虐待・人権蹂躙するアメリカ人(左翼平和活動家風表現)も、木を擬人化する発想があるんだなあ~。
このパーツに日本円で2千円もかけるんなら、ドングリとか葉っぱとか、自然の素材で作った方が面白いかな、といろいろ発想が浮かぶ。
子供達に作らせたらどんな顔を作るだろう?
森の中に顔があったら怖いかな?
自然博物園でやったら木を傷つけるといわれるかな?

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あめりか日記その2 伝わる心

3月4日、早朝から3時間かけてサンアントニオに移動、近くにある鍾乳洞 Natural Bridge Caverns を見学に行く。

昨日の石油開発プラント博物館もそうだが、今回のアメリカ行きの秘めたる目的の一つは、本場アメリカのインタープリターの案内を観察すること。ブナ林ガイドや山岳ガイド修行中の私には興味ワクワクなのだ。
Natural Bridge Cavernsには定時出発のガイドツアーがあり、私達一行もそれに従う。

案内役のインタープリターは、大柄で腹の出たアメリカ人なのだが・・・・
鍾乳洞の入り口で「早く来い!」と叫んでいたのはともかく、英語のわからぬ大勢の視察団員が先に行きすぎてしまい、止めに行くインタープリターが口にした言葉が
「shit! shit!」

brother『Fuck'in Japanese くらいわかるんだよ、ばかやろう』by ビートたけし
客の前でshitはねえだろうこのやろう、という嫌な感じ。

この一言が先入観になってしまったのか、なんとなくこの人の解説は受け入れがたいものでした。
もともと英語はそんなにわからない私ですが。
やはり言葉の前に、「気持ち」というものは人に伝わってしまうのでしょうか。
そんなことを感じた鍾乳洞でした。

caverns

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だんご木つくり

4日は朝日少年自然の家2月プログラムだ。
一泊二日の日程なのだが所要で初日のみの参加となる。
今回のプログラムはわかんハイク、だんご木作り等々。
自然の家に関わって以来、冬のプログラムは「ブナ林たんけん」以外あまり知らないため、経験をつむべく2月も参加である。
家を出る前に天気図を確認する。今日は、

SPAS_020409
 吹けよ嵐呼べよ嵐状態。

8時過ぎ、自然の家に到着する頃は大江町は猛吹雪。
一泊二日ということで、田中先生より密な打ち合わせと連絡を受ける。
さて、私の最初のおしごとはチューブ滑りのコース整備。
朝日自然の家が誇るチューブ滑りのコース、たっぷり雪が積もっていた。
作業開始の頃は意外にも晴天になった。
積もった雪を払い終える頃、わかんハイクの子ども達の嬌声が聞こえてくる。

昼食を終え、午後は凧とだんご木作り。
だんご木とは、地方によってはだんご刺しともいう。
旧正月の行事で、米粉で作っただんごをミズキの枝に刺し、それを炙って食べるのだ。
こういう伝統行事に、子ども達はどんな反応を示すのか楽しみだった。
子ども達が凧作りをしている間、自然の家職員の大谷さん、長谷川さん、サポーターの立川さんと4人で、だんご木を炙る焚き火の準備をする。
皆で
「これって、御柴灯ですよね。」
「うちではどんな感じで薪組んだっけかなあ。」
「こんな風に藁敷き詰めて・・・」
などなど、いろいろ考えを出し合いながら、宗教儀式に使うようにがっしりと薪と藁を組む。
その後、私と立川さんはだんご木作りに合流。
時間が迫っているので、私達サポーターが米粉を練ることになった。
興味津々で寄ってくる子ども達。
大きく米粉を練った後、小さく団子にして茹でる作業を子ども達にまかせる。
そこは子ども達、球形ではなく、三角にしたり人形にしたりウンコ型にしたり様々。

夕食後、焚き火を用意してあるキャンプファイヤー場に全員移動する。
だいぶ雪まみれの薪と藁だったが、灯油のおかげで盛大に燃え始めた。
焚き火とは不思議なものである。
だんご木作りというプログラム、地味で子ども達はもっと冷静かと思ったが、炎の様子に子ども達が喜ぶ。
だんごは炙って何も付けずに食べる。
「このまま食べるの~」
と、子ども達から声があがるが、縁起物ということで言い聞かせる(笑)
皆が自然の家に戻った後、鈴木先生と立川さんと私で消火の後始末をする。
熾き火を眺めながら、3人で雑談。
今日は徹底してプログラム準備のお手伝い。
ふりかえれば、だんごを茹でる際のテーブルの配置や熱湯への安全の配慮が足りなかったか、と反省点は多い。いろいろ今日の内容をふりかえりながら、とても甘いココアをご馳走になり、自然の家を後にした。

昨年から照準を合わせ体力作りに励んでいた3月の「ブナ林たんけん」は、出張で行けなくなってしまった。今回の行事が今年度最後の参加となる。
自然の家行事に参加する子どもは、リピーターが多い。
以前とても小さく感じた子も、今回は別人のようにやんちゃになっている。
その成長に負けないくらい、私も野外活動指導者として成長してるんだろうか。
そんなことを考えながら、夜の国道を自宅めざして車を飛ばした。

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自然の家でアイス作り

自然の家行事のため、豪雪の大江町へ。
サポータースタッフ登録して5年、1、2月の行事に参加するのは初めて。

私にとって外せない行事が、子供達の引率をお手伝いする8月の大朝日登山、そして3月の月山山麓をスノーシューで歩く「ブナ林たんけん隊」。
年末から春先にかけ、勤務上の都合もありブランクがあいてしまうのだが、やはりコンスタントに子供たちと関わって経験を積みたい。今年は1月2月とステップを踏み、3月の行事に臨もうと企む。
今回のプログラムは午前中が雪面をタイヤチューブに乗って滑るチューブ滑り、午後からはアイスクリームつくりとなる。

昨夏の大朝日登山以来、久々の自然の家。
緊張をほぐすため、まっすぐ自然の家に到着せず、大江町のコンビニで缶コーヒーを飲んで休憩。
自然の家に到着してプログラムの案内・日程表を読む。
今日参加の子供達は・・・・
ええっ!ひゃくにん以上もいるの~!!!

チューブすべりにアイス作りは人気の行事らしい。
付き添いの保護者も含め、参加者は約100人。
出会いの集いが始まり、研修担当の田中先生のトークが始まる。
ふむふむ、先生の話し方は参考になるな・・・メモメモ、といううちに、サポーターの紹介が始まる。
あまりの人数の多さに半分緊張する。
うーむ、なんとか私の名前を印象づけなければ。
「二班担当する大滝でーす。ナイアガラの お・お・た・き でーす!」
と、言ってみる。
約百人の参加者の反応

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は ず し ま し た 。

で、午前中のチューブ滑り。
朝日少年自然の家には、職員の方々が苦労して整備された立派なチューブ滑り専用コースがある。
今回私はスラロームコースのスタート係を担当。
滑った子供が完全にコースから出て行ったか確認、次の子供をスタートさせる係だ。
チューブ滑りが始まってすぐ、幾人かの子供たちから
「れんけつ(連結)して滑りたいけど、いい?」と聞かれる。
連結とは、チューブに乗った複数の子供たちが足を掴み、蛇のように連結してコースを滑り降りることだ。
残念ながらスラロームコースは怪我防止で連結禁止となったのだが、他の子と一緒に楽しさを分かち合いたい、という子供たちの気持ちにちょっと感激する。

本日の目的のひとつは、プログラムとしてのアイスクリーム作り。
前々から、テレビ番組「大草原の小さな家」の時代のレシピを野外活動に生かせないか考えていた。
およそ100年前のアメリカの開拓農家で使われていたレシピや道具は、そのまま現代のアウトドア用品、野外活動に通じるものがある。
文献を調べ、いくつか使えそうな料理を絞り込んだが、その中のひとつが「アイスクリーム作り」。

偶然ではあるが、今日は山形市でも同じく子供向けにアイスクリーム作りの行事が開催されていた。
こちらは缶に材料を入れ、その缶を新聞紙で球状に包み、それで攪拌を兼ねたサッカー遊びをしてアイスをつくるというもの。
自然の家の方は、大小二つのボールを用意し、塩と雪を混ぜた冷却材をボウルの間に入れ、材料をいれた小さいボウルをひたすら回しつづけるというもの。
自然の家の作り方は、「大草原の小さな家」の頃の作り方とほぼ同様なのである。
原著文献によれば、バニラエッセンスなど入手できない当時の子供達が手作りしていたアイスは、香り付けはレモン汁だけという素朴なものである。

材料を配られた子供たちの表情は、これでアイスができるのかという「半信半疑」。
混ぜ合わせた材料の入ったボールを持って、屋外に出る。
屋外でかき混ぜ続ける。
雪と塩を混ぜた冷却材は意外に強力である。
みんなのところを見て回る。「なかなか固まりません」と困っているグループをみてみる。ボールを見ると材料は液体状なのだが、冷却材に触れているボール底部は既にカチカチに凍りついている。
ボール底部に凍り付いた材料をスプーンや泡立て器で削り、液体状の材料が冷えた底部に触れるよう、指導してまわる。

この日、天候は晴時々曇りであったが、屋外でアイスが食べられる穏やかな午後だった。
材料が凍り始め、アイスになってきた頃から子供たちの表情が文字通り輝きだす。
この日のプログラムのねらいは「克雪・利雪、雪を楽しもう」。
いつか機会があれば、百年前の子供たちも同じやり方で楽しんだことを伝えてみたい。

ところで、大草原の小さな家を知らない子供たちが増えているなあ。
世代の壁を感じる・・・。

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性差別

今朝の朝礼。
会長の訓話、いつもどおり長びきそうだ。
牛乳パック24本事件に懲りた私は、最後列で、これくらい↓小さくなって並ぶ。

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会長「おいNっ、会社の生け垣のキンモクセイは男木か女木かっ!?」
上司N(私の上司で実家が造園業)「え~・・・」
会長「日本にあるキンモクセイは男木だ。女木は中国に生えてるんだ。」
し、知らなかった・・・
会長の容赦ないテポドン口撃は続く。
会長「おいNっ、じゃあ△△沢の大杉は男木か女木かっ!?」
上司N「え~・・・ははは・・・」
会長「はははじゃないっ!!あとで見に行ってこいっ!!!」
会長も笑顔で応えている様子では、今日は機嫌が良さそうだ・・・
なおも会長の話は続く。
「自然に親しむっていうのはね・・・いろいろ調べると面白いもんだ」

ふー。
月山でブナ林ガイドしているなんて、口が裂けても言えないな。
男木か女木か・・・
今朝ばかりは、私もジェンダーフリーに賛同したよ。あはは。

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秋の味覚

秋の味覚といえば
なんといっても

matango
キ ノ コ で す よ ね 。

カミさんの親類から松茸ご飯もらう。
うめえうめえ。

ブナ林ガイドをしていると、様々なキノコに出会う。
いろんな地方から来るお客様と話をしていると、地方により食べるキノコも様々であることを感じる。

K60
さて、このムラサキシメジ。
私の実家で食卓にでたことがあった。
色からして、「ええっ、こんなキノコ食べられるんですか!?」という人も多い。
ムラサキは紫でも、ナスの濃い紫とも違い、食卓に存在するにはあまりに鮮やかな紫に、毒々しいと思われるだろう。
多くの図鑑には「味はホコリ臭い」とある。
たしかに、味付けは濃い醤油味だったと記憶している。
キノコ図鑑には「ホコリ臭い」「味はよくない」などと書いてあるキノコがある。
どうしてそんな不味いキノコを、人は喰うのだろう?
否定的な味の記載を読むたび、毒キノコの危険を冒しながらもキノコを喰わざるをえなかった、遥か遠い昔の人間の苦労を少しだけ思うのだ。

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表情

3日間、谷川岳を舞台にしごかれる。
指導員の今井制夫氏、同じ班で指導いただいた山指協の中尾上級登攀ガイド、AGSJの鈴木山岳ガイドをはじめ、他の参加者の皆様には大変お世話になりました。
 同研修では、女性登山者の啓蒙書で知られる樋口英子さんとも御一緒させていただきました。

 マチガ沢マムシ岩でカウンターラッペルの実習。
 上半身負傷した怪我人を介添えし、二人で同時に懸垂下降を行う。
 怪我人役を終え、暑さと緊張で汗だくになっていると、樋口さんから「怪我人役も緊張しますか?」と話しかけられる。登山初心者を指導されているだけあって、樋口さんの笑顔は人を安心させる笑顔である。
 怪我人役の次はガイド役として再度カウンターラッペルの実習。
 ロープをセットしていると、指導役の中尾ガイドからは
「怪我人を緊張させない表情でね」
と、言われる。
むふー、すぐ緊張する私、つい表情にでてしまう。
反省反省。

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虫こぶ

ガイド更新研修2日めのこと。
私達は一の倉沢のテールリッジ上部まで行き、そこで引き揚げ練習を行った。

練習後、遅い昼食をとる。
背後は一の倉の大岩壁。
上部は暗い雲に覆われ、ますます凄みを増している。
テールリッジに生えているミズナラの葉に、鮮やかな紅色の球が乗っている。
虫こぶだ。
本当に鮮やかな紅色。
昨年から自然博物園で何度も虫こぶを見てきたけれど、これほど心を奪われることは無かった。
背後にある殺風景な大岩壁の灰色と、生命の塊である虫こぶの紅色のコントラストが素晴らしい。
見とれているうちに短い休憩は終わり、私達は次の行程に移った。

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無言の応援

日本山岳ガイド協会の谷川岳更新研修に行く。
私達が所持するガイドの資格は、3年毎の更新制のライセンスである。
会社勤めのくせに、大胆にも月~水の平日研修、フレックス制の夏期休暇をフル活用。
娘は風邪気味、仕事は行き詰まり、問題山積み。
山岳ガイドを拝命して3年。
もっとガイドの道を究めたいと思うと共に、俺ってガイドに向いてないんじゃないか、一登山者に戻ってやり直した方がいいんじゃないか、と感じることも多々ある。
前回、北アルプスの唐松岳で受けた研修では自分以外の参加者達が優秀に見え、自己嫌悪に陥り精神的にも苦しかった。
早朝自宅を出発、山形県小国町を通過する頃も、とても気分が重い。

ふと前を走る10tダンプを見る。
車体には大きな毛筆体で、こう書いてあった。
「 男 人 生 夢 一 路 」

うおっしゃあぁぁぁ!
谷川でも頑張るぞ!

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おはなつみ

日清食品の試食会で、熱いラーメンの手渡しで女児が火傷、賠償請求の判決が下された。
自然の家のプログラムはじめ、野外教育のプログラムで、なにかと火や湯を扱う場面は少なくない。
以前キャンプ協会の石井氏にも示唆されたのだが、やはり安全面に細心の注意を払うことを前掲の記事で痛感させられる。

 さて、おはなつみ。
 ニュースでも話題になっていたが、岩手県の名山・早池峰山では、有志により頂上小屋のトイレから、糞尿を手作業で担ぎ下ろすボランティアが行われている。オーバーユースによる糞尿による汚染を考慮しての活動だ。
 私もテレビ映像でしかみたことがないのだが、想像される作業の過酷さに、関係者の皆様の努力には頭が下がる思いである。
 そこでボランティア代表の方が広めようとしていたのが携帯トイレ。
 ニュース映像で見たのは、折り畳みパイプ椅子式の携帯トイレである。
 へー、こんなのあるんだ、でももっとコンパクトになるやつないのかな・・・と思っていたら、こんなのありました。

 快適おはなつみ広場

 話かわるが、某大学農学部の教官を務める方から聞いた話では、最近の学生、立ちションできない男の子もいるらしい・・・
 おめー、彼女とHできるけど立ちションできないなんて言うんじゃねえだろうな山形大学!(あ、すんません、実名だしちゃった。)
 今どきの大学生はともかく、自然の家行事、特に冬山に入る3月の「ブナ林たんけん」では先生方が簡易テントを持ち込んだりと大変。
 子供達を甘やかすつもりはないけど、快適な携帯トイレってないかなあ・・・と捜していたところ。
 この「快適おはなつみ広場」、ザックに入れるにはまだいささかデカい(615mm×785mm×60mm重量 1.5Kg)
けど、アウトドア用品としてちょっと関心あり。
 特に北海道の山岳地域では、有識者によりトイレ問題がよく論議されている。
 全体的に低落傾向にあるといわれるアウトドア・登山業界ではあるが、現在のように特定の登山ルートに集中する傾向がつづくならば、東北の他の山域でもトイレ問題が表面化するのは必定。
 わがままなようですが、使いやすい携帯トイレの登場を期待したい。

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嗚呼、憧れの甑岳

9月4日、某旅行社様のクライアントを引率して甑(こしき)岳に向かう。

甑岳とは、山形県村山市の東側にそびえる標高1016mの山。
江戸時代の北方探検家・最上徳内が、自分の将来をこの山の山頂で決意したことで山形では知られた山だ。
奉公先の店から婿に来ないかと誘われた徳内、江戸で学問をやりたいという気持ちを、山頂で確認したといわれる。
 私なら迷わず学問より女と金であるが、このあたりが俗人と偉人の違いなのだろう。

 4年前の冬の夕暮れ、夕陽に赤く染まる美しい甑岳を見て、いつか登りたいと思っていた。
 縁があってガイド山行のオファーが来た。
 早速提示されたコースを下見目的に登ってみる。
 予定の新山コース、登山口の新山集落は熊出没中、新山コースも登り口から頂上稜線まで藪、酷いところは頭上を覆う藪をかき分けての前進である。これでは初級登山として申し込んだクライアントにはあまりに過酷である。
 旅行社に状況を報告し、私からコースの代案を提示する。はからずも山行企画にまで首をつっこむことになってしまった。
 直前になって、地元在住で甑岳に詳しい尾崎さんもガイドに加わることになった。

 そして当日。
 登高途中でお客様1名が熱中症に倒れ、添乗員氏と尾崎さんがフォローで下山、私が残りのクライアントを引率し、予定の行程を消化する。
 時間を気にするため、気づかずにハイペースになっていたのだろうか。頂上では、おばさまのグループから「初めての参加なのに・・・」「30分に一回は休憩いれてよ」とクレームをいただく。
 毎回思うが、旅行社の団体登山のお客様、バリバリの方もいれば山は2、3回めという方もいる。
 その対応にはいつも迷う。
 客を甘やかすなという論調も最近山岳誌で散見されるが、いかに参加者を啓蒙するか。まだまだ私にはコミュニケーションスキルが足りない。
 頂上から戻る頃から雨。植生もヤマハッカが満開なくらいで、先週咲き乱れていたオクモミジハグマは全く見られなくなっていた。
 雨の甑岳。
 クライアントの皆様には、どんな思い出が残ったのだろうか。
 尾崎さんも木元添乗員もお疲れ様でした。
 私にとっては様々な反省材料があった一日。
 会社の仕事と違い、山の反省材料は「よし次は頑張るぜ」と前向きになる。
 やはり私は社会人失格なのかね。

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祝瓶山

エコプロのお手伝いで祝瓶山に行く。
朝日連峰南部の鋭峰として知られる祝瓶山。

登ってみて実感。
私の脚力低下は

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運 動 不 足 。

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子供達と、大朝日へ。

約2週間遅れではあるが、8/4の山形県朝日少年自然の家・夏季キャンプ大朝日登山の顛末。

午前2時に家を出て、3時半には古寺鉱泉で出発準備。
今年も朝日山岳会会長の花山さんに同行させていただく。
私の天気予報は外れ、天気は晴れ。
ただし、花山さんも午後からの雷を気にしており、少しでも早く出発したいとの意向。
古寺鉱泉の玄関は子供たちでごったがえしている。
あわただしい中、自然の家の職員の皆さんと挨拶を交わし、登山が始まる。
今回私が受け持つのはパーティーの最後尾。

今年の登山、コースは小朝日岳往復と大朝日岳往復の2コースに分かれている。
注目すべきは、コース選択は子供たち自身に、その場(小朝日岳登路と巻き道の分岐)で決めさせるということ。
自然の家の行事にボランティアとしてかかわるようになって4年、気になっていたのはプログラムにおいて子供たちがいつも受身であること。
子供たちはどんな判断を下すのだろう。
わくわくしながら後ろから見守る。
参加者30名中、隊列から遅れて古寺山をマイペースで登る2名を除き、小朝日岳希望者は6名。大朝日岳希望者は22名。今年の子供たちはやる気十分。
 ちょっと迷っていたのか、3人は後から遅れて大朝日班に加わった。
 一人の子供が言った。
 「弟のお前が大朝日で、俺が小朝日じゃ示しがつかないもんな。」
 兄弟で参加していたらしい。
 示しがつかない・・・そんな大人びた言葉に、小学生にして「兄弟」という人間関係が立派に構築されていることを感じる。
 自民党の古賀某には、彼らの小便で顔でも洗えといいたいところである。

 小朝日をまき、大朝日班は大朝日岳が展望できる尾根にたどり着いた。
 先頭を行く男の子が、大朝日岳のパノラマに興奮して両手をあげて「おおっー」と声をあげた。
 やがて銀玉水にたどり着く。
 遠い県外から来たらしい、たまたま一緒になった他の登山客はもちろん、子供たちもこれほど冷たい水が流れているとは想像もしなかったのだろう。つめてぇ~っ、と歓声をあげながら水を飲んでいる。

 以前から、子供たちに自然のすばらしさ・雄大さを伝えるにはどうしたらいいのだろう、と考えていた。景色や水の冷たさに興奮する子供たちの声に、つまらない小細工を施すよりも、今回は子供たち自身の感性に任せたほうが良いようだ、と感じさせられた。
 銀玉水で1名の子供が隊列から離れた。本人も登りたい、とガッツをみせたが、銀玉水上部の階段で調子が悪そうだったため、下山を考慮して無理させず銀玉水でボランティアスタッフの一人と共に待機とさせる。
 その子にアイスパックとヴァームゼリーを与え、先に進んだ本隊を私一人で追いかける。
 あまりの暑さに自分のペースを保つのが精一杯。
 大朝日小屋が見えるところで小屋の鐘を打ち鳴らす本隊を見つけた。
 みんな、小屋で一息いれるかな~と甘い期待をしたところ、隊列は休まず山頂へ進んでいく。
 蒸し暑さの中、ひーひー言いつつ小屋を過ぎて山頂を目指す。
 遅れ気味の子供をフォローしながら、山頂についた頃には皆弁当を食べていた。
 半田先生と子供たちの登頂記念撮影の間、周囲の天候の変化に注意する。雲の沸き方がいやらしい。花山さんも雷を気にして、一刻も早く下山したいという姿勢である。
 私が身につけているストライクアラートは・・・落雷を示すLEDが黄色になったり緑色に戻ったり・・・あ゛~観天望気の方がすっきりする。
 長い下山、子供たちはしりとりをしながら、粘り強くがんばりました。
 約12時間の連続行動に耐え、子供たちは全員無事、古寺鉱泉に到着。

 あまりの子供たちの元気ぶりに、熱中症の非常時に使うこともなかろうと休憩の際、スポーツ飲料に手をつける。
 ???子供たちの視線が私に集中してるような気がする・・・(あ、いいなぁー)という声が漏れ聞こえた。
 あ、そうだ。長期キャンプだから、子供たちはジュースやらスポーツドリンクの類は一切持ってきてなかったのだ・・・自分の軽率さを反省。

 細かいことはまだ書き足りないのだが、子供たちの頑張りには私自身が教えられることの多い1日であった。

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大朝日岳は熱かった・・・

大朝日岳は熱かった。
気温も、子供達の熱気も・・・

おじさんは水分摂取をおろそかにして後半ヨレヨレ。
おにぎり喰っても唾液が全く出ず、ヴァームゼリーとパワージェルで一日を乗り切る。
題して・・・
『大滝VS大朝日岳 バテれば即引退!!』(追悼・橋本真也)
ヒグラシの声を聞き、山百合の香りに包まれて下山。

子供達の詳細は後日UP!!

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子供達と大朝日岳へ【準備編】

私にとって夏の一大行事。
それは、山形県朝日少年自然の家長期キャンプで、子供達の登山に同行すること。
昨年の小朝日岳登山から1年、いくつかのガイド山行をつとめ、最近は山岳ガイドが関わる遭難事故・裁判の記録を調べるようになっていた。
今年の私のテーマは「子供達の安全を確保する」こと。

本当は全日程参加して、登山に参加する子供達一人一人を把握したいのだが、リストラ寸前サラリーマンの私には、登山当日参加するのが精一杯。
私が協力できうることは何か。それを考え続けていた。

登山日の一週間前から天気図を定期的に確認する。
以前、ベテランらしき中高年登山者がネットの掲示板で登山初心者に対し「山では下界の気象情報など役に立たない」と吹聴しているのをみかけた。登山を長年続けてその程度の認識とすれば、よほど危機意識の無いバカに違いない。確かに山の天候は局所的に変化するが、その変化の要因を読み取るためにも、やはり大局的な天候の流れをつかむことが要求される。
 停滞する梅雨前線、南から迫る台風、太平洋岸に停滞した高気圧を注視する。
 で、私の脳内にあるボンクラ気象台は、登山当日は大気の状態が不安定な曇り空。雷の危険性大。という結論に達する。

 自然の家行事で利用される古寺~大朝日岳、登山ルートと時期、時間帯をよく考えてみる。参加する子供達の装備も、トレッキングシューズからジョギングシューズまで様々。
 万一子供が稜線から転げ落ちても引き揚げ・搬送、一泊のビバーク可能な標準ガイド装備の他、シュリンゲは多めにする。
 最も予想される熱中症対策として、小型のウレタンバックに枕タイプのアイスノンと保冷剤をパッキング、5人までは対応可能とする。
 飲料は、傷口洗浄用途も兼ねる真水を2リットル、熱中症対策のスポーツドリンク1.5リットル。
 ばてた子供用にゼリー飲料3個、トライアスロン選手が用いるパワージェル5個。
 医薬品は、通常携帯している医薬バッグに筋肉けいれんによく効く芍薬甘草湯を加える。
 そして役に立つのか立たないのかまだわからない、落雷警報機ストライクアラートをザックに付ける。

 私自身も一週間前からアミノ酸ローディングを試み、当日に備える。
 今年の山は、子供達は、どんな表情をみせてくれるのだろうか。

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ブナ林死闘編「今はショウキランに語らしめよ」

今日のブナ林ガイド、新婚ホヤホヤ新妻の「森の住人」さんと一緒になる。
ラッキー!ラッキー!

森の住人さんはとにかく動く。
博物園前に車が多くなったとみるや、すぐに飛び出して車両整理を始める。
先頭きってブナ林ガイドの集客のため声かけしている。
森の住人さんと私を生物にたとえると・・・

image_mitsubachi森の住人さん

namakemono

午後のブナ林ガイドに私が出動!
岩手から来たという中高年5人組、夫婦1組、地元旅館客の参加者2名、エコプロ会員の女性の方1名の計10名を引率。
この岩手の5人組のお客様・・・
ブナ林を案内していると、一人のおばさんから、
「ずいぶんオオバコ生えてきてますねぇ」と言われる。

kuro不吉な予感。

 オオバコの様子から外来植物の侵入に気が付いているとおり、岩手からいらっしゃった5人組の方達、メチャメチャ植生には詳しい人たちだったのだ・・・
 案内中、鳥の鳴き声の主に関する質問、野草の質問、へっぽこインタープリターの私・・・いい加減には答えられないので、正直にわからないものはわからないと答えたが・・・やはり志津の博物園のクオリティが問われそうで歩きながらどんどん落ち込む。
 起死回生の一発、ショウキランを案内する。
 この日の朝、しっかりとランの位置を把握していたのだが、緊張のあまり群生の位置を見落とし、私が案内できたのは2株だけ。うしろの人たちやけに遅いなーと思ってたら・・・しっかり彼らは私が見落とした群生を見てきたのだった。あーあ。頼りないブナ林ガイドだ・・・
 最後のクライマックスにと冬虫夏草の生えている場所に案内するが、派手派手なショウキランの後では反応も今ひとつ。
 昨年のボーイスカウトに続く、打ちのめされるブナ林ガイド。
 岩手5人組のリーダーらしき男性からは、
 「素晴らしいショウキラン見せてもらいました」
 と言っていただいたが・・・
 事務所に帰り着いたときにはボーッとしていて、地元旅館から参加した方のフォローを忘れ、森の住人さんに旅館へ連絡してもらう始末。
 この次はがんばるぞ、と思う気力もなく、小野リサの曲を聞きながら自分を慰めとっとと家路につく。

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中央蔵王を歩いてみる。

多くの登山ガイド本で
「観光客でさわがしい」
「開発されつくした」
などと悪評の蔵王連峰中央部。
本日、久々に歩いてみる。
甥っ子の通う山形市立第三小学校6年生の学年行事「蔵王登山」のお供である。
「ガイド料はお安くしておきます」
「はぁ?昼の弁当は自分で持ってきてね、よろしく頼むわよっ!」
と、甥っ子の母→姉から押し切られる。
A隊が蔵王スキー場のザンゲ坂~地蔵~熊野~刈田レストハウス。
ちょっと体力に自信のない親子はB隊としてロープウェイで地蔵山頂まで上がり、以後A隊と同行動。
甥っ子と私はもちろんA隊、姉はB隊。
親子合せて約100名がうつむきながらザンゲ坂を歩く姿は・・・例えは悪いが、ユーゴ動乱の難民の行列そのまんまである。
ザンゲ坂を登らせる意図がよくわからんが、私も参加者の一人としてPTA役員の皆様の指示に従い、子供たちと歩く。
地蔵岳~熊野岳の間はタラタラと木道が続く。
コバイケイソウが満開。
ごくわずかだが、コマクサも花を開いている。
Tシャツで肌寒い風の中、熊野を越えるとガスの中にお釜が見えた。
みんなザンゲ坂の登りが辛かったのか、早くお昼にしたかったのか・・・
馬の背の分岐では誰も刈田岳に目もくれず、みんな躊躇無くレストハウスに向かっていった。
子供たちに山の魅力に触れさせるのは、難しい。

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昼間も鬼畜パパ

朝5時に自宅を出てブナ林ガイド。
娘は爺婆、いとこのサトちゃんとサクランボ狩りの予定。
月に数回のブナ林ガイド、常駐ではないハンディを補うため、早朝に一度博物園の観察路を一周する。
一流料亭の板前が自ら魚市場に赴くように、三流インタープリターの私も新鮮なネタを仕入れに歩く。
トチばあさんの木の手前の池に、モリオアガエルの卵を見つける。
仕事で白神山地近くのヤブで見て以来、久しぶり。月山山麓では初めてだ。
今日の解説のメインはこれにしよう。

博物園では森林インストラクター研修が開催されており、小国町でガイド活動を展開する吉田岳君と再会。
吉田君のブログの植物記事、とても参考にしているだよ。
今日のお客様は7名。千葉から来た女性と、宮城から来た6人の家族連れ。
女の子2名と男の子1名の子供連れのため、子供中心に解説する。
「これなんだ?」
「あれなあに?」
説明口調はなるべく避け、一緒に観察する態度で接してみる。
さい先良く、ミズナラの大木でクワガタムシを見つけた。
続いてモリアオガエルの池へ。
子供達の興味は、動かないカエルの卵よりも、むしろ水中のサンショウウオの様子に興味を引かれていた。
やはり子供は動く生き物が大好きだ。
水面を浮き沈みするサンショウウオの様子に大喜び。
「森の中って、いろんな生き物がいるんだね。」と、子供たちが感嘆する。
その言葉に、登山には無いやりがいを感じる。

夕方、博物園を離れ、高速道を使って山形に戻る。
病院でカミさんと息子の顔を見て、それから実家に帰宅。

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写ルンです

ある朝、いつものように新聞を読んでたら・・・
自分が写っていたりする。

newspaper0622

カエデの枝を使ったシーソー、博物園の工藤さんが子供達に教えていたのに・・・なぜか私が写ってしまった・・・
(左端で枝を押さえているのが私)
言われなければ誰が写っているかわからんが、こうしてメディアに出ている姿を見て、少しは野外体験活動に身を置く自分を意識する。


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蔵王・熊野岳の真の頂上はどこか?

諸般の事情で、某旅行社様の「南蔵王連峰縦走」のガイドを引き受けることになった。

4988104009630こんな感じでガイド担当の白羽の矢がプスッと私に。「蜘蛛巣城」好きな映画ではないが重厚な、記憶に残る映画であります。

 そこでとても反省させられた。
 朝5時に刈田山頂駐車場を出発、クライアント20名と共にガスと強風の中、最初に蔵王連峰最高峰の熊野岳に到着。
 私は山頂神社前で「ここが熊野岳頂上で~す!休憩10分、視界悪いのであまり遠くにいかないでくださ~い!」と説明する。
 風も強いので、石垣に囲まれた山頂神社はよい休憩場所になる・・・はずだった。
 女性客A「あの、ここが山頂ですか?」
 私「はい、ここ山頂ですが・・・」
 女性客A「熊野岳って標識あちらですよね?」
 私(山頂神社より奥の看板を見つけて)「は、はい、そうです。」
 と、答えた瞬間、クライアントの皆様ほとんど全員が一斉に標識の方に向かいだした。
 そうなのである。
 クライアントの皆様は遠方、関東地方からいらっしゃった方ばかり。
 自然の家の活動やブナ林ガイドでは気づかなかったが、この登山の参加者にとっては、神社を拝むことよりも頂に立ったということを標識で確認し、記録に残すことが大切だったのだ。
 「写真お願いします」
 と、私の前にカメラを頼む方たちが行列を作った。

 まったく、ホスピタリティという点で私はガイド失格である。
 会社でも、会長から「目配り気配り心配り」と、何度も叱責されているのだが・・・
 ファインダー越しに見えるクライアントの皆様の笑顔、やはり引率者にとっては無上の喜びである。
 以後の行程、きちんと標識まで案内したのはいうまでもない。
 添乗担当の杉本さんには、休憩時の声掛けなどだいぶフォローしていただきました。
 まだまだ修行が足りないガイドである。

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おめでとうございます

山形県内のアウトドア愛好独身男性諸氏には、悲しいお知らせです。
私もウェブサイトをリンクさせていただいている、『森の住人』さんが、このたびめでたく御結婚されました。!(^^)!
おめでとうございます!!ぱちぱちぱちぱち!!!

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ブナ林へ。

来月上旬まで所用で時間がとれそうにないため、日曜の朝5時発で月山のブナ林に出かける。
午前中のうちに帰宅しようというもくろみだ。
山形県自然博物園到着、支度を整えて歩き出したのが7時。
既に周囲には車が何台も停まっている。月山の雪目当てのスキーヤーであろう。
国道112号から博物園に至る車道脇の雪はだいぶ消えたが、博物園周辺はまだまだ積雪に覆われている。
博物園の観察コースも、初めから雪に埋もれている。
夏道を忠実に辿ろうとするが、矮小ブナを過ぎるあたりからは多量の残雪のため、未だに「どこでも歩ける状態」である。それゆえ、無雪期とはまた違った風景が楽しめる。

hakubutuen

昨年は初秋~晩秋のブナ林ガイドを経験した。
四季を通じて月山山麓を知りたいため、今年は春~夏のブナ林を経験したい。
今、ブナ林の雪面は白ではなく茶色に彩られている。
ブナが開花し、花が落ちているためだ。それを「雪もみじ」と呼ばれていることは最近知った。
ブナ林広場に着くと、人影がちらちら見える。
早朝の穏やかな光具合を、ハイエナの如きカメラマン達が見逃すはずがない。
あまりの残雪に湧水地点への方角がわからず、素直に周海沼に向かう。
沼のほとりもまた、多数のカメラマンが陣取っていた。
ブナ林で出会った人数は10名以上になろう。全員、三脚にカメラバッグを背負った人たちだった。

私の今日のテーマは越冬した動物の痕跡を見つけること。
ときおり倒木の穴や皮の下を観察してみるが、私の見方が悪いためか、とくに痕跡も見あたらず。
動物の痕跡といえば、雪上のウサギの糞くらいしか見つけられない。
ブナ林を案内する際、活発な子供達はやはり動物、特に哺乳類を見たがる傾向がある。
とはいえ相手は生き物、なかなか御要望に応えられないため、フィールドサイン(糞や食痕、足跡等)を見せてあげたいな、というのが私の考えだ。
博物園に戻り、事務室に挨拶に行く。
また、スタッフの方々から貴重な季節の話題をうかがう。
今年もまた、月山で経験を積んでいこう。

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博物園前で見つけたエンレイソウ

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エゾエンゴサク・・・かな?


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ビジネス、ビジネス、ビジネス・・・

 韓国の不景気な話題に続き、次はアメリカから厳しいアウトドア業界の話題。
 日本のアウトドア業界、山岳ガイドの世界ではヨーロッパを向いている方が多いけど、いわゆる「アウトドア」ビジネスはアメリカの後追いしてる部分が大きいと個人的に思ってる。太平洋の向こうが気になるな。

レーニア山のガイドビジネスの競争入札開催 by Seattle Post Intelligencer 4/20アメリカ
以下、記事の引用

 国立公園管理局は、30年以上にわたるMRI社による独占状態を終了、2006年から3つのガイド会社にレーニア山のガイドを分割します。
 公園管理局は、レーニア山国立公園で商業ガイドを管理する新計画を立案しました。キャンプ運営、薪の販売から氷河の登山まで全てを包む新計画は、木曜日に公表予定です。
 新計画は数か月間、登頂ガイドサービスの区分について論議され、1,900を越えるパブリックコメントが公園管理局に殺到しました。
 「私たちは、訪問者に対してガイドの数や種類を増すことにより、公園を楽しむ機会を提供し、保護する計画を立案することができました」と最高責任者は言います。

 35平方マイル以上を雪と氷で包まれ、周囲はカスケード山脈がそびえ立つレーニア山は毎年約200万人の訪問者が訪れます。約10,000人が、毎年頂上を目指します。3分の2は個人の登山者、他はレーニエ・マウンテニアリング社(以下RMI社と略)を雇いました。同社は1968年以来ガイド・サービスの契約を行い、約65,000人の登山者を頂上へ導きました。

 ピーター・ウィッタカー(PMI社)は、決定には驚かないと言います。「はい、私たちの事業は縮小しますが、大衆の要望は無視できません。競争はよいことです。」
 エリック・サイモンスン(元RMIガイド、国際山岳ガイド)も賛同します。最終的な契約受託者は異なるポリシー、スタイル、プログラム、価格により、登山者により多くの選択肢を与えることになる、と言います。

 公園は年毎に登頂の機会を広げています。1997年には、公園が、エモンズ氷河(頂上へのポピュラーなルート)を他の会社が登山者をガイドすることを許可しました。以来、4つの会社が毎年の山頂へ、約190人の登山者をガイドしました。 公園は以前は登山者数を制限していませんでした。2001年には、4,590人を越えるガイドと客が頂上を目指しました。その数は昨年3,714人にまで減少しました。新しい計画は、約6,000人に制限、週末の混雑緩和のため平日や早い時期の登山を促進します。登頂の適期は7月と8月です。
 新計画では、2つの登山会社が、6,000人の客のうち3000人を分け合い、残り3000人の登山者は単一のガイド会社が請け負います。

 RMIが引き続き主要な役割を果たし、ワシントン州の5つの主要なガイド・サービスが、残りの契約に入札するだろう、とサイモンスンは言います。契約(100万ドルもの収益により事業を向上できると彼は推測している)の1つを得るため、彼の会社が競争入札に参加するだろうと言いました。
 ウィッテカーは、RMIにとって重大な損失-恐らくガイドのうち何人かは解雇する可能性を認めました。 RMIは有名な登山家ルー・ウィッタカー(ピーターの父親)によって設立されました。親族のジム・ウィッタカーはアメリカ人初のエベレスト登頂者です。
 以上引用おわり

 英検4級の私、建設会社勤務なもんでcompetitionを競争入札と意訳しました。
 正確な内容知りたい方は元記事読んでくだされ。
 アメリカの官民の関係ってよく知らないが、アウトドア業も結局、激しい競争社会だよな。

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ブナ開花のしらせ

昨年は全くの不作だったブナの実。
今年はどうなのかな~と思いきや、テレビ金沢からの第一報。

ブナ開花 ことしは豊作? 4月12日付テレビ金沢HEADLINE NEWS

以下、ニュース原稿引用

今年はクマの出没が減るかもしれません。
白山ろくではいま、ブナがおよそ10年ぶりにたくさんの花を咲かせていて、秋には実が豊作になると期待されています。
ニホンザルがおいしそうに口に運んでいるのは…ブナの花です。
標高500メートル、白山市尾添にあるブナ林。ブナが枝いっぱいに花をつけるのは、5年から7年に一度といわれています。
ここ10年ほど十分に花をつけていなかった県内のブナ。
今年はその花をつける時期が来たようです。
木が蓄えた十分なエネルギーに加え、花を咲かせる気象条件が重なったためです。
たくさんの花をつけるということは、秋にそれだけ多くの実がなることにつながります。
その実は、冬眠前のクマやサルたちの貴重な食糧になるといわれています。 
今年は豊作が予想されるブナ。
県では来月下旬から本格的な調査を始めることにしています

ということは、月山あたりでもブナの開花が期待できるのか?

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ガイドへの道

お世話になっている山形県自然博物園より、昨秋参加できなかった研修会の感想議事録が送られてきていた。
 経験豊かな先輩方が携わっているだけあって、重みの持つ意見ばかりである。
 ただ一つ、どうにもひっかかる一言がある。
 『商売にして喰っていきたいとか、好きなことやりたいとかでなく、いいものをつくっていきたいだけ。』
 と、いう主旨の発言。

そ れ は ち が う べ よ 。
 生計をたてようという人も、好きなことをやりたいという人も、「いいものをつくっていきたい」という気持ちは同じじゃあないの?その場に私が参加していたら、こうなっていたのではないかという位、言いたいことはあるのだが。

baku

 自然ガイドや山岳ガイドの世界に足を踏み入れて感じるのは、極端に言えば『金をとる=悪、ボランティア=善』って風潮。特に東北地方って、関西とは対照的だよな。
 商売にする=金目当てになる、と言いたい方が多いのだろう。
 専任で活動していない私が言える立場にはないが、逆に「有償ガイドこそのメリット」「ボランティアの限界」もあるはずだ。(今の日本の山岳ガイド業界、アマチュアの方との差別化を図るべくまだまだ努力が必要であるが・・・)

 私のこの問題の原点は、ハワイで有償ガイドの自然観察ツアーに参加したことにある。
 彼らは、大学で生物学などを修めていたプロ達だった。
 アジアの山奥などでは、専門に生態学を学んだわけでもない地元のガイドがインタープリターを努めている。
 彼らは、どんな過程を経てガイドになっているのだろう。
 そのヒントの一つがバンコクポストの記事に掲載されていた。

Self-taught trekker-guide バンコクポスト・タイ(英語版)

以下引用、一部改変。
 妻とゲストハウスを営むリッチャイは現在、カオヤイの植物と動物について広範囲な知識をもつ洗練されたガイドです。どんな鳥や動物を探すべきか熟知しています。しかし、彼は客にそれら全て見ることが出来るとは保証しません。

 カオヤイにはイノシシ、象、テナガザルの様な珍しい野生生物が棲息し、彼は習性や地理を熟知しています。リッチャイは毎日、客をカオヤイに案内します。彼の唯一の休みは、ゲストハウスの掃除や修理をする観光のオフシーズンです。

 「一部の客からは、私が毎日同じことをして退屈しないか尋ねます、私の答えはno.ガイドすればするほど、私は好きなんです」

 リッチャイは現在40才。これまでに10回転職しました。どれも満足感はありませんでした。

 「この仕事で、まるで自分自身を見つけた様に思います。ついにやりたいことを見つけたと思いました」

 実は、リッチャイは偶然に、新しい職業を見つけました。彼は、観光客をカオヤイに連れてくるバスボーイだったのです。バードウォッチングに来ていた客達が、彼に鳥類について学ぶよう勧めました。それは、まず趣味として始まりました。

 「私は鳥について本を読み始め、友人と話し、インターネットで情報を集めました。最初のバードウォッチング旅行を覚えています。私が見た鳥をノートに記録しました。帰った後にそれらを読んで研究し、少しずつ鳥の名前と習性を学びました」

 「ガイド毎に、異なる経験です。観察するものを予想することができません。それは私の楽しみでもあり、トレッキングとバードウォッチング旅行を刺激的にします。」

 情熱と新しい仕事が、彼に心の幸せと平和をもたらしました。

 以上、記事引用終わり。

 まだ混沌としている日本のアウトドア産業、マネジメントの能力はもちろんだが、求められるのは自然と人を愛する情熱ですかね。

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黒いダム

新年度を迎え、会社で机の周りをお片づけ。
一枚のデータCDがでてきた。
日本における水文学(地下水学)の大家、故・山本荘毅先生による「日本の地下水」だ。
太平洋戦争直後、農地開拓のため日本各地で盛んに地下水開発が行われた。戦前から地下水研究を専門としていた山本先生は、農林水産省の担当者として調査に従事された。
この際の日本全国にわたる地下水・地質資料を、立正大学時代の私の恩師である高村弘毅先生が中心となってとりまとめ、日本地下水学会が発行したCDである。

私が立正大学地理学科に入った当時、すでに山本先生は退官されておりお会いする機会はなかった。
今の会社に就職した翌年、日本地下水技術協会の全国フォーラムが山形市で開催された。先生が会社顧問を務めていた縁で、偶然にも私が山形駅から先生を送迎することになったのである。
大先生をお迎えすることで、だいぶ緊張した私はすっかり近道を忘れ、遠回りの道に車を進めてしまった。
助手席の取締約から、
「おい大滝、ずいぶん遠回りでないか?」
と言われたとき、
「これは扇状地をぐるっと廻るルートですねえ」
山本先生がそう仰ってくれたおかげで、だいぶ車内の空気が軽くなった。
同時に、さりげなく扇状地を廻るルートと指摘する先生の言葉に、研究者としての凄みを感じたのであった。

山本先生は生前、地下水包蔵体としての火山を「黒いダム」と呼んだ。
私が昨年ブナ林ガイドを務めた月山では、主役はあくまで「ブナ林」であり、地下水涵養の立役者として強調される。
私個人は、ビジターの方々には火山としての月山にもっと目を向けて欲しい。
だが巧いきっかけが見あたらなかった。
黒いダム。
これをキーワードに、地形地質の視点からの解説も試みてみたいものだ。

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天候と登山について

勝ち得ないもの

さて、マスゴミやサイト上でお祭り状態になっている乳頭遭難騒ぎ。
いつも拝見しているプロガイド黒田誠氏のブログの一文に感銘を受けました。(該当頁は乳頭の件をとりあげているわけではありません)
特に印象に残ったので初トラックバックを試みました。
私には黒田氏のような秀でた技術・経験もありませんが、山岳ガイドとして、このような見識を持てるように研鑽をつみたいと考えています。 

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熊棚を見つけた日

久々のブナ林ネタ。
連休最後の日、月山山麓の自然博物園を目指す。
目的はガイドネタを求め、「ブナ林で越冬中の生き物を探す」である。
今年もブナ林ガイドに従事できると決まってるわけではないが、個人的に月山のブナ林には少しでも精通したい。そのためには四季を通じて、ブナ林を歩きたい。
天候も穏やか、入山者も多く、志津の車道終点地ではクライアント引率中のエコプロ真鍋氏と出会う。
スノーシューでブナ林を進むが、雪は重い。
ところどころ、立木の皮を引っぱったりしてみるが、何も見つからない。
雪の博物園周辺は未だに不案内のため、石跳沢に沿って北上する。
ん?
ずいぶん不細工なヤドリギだ・・・と思ったら、熊棚だった。
熊棚とは、熊が折った枝を木上に組み、食事のためのベッド状にしたもの。
私は熊棚が見たくて、事ある毎にエコプロの白田さんや博物園の工藤さんに
「熊棚ってこの辺でみられるんですか?」
と、頼ってばかりいたのだ。
だからこそ、偶然とはいえ、自分自身で見つけることができたのがとても嬉しい。
こうなると、自分一人で眺めているのが歯がゆく、誰かに教えたくなる。
他にもスノーシューのパーティー来てたよなあ・・・と、周辺を少し歩き回るが、残念ながら誰も来ない。
熊棚を見つけることができた喜びを胸に、下山した。

ついに見つけた熊棚
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幹には熊の爪痕がいっぱい
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ブナ雪原たんけん隊日記・4

ブナ雪原たんけん隊日記・4
 やはり子供って。

 これ以上は望めない最良の天候の下、ラッセルらしいラッセルもなく、博物園にたどりついた。
 ここで昼食となる。
 年に数回の穏やかな日で、激しい雪の中で食事となった昨年、一昨年に比べると子供達の様子にも余裕が伺える。
 サポーターのまっちゃんがブナ林の斜面を利用して滑り台遊びを始めた。
 子供達もわれもわれもと群がってくる。
 皆嬉々として滑り台遊びに興ずる。
 やがて出発の時間となり、滑り台遊びをしなかった女の子グループの様子を見に行くと、彼女達はただひたすら雪面に穴を掘っていた。滑り台や穴掘りなどなど、単純な行為が彼らには面白く感じられるのだなあ、と思う。
 
 私はむしろブナ雪原たんけん隊の日は大荒れになってほしかった。
 楽しむだけではなく、子供達に自然への畏怖の気持ちも感じてほしい。
 帰路、雪面に顔をだした交通標識に大喜びする子供達を見ていると、晴れてくれてよかったなと思い直す。
 自然の家でお世話になる度、子供達と山に入る度、いろんな発見がある。
 自然の家帰着後は、誰もいない和室でストレッチを行い、体をほぐす。
 自分の体も、大切にしなくちゃね。

走る!子供達(画像は朝日少年自然の家よりいただきました)
aruku

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ブナ雪原たんけん隊日記・3

ブナ雪原たんけん隊日記・3
  ヤドリギのひみつ

 冬のブナ林は、ヤドリギがよく目立つ。
 工藤さんの案内で、子供達でも手が届くヤドリギをめざし、スノーシューで歩く。
 志津キャンプ場のあづまや付近にそれはあった。
 身長の低い私でも手が届く位置にヤドリギが成っている。
 工藤さんに促され、ヤドリギの実をみんなで食べてみる。
 昨秋のブナ林ガイド、私が真っ先に覚えたガイドネタがヤドリギなのだが、実を食べるのは初めてだ。
 先頭の私は木の周囲を回りこみ、後続の女の子たちにヤドリギの実をとってあげる。
 みんな恐々として実を口に含む。
 少し甘い味がして、その後は強い粘着性を感じる。
 吐き出そうとしても吐き出せないほどだ。
 そこからヤドリギの実の成り立ち・・・鳥が食べ、排泄した際に種が枝に付着すること・・・を説明してあげる。

 外国ではクリスマスあたりにヤドリギを飾りつけ、ヤドリギの下に立つ人には誰でもキスする習慣があるんだよ・・・と説明しようと思ったが、それではセクハラ変態オヤジに思われそうなのでやめておこう。

ヤドリギの実(画像は山形県朝日少年自然の家よりいただきました)
yado

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ブナ雪原たんけん隊日記・2

ブナ雪原たんけん隊日記・2
 山は晴天

目覚めて時計を見ると朝5時。
研修担当の半田先生の布団は、すでに空である。
布団の上で、体幹を主にストレッチをする。
年なのか、寝起きにストレッチするとしないとでは、疲労度が全く異なる。
洗面をすませ、外に出、空模様を見て装備やウェアを考え直す。
昨年は手袋を濡らして凍えている子供がいた経験から、普段のガイド装備の他、手袋、帽子、サングラス等は予備を3人分用意した。あまりに天気が良いので装備の省略も考えるが、ガイドの師匠の言葉「ザックの重さは命の重さ」を思い、ひときわ大きいザックのままでいく。
今日の私はラッセル要員。
もっとも吸収効果の高い食事直後にアミノバイタル・プロを服用、バリバリラッセルすんぞー。
自分のスノーシューを持ち外に出た時、半田先生に呼び止められる。
自然博物園に注文するレンタルスノーシューが有料だったことを私は忘れていた。
半田先生にはスノーシュー依頼で余計な手間をかけさせてしまった。
山岳ガイドの教訓本にも「一言の連絡が周囲との関係を円滑にする」とあったのに・・・。
でも、いつもの私のように落ち込むヒマはない。
「反省しろっ!反省しろっ!」と、反日左翼政治団体の台詞を自身に言い聞かせ、出発のバスに向かう。

みんなを乗せたバスは月山山麓に向かう。
志津集落の手前の法面に、誰かがカモシカを見つけた。
「帰ったら野球やりてぇ~」
「俺ゲームやる~」
としゃべっていた男の子達も、カモシカが見えると聞くと車窓に釘付けだ。
カモシカがいた、いた、と興奮気味に話す子供達。
志津集落の先から皆スノーシューを履いて歩き出す。
ブナ林ガイドの師である工藤さんの指図のもと、雪面へ踏み出す。
トレースが雪を被っている程度でラッセルというほどでもない。
負担が軽いぶん、何か面白いものはないかと周囲を見回しながら、ブナ林を進むことにする。

buna 不肖・大滝が先頭をつとめております。(画像は山形県朝日少年自然の家よりいただきました)

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ブナ雪原たんけん隊日記・1

ブナ雪原たんけん隊日記・1
 燃える蜜ろうそく

吹雪の中、子供達と月山のブナ林を歩いていた。
降りしきる雪の中で昼食を終え、出発しようとした時。
そばにいた男の子が、首にまいたタオルに水筒のお湯をかけようとしていた。
あわてて男の子に声をかけ、制止する。
体を暖めるつもりだったらしい。
今の子供は雪の中で遊び、凍えた経験はないんだろうか。そう思うと同時に、寒いからお湯で暖めるという子供の発想になぜか感動してしまった。

それから1年、またブナ林雪原たんけん隊の機会が巡ってきた。
積雪期で天候が落ち着く3月上旬は各地で野外教育関連の行事が目白押しだが、やはり自然の家のブナ雪原たんけん隊以外に考えられない。
前夜遅くまで会社で報告書作成、まだ気分転換ができてないのか、忘れ物が多い。
なんだかんだで受付間際に自然の家に到着、サポーターの打合せに遅刻してしまった。とほほ。
初日は子供達との顔合わせ、蜜ろうそく作りの後、雪灯籠を作る。

子供達の消灯時間も過ぎた22時、食堂で職員とサポーターとのミーティング。
初日で一番濃い時間である。
参加した子供達の傾向と対策、気づいた点について話し合う。
職員の方々はどんな視点で子供達を見ているのか、サポーター(若手の教師や教育学部の学生が多い)はどんな風に子供達に接しているのか。
女性サポーターからプログラム改善の意見として、蜜ろうそくを上手く作った女の子達がろうそくを家族に見せたくて、「本当に火を付けるの?」と何度も訪ねてきたことを述べた。
ああ、そうか。言われるまで考えもしなかった。
上手く作ることができた喜びを、家族と分かち合いたいという気持ち。野外活動指導者になりたいなどと思いつつ、子供達に教えられることも多い。

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夜の雪灯籠(画像は山形県朝日少年自然の家よりいただきました)

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またぎと里山、よそ者と月山

地元紙・山形新聞に「日曜随想」というコラムがある。
山形在住の方が年齢を問わず選ばれ、随想を書いている。
地元で活躍する方々の話を読むのがおもしろく、参考になるのでよく読む。
山形県戸沢村で「角川里の自然環境学校」を主催する出川真也氏が今シーズンから執筆しているので、特に楽しみにしている。
先日のタイトルは「またぎと里山」だった。
要旨は、出川氏がウサギ猟に同行した際に思ったことを切り口に、地元の人々が自然に精通している様子、そしてその背景について筆をすすめている。
特にハッとさせられるのは、次のくだり。
 
 彼らは里山の生態系を理論的な全体像として認識するのではなく、それを組み立てている個々の構成物に対する精緻な「実践の知」によって認識しているのだ。

 学校を主催する出川氏に対して僭越ながらという他ないが、昨秋のブナ林ガイドで同様のことを痛感させられた。
 地元の人々の『精緻な「実践の知」』の前には、図鑑やテキストで仕入れてきた知識は、四季の中で刻々と変化する自然の様子には全く歯が立たないのだ。
 そして「実践の知」を修得するには、いくらがんばってもよそ者は経験という絶対値において地元の人間にかなわないという現実。まあ、いつも私がそんな悲観的な思いでブナ林ガイドに臨んでいるわけではないのだが。
 そのぶん、よそ者にできることは何か?をいつも考える。私が野外教育や山岳ガイドのスキルを追い求めるのはそのためである。

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新種のフグ発見!

出勤したら職場の机を拭く。
今朝は隣の上司の机上に、ハリセンボンのようなフィギュアが置いてあった。
じっくり見る。
カラフルな色、トゲトゲ、丸い形。
どうみても南洋のフグのようである。(南洋にフグっているのか?)
トゲトゲからハリセンボンの仲間のようである。
しかし、この船みたいな灰色の尻尾はなんだろう・・・

じっくり見ると、これでした。

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映画「ローレライ」公開キャンペーンでセブンイレブンジャパンが作ったオマケだったのね。
フグかと思ったら水中爆発の様子だったのね。
小学生の頃、田宮模型におこづかいを貢いでいた私としては、水中爆発をフィギュア化したその根性は、買う。

でも、やっぱり熱帯魚風のフグに見える・・・

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スノーマンレース

 月山エコプロ主催「スノーマンレース」お手伝いのため、朝から月山山麓・志津へ行く。豪雪地帯の志津の道路は「黒部立山アルペンルート」状態。地吹雪で車道まで雪庇が張り出している。
 スノーマンレースとはスノーフラッグ、スノーシュー、クロカンの各レース、そして雪中の穴掘り競争による複合レース。参加者は地元・西川中野球部の1,2年生19名。中学生のキビキビした動きと尽きぬエネルギー、ウインドブレーカー姿で雪の中をゴロゴロ転がる姿を見て、まるで別次元の動物のようである。
 以前に那須塩原で開催されていたエクステラジャパン(※)に出場した際、レースの面白さもさることながら、これをマネジメントする方にも興味が沸いていたので、今回エコプロのお手伝いに名乗りをあげたのであった。
 エコプロ副代表の真鍋さんに密着して一日過ごしたが、やはり場の盛り上げ方が巧い。雪中の穴掘り競争、私担当のグループは真鍋さんが一人で盛り上げてくれたようなものだった。いろいろ反省・参考材料がたくさんの一日。

 でも本当に中学生って若さ爆発だね。
 雪の中を走り回る彼らを眺めていると、ついつい体育会のノリになり、シール・アドベンチャー(アメリカ海軍特殊部隊ネイビーシールズの訓練内容を民間人向けアトラクションにした催し)のウェブサイトに掲げてあるコピー
「Your PAIN is our PLEASURE」を連想してしまった。ごめんなさい。
スノーマンレースの様子はこちら↓
山形新聞

※エクステラジャパン・・・水泳、MTB、山岳ランニングで構成されたオフロードトライアスロンで、世界各地で開催されている。

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木質ペレット

昨日まで一緒に積雪観測ピットを掘っていた上司と、今日は新庄市へ日帰り出張。
途中、「ペレットボイラー」を用いた融雪装置の設置現場を見に行く。
ペレットボイラーとは、燃料に「木質ペレット」を用いたボイラーだ。
間伐材を原料とする木質ペレット、リサイクル・環境にやさしいをキーワードに、最近話題になっている。
(「狂信的な環境保護団体」とか書いてる私も、一応環境ネタ書かなきゃね)
初めてみるペレットボイラーの印象は「でかい」だった。
ウェブサイトで調べてみると、ペレットを用いたストーブは大型の暖炉タイプが一般的だ。
アメリカのサイトを調べてみると、一部のメーカーではアウトドア用ストーブも開発しているようで、ホーストレッキングで馬の背中に木質ペレットの大袋を積んでいる写真なんかも見受けられる。これなんかちょっと楽しそうである。

clip_image002木質ペレット

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冬の沢内村その2

沢内村を訪れた目的は、日本雪氷学会東北支部主催の積雪断面観測講習に参加することにある。
この講習、昨年も東北、上越で開催されたが、いずれも業務と重なり参加できなかった。
雪崩の書籍を読み重ねても、雪崩テストを見よう見まねでやっても、雪そのものを見る「目」を養わないことにはどうにもならない。
 ガイドとして人を指導できるようになるためには、資質を高める経験の積み重ねが必要だ。しかも、フルタイムで活動できる専従ガイドと異なり、サラリーマンやっている身分では時間も限られる。ここ数年は「下積み」として、経験を積むことを登山の目標に定めた。
 雪氷学会の観測講習は雪崩教育を目的としたものではないが、積雪観測のプロが集まるだけに前から参加してみたい講習の一つだった。
 しかも、講師は職場の上司だったりする。
 私の勤務先、諸般の事情で雪氷学会員を多く擁し、蔵王樹氷観測や積雪断面観測を手がけている。
 すっとこどっこい社員の私はもちろんそんなアカデミックな業務に携われる訳もなく、院卒の 優 秀 な 社員の皆さんがやってるのを傍らで眺めている程度である。
 さて講習会の参加費は2000円ぽっきり。
 講師陣の一人、新庄防災研の阿部さんは、以前労山系の雪崩講習でもお世話になった雪のプロ。 
 こんな札幌ススキノのポン引きより美味い話にのらずにいられるかっ!
 と、いうわけでさっそく地面までピット掘り。今日は積雪1m70cm。
 各層の観察、硬度、雪温など、上司に手取り足取り教えてもらう。
 もう上司の家の方角に足向けて寝られません。
 この日、午前中は「カタクリの会」という地元の自然観察会と合同だった。カタクリの会は午後から別行動で冬芽の観察に行くという。え~いいな~そっち行きたいな~
 午後も断面の観察、屋内に戻って観察結果のとりまとめで、あっという間の一日だった。

danmen

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冬の沢内村その1

朝3時半に自宅を出発。
目的地は豪雪で知られる岩手県沢内村。
昭和30年代、乳幼児死亡率ゼロを達成したことでも知られる。(岩波新書にもとりあげられている)
気温マイナス8度の凍り付いた雄勝峠を越え、横手を過ぎると積雪量が格段に増える。
8時、沢内村太田に到着。
どの家の軒下にも、凍み大根がたくさんぶら下がっている。
この集落にある玉泉寺を訪れる。敷地内に山がある、大きな寺だ。歴史も古く、村のサイトでも紹介されている。
私の祖父、父が二代にわたり、この寺の彫り物修復に関わっていた。
祖父の位牌も、この寺にある。
住職夫妻に挨拶し、本堂を参拝させてもらう。
広い本堂にたった一人ですわり、線香をたき、手をあわせる。
モンベルのフリースを着ているが、厳冬の空気は突き刺すように寒い。
寺にいると、不思議と落ち着く。
クリスマスやバレンタインの行事をあげつらい、「日本人は宗教色に乏しい」とのたまう評論をときたま目にするが、そうは思わない。都会に住む鈍感なコラムニストにはわからないだろうが、地方都市に行けば、やはり日本人の暮らしに仏教は根付いているのだと思う。
仏壇製造業を営む実家に育ち、幼少の頃から仏像に囲まれて育ってきた。
仏壇や神棚に水と飯を捧げるのが毎朝の日課だった。
そんな私にとって、寺というのはやはり落ち着ける場所なのだろうか、と改めて思う。
改めて住職夫妻に挨拶し、寺を出る。

simidai

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山の恵み・特殊な粘土

先日から話題の『温泉掘削現場火災』
ニュース画面をよくよく見れば、
私の知っている掘削業者さん。え゛え゛え゛~
1000m以上も掘削した時点で、地元住民も避難の上、掘削機械もヤグラもパァ・・・
か、会社だいじょぶかなぁ・・・
産経新聞の見出しには

『特殊な粘土、鎮火の切り札に』

特殊な粘土?なんだそりゃあっ!
とクリックしてみると、うちの会社ではおなじみ「ベントナイト」でした。ボーリング(遊びじゃなくて地中に穴掘るほうね)では孔壁が崩れないように泥水(でいすい)として孔内を循環させてます。
「地質調査技士試験」とか「さく井技能士試験」にはベントナイト泥水濃度とか必ず出題されるので、馬鹿な私も必死に丸暗記したものですだ。
鎮火に使用されたベントナイトがそうだったか書いてないけど、山形県大江町月布にある鉱山は日本でも代表的なベントナイト鉱山。一度坑内を見学させてもらったこともありました。
これも山の恵みです。

クニミネ工業株式会社 月布鉱山

あー、そういえばスティーブン・セガールのひまつぶし映画で、油田火災を鎮火する場面があったけど、セガールがやたらカッコつけて爆風で鎮火させてたな。
現実には地道に泥水挿入して消火するわけですな。
現場の方々には頭が下がります。

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ちなみにこの映画・・・
ジョアン・チェンは素敵!
マイケル・ケイン 仕 事 選 べ よ。
とゆー映画でした。おしまい。

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出戻り

北関東某山の下見に行くべく30日18時に自宅を出発。
山越えで福島に抜けようと思っていたが、すでに道路は凍結してミラー状態。
シーズン最初の冬道運転で山越えするほどアドレナリン・ジャンキーではない。車を方向転換し、高速道で仙台経由で南へ向かう。
ところが、宮城に抜けても、福島に抜けても圧雪状態。高速道路は上りも下りも凍結で事故った車があちこちに。JAFと警察が商売繁盛している。
高速道路も郡山から南は通行止め。
どうにも、これでは帰りもハマりそうだ。
帰省やスキー行であろう関東ナンバーのスポーツカーをトヨタ・ノアでぶっちぎりながら山形に引き返す。

本日の山はあきらめ、体を休めるのを兼ねて部屋片づけ。
娘がとにかく遊び回るようになったので、登山の装備・蔵書一切を実家に移す。

今まで何人の方にこのBlogを覗いていただいたかは存じませんが、
来るべき年が幸多い年でありますように。

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理論武装

ヤフオクで杏林書院の「野外教育の理論と実際」2060円を送料込660円で購入。
野外教育の文献を数多く出版している杏林書院の本、読んでみたいが山形の書店はもちろん図書館にも置いてないし、値段も高いのでなかなか手がでない。
登山技術の講習会でも最近痛感するのだが、
人に指導する際にはどうしても根拠となる理論が必要になる。
プログラムは、ただ楽しければいいのか?
計画どおり成功して、予定調和で終わっていいのか?
失敗したり喧嘩して学ぶこともあるんじゃないのか?
そんな疑問から端を発して、野外教育の参考書が読みたかった。

自然の家を訪れると、学生さん達の動向が耳に入る。
積極的に各地の自然学校等に足を運んでいるようでうらやましい。
でも、大学院等で恵まれた環境に身を置きながら「理論は役に立たない」という思いで外に活動の場を求めている人もいると聞いた。
建設会社のサラリーマン、教育の世界では外様(とざま)の私から見て、それはちょっと残念な気がする。

ああ、本業の土木の資格試験も勉強 し な く ちゃ ね。

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シーズン最後の日

自然博物園の、今シーズン最後の日。
東根市から約80名の親子連れが来る。全体を5班に分け、各々ブナ林をめぐる。
幸運にも、ベテラン工藤氏のサブ(といっても実体は何もしてないのだが)として、カワクルミ沼コースを行く。
通常まわるコースに比べカワクルミ沼コースは長いのだが、やはり子供達は元気である。
私としても、ベテラン工藤氏の解説ぶりを身近に見ることができ、ラッキーであった。

午後は引き続き、案内した親子連れに「秋」をテーマにはっぱをひろってもらい、ラミネートシートで作品に仕上げてもらうクラフトを行う。
 子供はいろいろ想像力をかきたてて葉っぱで自分や動物の姿を形作るが、親御さんが「さっぱり似てないよ」とあっさりいってのけたりする。うまく協同して作っている親子もいれば、親だけ一生懸命なところもある。う~む。

 もう月山の麓の志津集落も、深い紅色の葉っぱで覆われている。
 夏から秋にかけて短い期間だったが、博物園では様々な経験をさせてもらった。
 これからガイドのためのレパートリーを増やすべく、様々な山域にでかけるつもり。
 機会があれば、春から夏にかけてのブナ林を知るべく、再び博物園の門をくぐりたい。

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黄色のブナ林

 本日は午前午後とも団体様が目白押し。人(ガイド)のやりくりで博物園をとりしきる横山さん工藤さんもてんてこまい。
 私は午前の部で庄内地方の団体様を受け持つ。公民館主宰の団体で、各地をよく歩いているらしい。
 途中、元気なおばさんに「ペースが遅いので早く歩いてください」といわれてしまう。
 一方、隊列の最後尾にはストックを完全に杖代わりにしている、歩みの遅い老人もいる。
 ペース配分には気を遣う。幸い、案内に手馴れた松本君が最後尾を担当してくれていたので助かる。
 この団体のお客様には、ブナ林をゆっくり歩くだけでも「気持ちいい」と感動していただいた。このようなお客様には「解説」など余計なのではないか、と考えさせられる。
 午後は博物園カウンターの留守番を受け持つ。横山さんの指示でスライド上映機の操作もする。
 紅葉シーズンのため、パンフ配布とともにアマチュアカメラマンとおぼしき方々からは撮影時期やポイントもよく聞かれる。まだまだ知らなければいけない情報の奥の深さに呆然。
 
 夕暮れ、駐車場いっぱいだった車はいなくなり、みんな帰った後の静かな博物園で少しぼーっとする。

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ガイドの壁

月山山麓も秋めいてきた。
博物園内はキノコだらけ。
事務室内の雑談もキノコ中心である。
午前中は宮城からの一家族、午後は鶴岡のボーイスカウトの大人4人・子供4人グループ
目立つ花もなく、キノコを解説できるほどの知識もなく、私には苦しい時期となった。
午前中の一家族は、ヤドリギにはさほど関心をむけてもらえなかったが、キクラゲがおおいに受けた。
午後のボーイスカウトの一団、子供達は野外活動には慣れているようで、植物の解説をしても「ふ~ん、次行こう」「はい、早く行こう」と冷淡である(笑)
午後の子供達の態度から、解説員として大いに反省させられる。
ただの植物解説で単調になっていたのではないか。
興味をひきつけるような導入が無かったのではないか。
ブナ林で何を伝えたいか、まだ知識不足で右往左往している状態ではないか。

 そんな冷淡な子供達もヤマナメクジの巨大さにはとても興奮しており、見ていて楽しい。


 今日の博物園はベテランの関さん、長岡さんと担当。
 午後のガイドから戻ると、二人は机上に茶色いキノコを置き、名前を調べていた。
 そこに地元の若い方がやってきて、 「これトンビマイタケだ」と言う。
 ベテランの関さんも長岡さんもわからなかったらしく、驚いた表情をみせた。
 地域によってキノコはいろんな形態や繁殖時期のズレがあるようだ。
 キノコは奥が深いというよりも、地元のベテランの関さん長岡さんが図鑑や人に聞いたりしてキノコの知見を広げていく姿に、頭が下がる思いだった。

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光ってる

月山の博物園の観察コースには立派な(大きな)ツキヨタケがみられる。
訪問者がカウンターに「これって食べられますか」と持ち込んでくることもあった。
ツキヨタケといえば、中毒でよく新聞紙上を賑わせているキノコである。
書籍などでは椎茸と間違えるとよく書かれているが、博物園の雑談で聞いたところではヒラタケと間違える例が多いそうだ。
ブナ林ガイドの菊池さんがツキヨタケを持ってきて「光るかどうか見てみよう!」と誘われた。
二人して真っ暗なボイラー室に入る。
もう心はワクワクである。
男二人して真っ暗な密室に入り、重いドアをガチンと閉める。
・・・・真っ暗だ。
「ツキヨタケって、蓄光性なんすかね~」
夜中に散歩する爺婆が身につける夜光タスキをイメージし、一度外で光をあてて再度暗闇に持ち込むが・・・どうみても光っているとは思えない。

それから1ヶ月、ヤフーのニュースで見事に光るツキヨタケの写真が掲載されていた。
ツキヨタケ

え~こんなに光るんだ、と思いつつ、よく読めば『1時間露光』とある。よほどかすかな発光なのだろうか。
いつかは光るツキヨタケを実際に見てみたい秋であります。

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大滝勝は英検4級

博物園から帰る直前、事務室にお客様。
ブラジルから来た女の子と、その友人の男の子。
奥のソファでみんなで図鑑を開き、キハダの説明をしている。
連れの男の子は鮮やかな英語で何やら説明している。
「苦いって英語でなんだっけ」と、みんな迷っていた。

缶コーヒー好きの私が
「ビター(bitter)じゃだめ?」と、発言。
場がシーンとなった後、同じブナ林ガイドの高橋さんは首をひねりつつ、そのお友達は「ビターはほろ苦いってニュアンスなのよね・・・」
とどめを刺すように、ブナ林ガイドの関さんが、
「辞書ひけ、辞書。」
(このセリフ、高校生の時以来だ・・・34才にもなって言われるとは思わなんだ)

やっぱり私は英検4級。
帰宅後、改めて辞書を引くと、
良薬口に苦し → All good medicine tastes bitter.
う~む。

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自分

職場で人からガァーガァー言われると、結構落ち込む。
通院している心療内科で、こんなことを言われた。
「君は打たれ弱いんだね。そういうパーソナリティなんだなあ。」

今日のブナ林ガイド、なかなか花も覚えきれなかったままだ。
参加者は東京から来た中年男女と親戚らしい連れの若い男の子。
女性の方は月山二回目で、あちこちの山に登っているらしい。

ガイド後、「人柄がよかったですよ。」と言われる。
打たれ弱くて社会で約立たない一方、面と向かって人柄はよいですよと言われる。
はて、どっちが然るべきホントの自分なのか?

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