師走の門松

今秋は出張が連続したため、山形県朝日少年自然の家の行事に参加できなかったが、一段落ついた年末をねらい、12月の「クリスマスリース・門松作り」に娘と申し込んでいた。

ところが、先週の仙台出張中に急病で娘は入院。
幸い、三日程で退院したのだが、外出はドクターストップがかかる。
外出禁止令が判明したのは私が仙台から帰ってきた日で、自然の家の行事は明日。
自然の家の職員の皆様にはご迷惑をおかけすることになったが、当日朝、急ぎ参加キャンセルの連絡。

自然の家の行事では保険代の他、食事代など様々な経費がかかっており、そのマネジメントに職員の方々が苦慮している姿を幾度も見てきたため、その日のうちにキャンセル料(参加費)を持って行くべく自然の家へ。

私が自然の家に到着した頃にはもう行事も終わり、子供達の声も聞こえない、静かな施設。
研修担当のK越先生に事務室に案内され、コーヒーをいただきながら世間話。
やはりインフルエンザの流行は自然の家行事にも大きく影響しているとのこと。

朝日少年自然の家の「クリスマスリース・門松作り」、参加者はリースか門松かどちらかを選択する。
娘の好みを考えてリース作りを申し込んでいたのだが、行事のチラシを見せたら「門松の方がいい」と言われてしまっていた。
カミさんの話も聞けば、子供達がクリスマスリースを作るという機会は多いらしい。
そういえば、子供達が門松を作る機会なんてのは、そうそうなさそうだ。

そんな事を話すと、お土産にということで自然の家の先生方から
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大小二つの門松を頂戴しました。ありがとうございました。

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ブナ林好きな人にたずねたい。勝ち負けって何ですか?

まずはこんなニュースをお読み頂きたい。

ひと模様:自然保護で大臣表彰 /島根 by 毎日新聞10/24

以下記事引用開始
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11月3日にはハイキングも予定されており「自然を知ってほしい。よそに負けないブナ林があり、紅葉を見るのも、落ち葉を踏み分けて歩くのもいい」と話している。
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以上引用終わり

記事の対象になっている方についてとやかく言うつもりは全くありません。
山形県自然博物園で一応はブナ林ガイドとして活動していた人間として、メディアでブナ林が取り上げられる際によく用いられる、次の表現が大変気になるのです。

「よそには負けないブナ林」
「白神山地に負けないブナ林」

・・・ブナブナと、狂信的なまでにブナ林好きな自然愛好家がたくさんおられますが、このブナ林の「勝ち負け」ってなんなんですかね?
もしかして、面積が小さいと「負け」なんですかね?

まあ、日本には勝ち負けにこだわる血気盛んな自然愛好家が多いこと。

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ブナの森探検隊2009【後編】

Pa0_0614起床時間の1時間半前、午前5時に目が覚める。
外は、雨。
ガイド山行と同様、朝はラジオの気象通報、そして携帯でネットにアクセスして天気図と気象情報を確認。しとしと雨が続く予想。
私の想いとしては、雨の森も子供たちに体験してもらいたい。
自然の家所長は昨晩「雨でも行きますよっ」と張り切っていたので、この天気ならブナの森に行くことになるだろう。

Pa0_0613洗顔とトイレを兼ねて外に出る。
イラガの卵をめっけ。
人間にとっては有毒な虫に、神はなんとも可愛らしい家を与えたものだ。
雨の朝のキャンプ場、その静寂で、日頃の鬱々を解消。

さて、今日の朝食は『朝からバーガー』。
スタッフが前もって沸かした湯でハンバーグを温め、参加者は野菜などを切るのだが、相変わらず我が担当1班の母娘は見事な連係プレーで『瞬殺』調理。昨夜同様、他の班が準備半ばというのに『いただきまーす』の声が響く。
Pa0_0608ウチの班の女の子、朝から食欲旺盛です。

今回の参加者達はキャンプのベテラン揃いのため、朝食も早めに終わる。
少し余裕の朝を過ごし、皆で月山山麓、自然博物園に移動。
ここでブナ林ガイド2名と合流、私たちは2班に分かれ、ブナ林ガイドの引率でブナ林に入る。
まあ私も自然博物園のブナ林ガイドなのだが、ここはおとなしく他ガイドの自然解説の勉強も兼ねて後に従う。

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さあ、雨のブナ林に突入~

ブナ林ものがたり

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大きなブナの倒木が、木道をふさいでいます。
今年倒れたばかりのブナですね。

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倒木の上を見上げると、森の間にポッカリと空間が開いています。
この空間は『ギャップ』などとも呼ばれています。

この隙間から陽の光が森に射しこみ、

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次の世代が生育していきます。
倒木は朽ちていき、他の動植物の養分となっていきます。
太古から繰り返されてきた、森の仕組みです。
画像は、倒木の苔に生えていたブナの芽。

Pa0_06026月初旬、あちこちに『ブナもやし』が生えていました。ブナの実の殻を被った芽がたくさん。
しかし、大きく成長するのは、そのうちのごくわずか。

Pa0_0600ブナの幹にはエゾハルゼミの抜け殻が見られました。
やはり生き物や、その痕跡は子供達を引きつけます。
画像には記録していませんが、キャンプ場でも子供達が夢中だったのは池でのザリガニ釣り。工夫をこらしたレクレーションも、小さな生き物にはかなわないような気がします。

2時間ほどブナの森を歩き、自然博物園の和室で皆で弁当を食べ、別れの集いをして解散。
今回も私にとっては反省点の多いキャンプでしたが、次回に繋げることにしましょう。

ほとんどの参加者(親子連れ)は自然博物園で解散後は最寄りの水沢温泉に。
私たちスタッフは自然の家に戻り、

Pa0_0590広い体育館一面に広げて干していた寝袋50枚(寒さ対策のため一人二枚使用した)、巨大なムーンライトテントの収納。
体育館の空気がテント臭え~
みんなで一斉に寝袋を巻き、ムーンライトテントを折りたたむ。
こんな時ふと、キャンプの裏方の仕事をしている実感を抱くとともに、次にこのテント・寝袋を使う子供達はどんな体験をするのだろう、と思います。

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ブナの森探検隊2009【前編】

6日、土曜日。雨。
雨天の中、幼稚園の運動会。
息子の全力疾走を見届けてから、山形県朝日少年自然の家に直行。
1泊2日のプログラム『ブナの森探検隊』(PDFファイル)に裏方として同行。

予定では月山山麓の志津キャンプ場で催行予定だったが、雨天のため自然の家キャンプ場に変更。
参加者が来る前に、まえもってスタッフでテント設営。

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いびき対策で、私とK越先生のテントは隔離政策。_| ̄|●il|li

さて今回は久しぶりに私は『班付き』として参加者の1班を担当。
この1班、2組の母娘で構成されているのだが、母親は姉妹同士、子供たちもベテランのキャンパー。
母親のIさんは某新聞の市民記者をされており、偶然にも私は過去二回、Iさんの書いた野外活動の記事でアップの写真つきで新聞掲載させてもらっていたのでありました。

母子ともにベテランなので、夕食の野外炊さんなど全く口を出せる隙無し。
Iさんがてきぱきと指示を出し、子供たち(小6、小4の女の子)がなれた手つきで野菜を切っていく。
ちなみにこの日は焼き肉&焼きそば。
当初の打合せでは親子のふれあいを大切にするため、スタッフは別に夕食をとるように指示されていたのだが、Iさん親子に私の分も夕食を用意していただいたので、ありがたく夕食を共にする。
なんといっても母親同士が姉妹ということもあり、皆の息がぴったり合っているので、他の班が鉄板を火にかける頃には私たちは「いただきまーす」(笑)

食べた後の片づけ。
鉄板にこびりついた焼きそばを、ベテランIさんは菜切包丁の先でこすり落とす。
娘さんがそれを見て「私やってみる」と手伝う。
親子のふれあいはそれなりに進行中。
私の口を挟む隙は、どうやら無さそう。

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スタッフ仲間のマサさんはアメリカのアパラチアントレイルを踏破した猛者。
用意してきたソロ用テントは子供たちの関心の的。
長大な距離を単独で踏破してきたマサさんの装備品はすべてコンパクト、システマチック。
自然の家の活動でご一緒する度、勉強になります。

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私の今夜のねぐら。自然の家キャンプ場に常設された、オールドスタイルの家型テント。
ちなみに今回のキャンプでは参加者はモンベルのムーンライト7&9を使用。
なんといっても高さがあり居住性良好で参加者に好評でした。

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夜になって雨。
炊事場のかまどでボンファイヤー。
ほどよく燃える薪を眺めながら夜を過ごす。
さて、明日は月山山麓、自然博物園のブナ林をみんなで歩く予定。
どうなりますやら。

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対立軸から何が生まれるんですか?

某ローカル出版誌のために野外活動をテーマにした原稿を書いている。
参考文献として、地質調査総合センターの機関誌『地質ニュース』07年12月号を読み込んでいるのだが、目的外に大変印象的な記事に出会った。

横浜に残された最大緑地、円海山緑地北端の『谷戸』の環境保全をめざすネットワーク『瀬上の森パートナーシップ(SMP)』を取り上げた記事である。
以下引用開始
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 SMPの活動はいわゆる「反対運動」ではありません。民有地の開発計画ですから、まずは地権者の意向が尊重されるべきです。(中略)何が事実か、何が大切かということが明らかになれば、良識ある市民は自分で判断し行動できるのではないでしょうか。行政や事業者も、市民の環境意識が高まり企業の社会的責任の問われる時代において、多くの人々の目のあるところでは合理的な判断や行動をとるであろうことを期待しています。
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以上記事引用おわり 

『良識ある市民は自分で判断し行動できるのではないでしょうか。』
素晴らしい見識である。

 一方、徹底して行政攻撃を仕掛ける某市議会議員に率いられた反対派と、合意形成に無頓着な行政が対立しているのが、山形県の最上小国川ダム問題である。
 一年間を振り返る年末の報道特別番組で、地元赤倉温泉の旅館経営者が、
「反対賛成いずれも禍根を残すのは避けたい」という意味の発言をされていたのが印象に残る。 

 執拗に行政を攻撃し続ける某市議会議員の姿勢が賢明とは、私にはとうてい思えない。
ご自分のブログで

 『そして「生命と財産」というが、この川の洪水災害で何名の人命を失った過去があるのだろうか。』

 とまで発言されておられるが、人命が失われなければどのような被害が発生しても良いのか?
 ダム工事はどうせスーパーゼネコンが受注とおっしゃるが、砂防ダムはともかく本格的なダム工事を単独で施工できる山形県下の建設会社など私は不勉強にして知りません。県下の建設会社が受注すれば受注したで、「県知事と業者の癒着」と騒ぐのは「市民派」活動家の皆さんのような気もしますが。
 またこの問題を検索する際、釣り関係者がブログで盛んに反対を唱えていますが、そこに防災の視点と意識は、全く感じられません。

 以前当ブログに書きましたが、私は一年間ダム現場で働いてました。
 正確に書けば、ダム本体工事ではなく、ダム建設に伴う移転集落のための事業に携わっていたのですが、ダム建設によって移転する地権者の方に、直接挨拶に伺いお話を聞く機会もありました。
 ま、私は不良社員ですのでいろいろ失策をしでかし、後々会社の偉い人からも馬鹿呼ばわりされる仕事っぷりでしたが、私の登山観・自然観において決定的なターニングポイントになった出来事でした。私が野外教育活動に関わることになったのも、このダム工事に関わったおかげです。

 前述の攻撃的な某市議会議員の活動ぶりに、正直言って敬意を抱きますが、実際にダム現場で汗かいた人間としては頭ひねらざるをえない姿勢も目につきます。
 地質調査の結果を受け、県知事が河川改修に否定的な立場を表明した際、担当した研究者を「御用学者」と某市議会議員は御自身のブログではっきり書いておられましたが、そういった「レッテル貼り」の姿勢こそ、ダム反対者と賛成者を名簿に明記し思想調査と言われた県土木部の姿勢と何ら変わりないのではないでしょうか?
 
 タイトルにも書きましたが、「行政」と環境保護を標榜する「反対派」の対立こそ、不毛な論議と遺恨しか生み出さないのでは、と危惧しています。
 一月には県知事選挙を控え、小国川ダム予算も認められた今、この問題に注視したいと思います。
 2009年元旦、あえて元旦にこの問題について触れてみました。

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自然体験活動指導者養成事業 補助指導者研修会

先日、山形県飯豊少年自然の家で受講した『青少年体験活動総合プラン 小学校長期自然体験活動支援プロジェクト 自然体験活動指導者養成事業 補助指導者研修会』。
当ブログでも感想をいつものすちゃらかちゃんちゃんな調子で書いてしまい、関係各位には多大なるご迷惑をお掛けいたしました。
その後、飯豊少年自然の家の研修担当である江村先生とはメールのやりとりを行い、補助指導者研修の目的とねらいを深く理解した次第です。

この研修はこれから10月に山形県朝日少年自然の家(10月18~19日)、その後近県では宮城の国立花山自然の家(11、12月)で開催予定であります。
自然の家や各種ボランティア活動で、野外活動に関して理解を深めたい方、当該研修は教職員のみならず一般人も参加可能ですので、興味のある方はどうぞご参加ください。

参考サイト↓
文部科学省青少年体験活動総合プラン 小学校長期自然体験活動支援プロジェクト 自然体験活動指導者養成事業

平成20年度小学校長期自然体験活動指導者養成事業実施予定一覧(補助指導者)

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稲の花

Pa0_0197車で市内を走っていると、田んぼの稲穂が目についた。
稲の花。
秋の季語らしいですね。
立秋過ぎて、蒸し暑い中にも少しずつ秋の気配が忍び寄ってきました。

まだ蒸し暑い日が続きます。
リスクに鈍感な方は「月山は容易な山」とブログに書いていますが、去る8日、熱中症で20代の方がヘリ搬送されました。
盆休みで夏山にお出かけの方、水分は十分に。

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ホタルを見に行く

不味い焼き肉屋を出て、山形市の郊外・蔵王ダム方面に向かう。
子供達に「ホタル」を見せたい。前々から考えていたテーマである。

ここ山形市でホタルのスポットといえば東沢地区。
先週、東沢地区のホタルスポットを管理する『東沢ほたるの里づくりの会』に電話を入れたところ、
・昨年の台風の増水でホタルの住処が流失し、今年の発生状況はなんともいえない。
・観光客で混み合うので平日の夜がおすすめ
・ホタル発生のピークシーズンは七夕前後だが、年によってなんともいえない。まあ見に来て下さい。
という回答をいただいていた。

蔵王ダム方面に車を走らせる。
東沢の集落が途切れ、山道に入りしばらく走ったところ、交通整理の方がいた。地元のボランティアの方である。
ご苦労様、と感謝しつつ、指示に従って駐車。
「ホタルの里」は少し川岸に歩いたところにありました。
Pa0_0151考えてみれば、今の子供達は「完全な暗闇」に慣れていないのだろうか。ほんの少しの距離だが真っ暗闇で娘が怖いと泣き出した。
ぼんやりと光る「ホタルの学校」という提灯を辿り川岸に降りると・・・・
そこには乱舞とまではいかないが、多くのホタルが山中を舞っていた。
ホタルを初めて見る娘と息子も「お星さまみたいだねっ」と大満足。

若かりし頃、井戸からどれくらい水を汲み上げられるか、という試験のために山中の古寺跡地に一人で泊まったことがあるのだが、そのとき一匹だけホタルが目の前に飛んできた。
まあ心の和むこと。
弱々しく淡い光だけど、明かりって人の心を捉えますな。

この東沢ホタル生息地、見学者は家族連れの他、結構若いカップルも多い。
お見合いでデートスポット検索中のそこのアンタ、意外と穴場ですぜ。
くわしい情報はこちら↓
山形市観光協会

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美しすぎる死に場所

ダークな話題をば。
今年に入って、アメリカの国立公園内で既に18人が自殺を遂げているそうな。

18 suicides reported in national parks this year by Los Angeles Times 6/29

アメリカの国立公園といえば、それだけでハイキングのガイド本が日本でも出版されている位、国内外で人気が高い所。
人は死に場所を選ぶとき、風光明媚な所を選ぶんですかね。
鬱々な私の経験では、もう場所なんてどーでもいいと思うんですが。
ちなみに、記事で挙げられた生々しい実例は、

☆ユタのキャニオンランズ公園で、遺書を残して徒歩で砂漠地帯に入り行方不明。
☆グランドキャニオンで2004年以降10名自殺。91年公開「テルマ&ルイーズ」のラストシーンを模したといわれる。
☆同じくグランドキャニオンの崖っぷちで、記念撮影を頼んだ若者がそのまま崖から飛び降り自殺。
☆ヨセミテフォールから飛び降り。自分の墓に植える木の代金を遺して。

記念撮影頼まれたまま目前で飛び降りって・・・、居合わせた人間も絶対にトラウマになりそう。
記録に残る国立公園初の自殺者は、1884年のイエローストーン国立公園、モルヒネで服薬自殺した27才の女性とか。
この記録を調べた歴史家によれば、"Perhaps these persons wanted their last moments to be spent in a beautiful or famous place, or perhaps they wanted their deaths somehow inextricably linked to nature," というわけで、美しい場所で最期を遂げたいという願望ではないかと推測しています。

山に入って生き生きとして帰って行くツアー登山のおばちゃんもいれば、大自然を死に場所に選ぶ人もいて。人間とは複雑な生き物である。

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月山の地滑りは昔から ~人と自然の共存とは何か?~

当ブログによくコメント下さる方から「月山で地滑り」というコメントがあり、よくご存じだなあと思っていたら・・・帰宅して新聞読んでビックリ。(この日の朝は社説と社会面読み流して出勤してたのでした)

山形・月山山ろくで地滑りの可能性、国交省が対策着手へ by 読売新聞6/26
嫁売は最近すぐリンク切れになるので以下引用
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 山形県の月山(標高1984メートル)南西側山ろくで、広範囲な地滑りが起きる可能性のあることが国土交通省の調査で分かった。
 軟弱な地盤と豊富な水脈が主な原因とみられ、3年間に最大約1・7メートル移動した地盤もあった。同省は来年度にも過去最大規模となる約9650ヘクタールの地滑り対策に着手する考え。
 専門家は「放置すれば直下型地震で大規模な崩落につながる恐れがある」と指摘している。
 山ろくの地盤は、硬い火山岩の上に、深さ約100メートルの軟らかい火山噴出物が堆積(たいせき)。さらに、月山の万年雪から出る大量の雪解け水が地表近くを流れており、地滑りを誘発しやすい。対策工事の対象地域は、同県西川町の寒河江ダムから北北西に約15キロ離れた同県鶴岡市の月山ダムまでで、集落や湯殿山温泉などの温泉街が位置する。
 同省は昨年度からの調査で同地域の地滑り面を確認。来年度にも井戸やトンネルを設けて地下水を排水するほか、えん堤や杭(くい)を施し、地盤の動きを止める本格的な工事に着手する。
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読売紙のローカル山形欄ではなく、全国版の社会面に大きめの文字見出し。
これって絶対「岩手・宮城地震」に感化された記事だよな。
ネット配信の記事も特集・岩手宮城内陸地震の一部として配信されてるし。
記事だけ読めば、月山で地滑り状態が「突然」発覚したような印象を与えますが、事実は違います。
月山朝日ガイド協会会員であり山形応用地質研究会会員の私がはっきり書いておきますが、

月 山 一 帯 は 昔 か ら の 地 滑 り 地 帯  なのであります。

特に湯殿山に近い大網地区なんてのは地滑り関係者には知られた地域で、私も若かりし頃、地滑り学会の見学会で歩き回ったことがありました。このあたりの人々にとっては地滑りとのつきあいは明治以前、即身仏(ミイラ)で有名なお寺も地滑りの影響で移転するなどしています。
山形・庄内を結ぶ幹線道路である月山道路も、開設当初から補修の連続、お盆の時期に工期がかかり、片側交互通行規制で大渋滞が発生し、
市民からクレーム
 ↓
地元マスゴミ山新が取り上げる
 ↓
国交省陳謝
が、もはや山形の夏の風物詩(笑)

今回の記事で私が何を言いたいかといえば、月山山麓における地質調査業・建設業者と地滑りとの闘いは今に始まったことではないし、関係者は以前から対策を続けていたということ。
岩手・宮城内陸地震で深刻な被害が発生し、亡くなられた方のご冥福と行方不明者の無事をお祈りする一方、それ(内陸地震の被害)にひっかけて関係ない地域までセンセーショナルに大騒ぎするのは辞めなさいよアホのマスゴミ。
風評被害って、お前らマスゴミが作っているということに全然自覚ないんだよな。
現に、朝日連峰の登山道に岩手・宮城内陸地震の影響はありませんか?って問い合わせがあるくらいなんだからさ。

ちなみに昨年、ネタ探しにブナ林歩いていたら山形県自然博物園の敷地内を某●菱マ▲リ▲ル社の作業服着た男性がうろついていたので、同業他社の私としては国交省の動きはなんとなく察知してました。
上記に引用したネット配信記事では割愛されていますが、今回の地滑り対策の工期は数十年、工費は100億以上になると読売は報じている。
担当部署の国交省新庄河川事務所にも予算が付くし、土建業者も当分仕事に事欠きませんな。
こういうことになると『市民派』『環境派』あがりの議員や活動家はすぐ「税金の無駄」とか「土建国家」とかわめくけど、これこそあなたたちがいつもおっしゃる『自然との共生』ではありませんか?
道路って、完成してはいおしまい、じゃなくて、常にメンテが必要な構造物なんですぜ。
地滑り地帯に高速道路作るのはバカ、とネット上で書いてる匿名のバカがいましたが、地滑り対策というランニングコストも見込んで道路を運用していくことがベストなはず。
(蛇足ではあるが、山形・庄内を結ぶ道路については、月山の貴重な湿原である念仏ヶ原周辺を通すという幻のプランも存在していた。詳細は山形県学術報告書を参照)
『自然との共生』って、なにもブナ林に抱きついたり、自然観察会で歩き回ったり、エゴバックとやらで買い物するだけじゃないでしょ。
地滑り対策はそこに住む人間にとって必要な工事であり、泥と汗にまみれて働く土建業の作業員のお仕事だって、立派な『自然との共生』の一形態じゃないですか?土建業嫌いな自然保護活動家の皆さん?

でもまあ、今後予想される国道112号線で連続する片側交互通行を思うと正直うんざりもするけどね。
現場代理人の皆さんがんばってね。

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