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5月8~10日は日本三大植木市の一つといわれる山形市の薬師祭り。
もちろん、山形のガキ共および思春期まっただ中の中高生にとっては植木などどーでもよく、延々と連なる露天商並ぶ「お祭り」が目的である。
最終日の10日、前夜から体調を崩し寝込んでいた私だが、救いの代休日だったので会社はOFF。
実家に遊びにお泊まりしていた子供達を迎えに行く。
私の実家はこの祭りの中心となる薬師堂のすぐ近く。
子供の頃は、祭りの前日から、遊び場になっていた公園はテキ屋の住居兼トラックが停まる駐車場に変わり、水飲み場は髪をバリバリに黄色くしたテキ屋の女たちの炊事場になるのでビビリながら通り過ぎたものでした。
さてさて、こうして見ると、露天商も様変わりしたものです。
台湾フラッペに、シャーピンとかいう中国餅に、チヂミやら春雨やら韓国料理の屋台。
今年はトルコ国旗を掲げた、カバブのお店も参入してお客さんの長蛇の列ができてましたね。

毎年、子供達に「ちゃんとおがんどけよ」と指示を出すのは、薬師堂の「甘茶かけ」。
釈迦が産まれた日に、天が祝福して甘い雨を降らせたことにちなむらしいのですが・・・私、それなりに各国のお茶事情に関する本を呼んでいるのですが、このように甘茶を釈迦像にかける行事は日本だけじゃないでしょうかね?(他の国でもやっている、とご存じの方ぜひご教示くだされ)
いつもは下から見上げて手をあわすお釈迦様にお茶をぶっかけるという、禁断の行為をしているような後ろめたさと快感に、小さい頃から好きな行事でした。(私は仏教系の幼稚園に通っていたので幼少の頃から毎年やっていた)
今年も家族の健康とガイド仲間の安全を祈り、甘茶をチョロチョロッと、願かけです。
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北朝鮮の犬・吉田康彦の論説を垂れ流す毎日新聞ではありますが、山形支局が素敵なコラム記事を連載しました。
山形県自然博物園のブナ林ガイドで、私が尊敬致しておりますインタープリター、長岡信幸先生の連載記事であります。
(ブナ林ガイドで博物園でいろんな方々と知り合ったが、前職を知らずしてなんとなく長岡先生は「先生」と呼んでしまう)
月山に抱かれて:山おやじのスケッチ帳/1 自然淘汰、静寂のブナ林
月山に抱かれて:山おやじのスケッチ帳/2 想像膨らむ豊かな時間
月山に抱かれて:山おやじのスケッチ帳/3 戦争で失った時思い
月山に抱かれて:山おやじのスケッチ帳/4 「コメツガ」氷河期を耐え
月山に抱かれて:山おやじのスケッチ帳/5 山仲間が一番の宝物
この連載には、月山のコメツガなど学術的に貴重なネタも含むのですが、なんといっても最後の「山仲間が一番の宝物」はインタープリターを目指す者にとっては大いに含蓄のある記事ですね。
「自然」を人に知らしめるためには、多くの人々と出会い、人の輪を広げることが大事。
(未熟者の私はそのような境地に至っておりませぬが)
長岡先生のブログ「自然大好き!山オヤジの月山だより」は、観光協会やガイド協会のサイトよりもリアルタイムに月山ブナ林の様子を伝えてくれ、実は私も仕事で野外に行けないときは、精神衛生上よく覗かせてもらっております。
月山のブナ林やブナ林ガイドに関心のある方はぜひご覧下さい。
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日本では某巨大掲示板で触れられている程度ですが、イギリスのUKClimbingフォーラムでは激論になっている模様。
日本の捕鯨船に数々の暴力行為を繰り返してきた、環境保護の仮面を被った狂信的暴力テロ集団シー・シェパードのスポンサーにあのパタゴニアが荷担しているのではないか、という議論です。
そもそもの発端はウィキペディア英語版のこちらの記事↓
Sea Shepherd by Wikipedia
この記事に、
『Corporate sponsors include John Paul Mitchell Systems and Patagonia.』
と明記されています。
しかしウィキペディアの信憑性に関しては洋の東西を問わず問題になっているようで、果たしてパタゴニア社はどの程度、どのようにシー・シェパードに関わっていたのか?
UKClimbingフォーラムにおいて、David Hooper氏が直接パタゴニア社に問い合わせ、それがまたフォーラムで議論になってます。
Patagonia and Sea Shepherd by UKclimbing1/19
この記事において、パタゴニア社のJonathan Petty氏が回答を寄せています。
この回答によれば、
『As far as Sea Shepherd goes we are not a corporate sponsor as wikipedia suggests.』としてウィキペディアに明記されているような企業スポンサーではないことを否定する一方、
『Patagonia has supported Sea Shepherd's overall efforts to protect our ocean's biodiversity at times over the past 15 years.』
(パタゴニア社は海洋の生物多様性を保護するシー・シェパードの広範囲な努力を過去15年間支持してきました。)
と、あります。
この『supported』をどのように解釈するか微妙なところですが、金銭的支援以外の手法であったとしても、何らかの形で支援していたことは認めたと解釈していいのではないでしょうか。
UKClimbingフォーラムではクライマー達がこの回答を受けて様々な議論を展開しています。
シーシェパードの暴力行為は認められないという者もあれば、クライマーには反社会・反権力といった伝統がありシー・シェパードを支持する者もあり。
フォーラムの議論の中で印象に残ったのは、 ハンドルネーム「djviper」氏の次のコメントでした。
『climbing is now the middle class fasion accesory, and there fore its comunual political views reflect this』
(クライミングは今や中流階級のファッションです。社会的・政治的な見解はそれを反映します。)
パタゴニア社日本支社にはスタッフはもとより、スポンサーを受けている方々もクライミングや環境活動に優れた見解をお持ちの方がたくさんいたと記憶していますが、ぜひシー・シェパードに対する見解をお聞きしたいところですね。
まあ、環境ビジネスに目の色変えている日本のメディアはパタゴニア社マンセー状態なので期待はしてませんが。
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1/21追記
コメント欄に情報を提供いただきました。
日本国内でもmixiで既に議論になっているようです。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=27132117
また、シー・シェパードはパタゴニア社から衣類など現物提供してもらっているとのこと。
・・・捕鯨問題に関しては、私は環境平和団体の仮面を被った極左政治団体「緑豆」と違い捕鯨容認派であります。
そろそろ愛用のキャプリーンを脱ぐべきか?
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子供達を風呂に入れた後、NHK教育テレビ放映の
栗原はるみの挑戦~和食のこころを伝えたい
を、管理栄養士のカミさんと視た。
番組内容は、以下NHKサイトより引用
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幅広い年齢層の女性に絶大な人気の料理家・栗原はるみ。この秋、アメリカ・アトランタの大学や日米交流団体からの招きを受け、生まれて初めての、英語のみでの公開授業のために旅立った。いま、ヘルシー志向が高まりつつあるアメリカ南部、伝統的な高カロリー食文化との狭間で、ひたすら家族を思って、丹精こめてつくる栗原の和食のこころは受け入れられるのか。
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以上引用おわり
というものである。
栗原はるみ女史についてはネットで検索すると賛否両論のようだ。
番組でも少し触れられていたが、旦那がメディア関係者ということは現在の地位に到達するまでに大きく助力になっているはずで、「家庭の主婦」をうたう姿勢には違和感を持つ。
翻訳関連の雑誌でもよく目にするよね。普通の主婦でもできました、というわりに、よく読んでみると外資系企業でバリバリに働いていた女性だったりとかいう「主婦モドキ」が。
ま、栗原はるみ女史の経歴に対する印象はさておいて、番組内容には大変感銘を受けた。
日本料理を異なる文化圏の人間にプレゼンテーションするために、様々な手法でアメリカ南部の人々と料理にアプローチし、公開授業の下準備をする。
番組の中心を成す、その下準備の模様が大変興味深く、その姿勢はネイチャーガイドや山岳ガイドに共通するものがあるはずである。
ブナ林ガイドでもお客様を相手にして、この方は自然に詳しい方か、花の名前を知りたい方か、森の雰囲気に触れたい人か、歴史的な話に興味を持ってくれるか・・・等々、相手に合わせてその日のガイディングを頭の中で組み立てていく。
番組中、とても栗原女史にシンパシーを感じたのは、相手に何を汲み取って欲しいか、何を伝えたいか暗中模索する姿勢がよく映し出されていたからではないかと思う。
再放送の機会があれば、インタープリティングに類する活動に関わっている方にはぜひご覧戴きたい。
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よく拝見している西川山岳会会長・渋谷氏のブログに記載されていた、『山形県「植物方言」誌』
早速に山形市立図書館に直行。
やはり関心を抱いている人はいるのか、ネットで蔵書を検索すると一般書庫の本は貸し出し中。
郷土資料にある蔵書を特別貸し出しという形で借りる。
中央(東京)で出版される植物図鑑の類に物足りなさを感じるのは、地方ごとに異なる呼び名を網羅していないことに由来する。
内容は幅広い山野草を取り上げ、詳細に名の由来にまで言及している。
山形でネイチャーガイドを目指すなら必読の書である。
しかしながら、目次を眺めると
「ぺっちょばな」とか、
「めくらのき」とか、
放送局では絶対口にできない言葉が並んでいる。
(※ぺっちょ → 山形近辺における女性器の呼び名)
本文にはクマガイソウやアツモリソウは神奈川あたりの呼び名として「おまんこばな」と紹介されている。
(こういう言葉ブログに書くとエロサイトのトラバがピラニアのようにくるのだが・・・)
放送禁止用語として葬られた言葉の中には、昔人のおおらかな価値観を示す言葉も多い。
はたして、えげつないワイドショーを垂れ流しする今のメディア業界にそんな資格はあるんでしょうかね。
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20日、しばらく住んでいた感傷にひたる間もなく、機材運搬の先発隊として山形に戻る。
新幹線で山形に戻ったが、途中の吾妻越えで紅葉がほとんど進んでいないことに驚く。
翌日、一家団欒もそこそこに朝から月山のネイチャーセンターへ。
月山は厚く黒い雲に覆われていた。雲の下からは真っ白い雪の月山がチラホラ。
見つけた瞬間、横浜中華街の円卓を思い起こす私は・・・キクラゲ。
途中、子供達を引率するガイドの鈴木君と出会う。
子供達は「赤い葉っぱを探そ!」と張り切っている。
これだけ紅葉が進んでいないと、子供達も探しがいがありそうだ。
ネイチャーセンター事務室に挨拶に行き、関さんに話を伺うと紅葉は半月程度も遅れているらしい。
午後からは子供達と過ごすべく、急いで下山。
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9日、業務関連の研究会主催による、青森・岩手県境で発覚した「日本最大級」の不法投棄現場(の汚染対策現場)見学会に参加した。
平成7年、岩手県二戸町とニンニクで有名な青森県田子町の県境、総面積27haの高原において、マスコミを騒がせた香川県・豊島不法投棄事件を上回る総量92万tの産業廃棄物が不法に投棄されていた事件である。
当ブログは東京の方が数多く訪問されているが、日比谷公園の二倍弱の面積に不法投棄されていたといえば、事件の規模がご理解いただけるだろうか。
事件の詳細については青森県のサイト 青森県境産廃不法投棄事案・環境再生に向けた取り組み が詳しい。
この事件、私が所持している「地質調査技士」という資格の更新講習でも講演議題に取り上げられ、ぜひ現場を視察したいと思っていた。
JR二戸駅から約40名のメンバーでバスで現地に到着。
あいにくの大雨で現地サイトは車窓からの見学となった。
青森県側は谷筋を埋めるように廃棄物が埋められた。汚染された地下水の浸出を防ぐため、莫大な費用をかけた浄水プラントが建設されていた。このプラントを見学。
この事件について、強く印象に残っていることがある。
事件発覚当時の現地調査にあたった大学教授が見せてくれた写真だった。
おそらく不法投棄に従事した人間が作ったであろう、汚染水が流れる水路に木炭が敷き詰められていたのだ。もちろん、不法投棄された廃棄物の量・質からみて、そんな木炭の浄水効果など無きに等しいものだ。
その木炭を敷き詰めたのは、不法投棄を指示した本人か、命じられた従業員なのかはわからない。
だが、この事件に関わった人間にも、良心の呵責はあったんだな、とその木炭の光景を見て思ったのだ。
実際に、その木炭を敷き詰めたのは何の目的かはわからない。
この日本最大ともいわれる不法投棄の全容を知る産廃業者は、裁判中に自ら命を絶ってしまっていた。
対策事務所内で詳細な説明を受ければ受けるほど、この投棄事件の深刻さがわかってくる。
事務所の窓から外に目を向ければ、広大な高原が防水シートに覆われた不毛な光景が広がっている。
この対策工に費やされた費用は青森・岩手両県で650億円超。
莫大な金額よりも、もう取り返しのつかないものを人間の手で失ってしまったのではないか。
そんなペシミスティックな想いにとらわれる。
現場を立ち去るバスの車窓から、防毒マスクをした作業員が淡々と作業を続けているのが見えた。
少し現場を離れれば、そこは美しい高原地帯。皮肉にも、事件発覚直前に環境省が「星のよく見える場所」に選定された高原でもある。
なんとも気が重い見学会であった。
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横浜滞在中に既に私の予定は押さえられてました。
15日、姪っ子の小学校行事登山の付き添いのため、蔵王に出動。
出動といっても企画に関わっているわけでなく、一父兄代理としての立場である。
昨年は甥っ子が該当学年だったため、やはり私が同行した。
父兄と子供達が蔵王をめざすのだが、子供達の大部分を含むAグループは蔵王スキー場ゲレンデでも急な「ザンゲ坂」を延々と登らされる、その意図が理解不明なルート。そしてBグループは「少しだけ楽々コース」と称して父兄の一部が参加する、ロープウェイで一気に地蔵岳山頂に行き、Aグループと合流、そして合同で熊野・刈田岳をめざすというもの。
子供たちに苦しい登りを行かせ、自分たちは「少しだけ楽々コース」って保護者としてどうよ?と、疑問に思う内容なのだが、どうも恒例行事として長年定着している行事らしい。
15日、前日からこまめに天気図チェック。
15日9時の模様。
私の予想では、台風そのものよりも押し上げられた梅雨前線で大荒れと予測。
今回の登山は学校側の企画ではなく、PTA中心の企画。
荒天時は蔵王温泉近くの「鴫の谷地沼」を散策することになっているが、バスで出発後も山に行くのか散策に行くのか発表は無い。
それどころか、山に行ってみて行程を決める、などという情報も流れる。
山に行ってみてって・・・台風接近・梅雨前線通過って時に稜線に子供達を上げるとは正気の沙汰か?
共に同行した姪の母→私の姉に今回行事の最高責任者は誰か確認し、いざとなればガイドであることを強調して強く山行中止・散策路に変更を申し出るつもりだったが・・・・
蔵王温泉に到着してみると、地蔵岳に通じるロープウェイは強風で運行中止。
あっさり「鴫の谷地沼」散策・温泉入浴に決定。
姪っ子は昨日から「山はやだ」と言っていたのでほっとしている。
ううっ、子供達に山って人気ないのね、シクシク。
鴫の谷地沼は蔵王温泉近くに位置する人造湖で一周する散策路は延長約1.5km。初夏は水芭蕉の群生で知られる。今はどうなのだろう。
大型バス三台で乗り付けた私たちに、地元蔵王温泉の斉藤さんという方がガイドとして付くことになった。
え?たった一人でこの大集団引率するの・・・
ブナ林ガイドの私としては、「心境お察し申し上げます」という感じ。

ガスで視界不良の中、みな速いペースで歩き始める。
もうまわりの風景・植生など目もくれず、ひたすら歩く。

美しいアジサイが一面に咲いていても、皆黙々と歩く。
特に解説も何もない。
めぼしい花も見あたらない。
エクササイズで歩かされているみたい(笑)
途中、横倉の瀧という場所もあるのだが、誰も見向きもしない(笑)
雨の中、中高年の集団とすれ違う。付けているバッジからクラブ・ツーリズムの皆さんのようだ。
添乗員とガイドの方々、ご苦労さんです。
そして40分ほどで鴫の谷地沼一周散策は終わった。
散策後は昨年ツアー登山引率でも利用した蔵王センタープラザで入浴、各自昼食。
昼食といってもまだ9時半なのだが、凄い勢いで歩いたせいか空腹で皆持ってきた弁当を食べている。
私はセンタープラザを出て、向かいの土産物屋で「稲花(いが)餅」を購入。
ツアー登山やマイカー登山で遠隔地から蔵王を訪れた皆さん、地元の人間として蔵王のお土産は「いが餅」をお勧めします。賞味期限は当日中と短いけれど・・・
ついでに蔵王センタープラザ前にあるファミリーマート山形蔵王店を視察。
ここのコンビニ、店内に「トレッキング用品コーナー」があるのだ。
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所用のため鶴見駅前へ。
帰路、鶴見駅そばの鶴見大学会館に「神奈川の自然」という張り紙が目に付いたのでふらふらっと立ち寄る。

第11回環境レポート・神奈川の自然と題する写真展示会でした。
展示主催は鶴見大学歯学部生物学教室と鶴見大学生物部。
金持ちボンボンとお嬢様の大学かと思ったが少し見直したぞ鶴見大学。
我が東北地方との違いと共通点を生物の分布に見出しながら展示写真を拝見。
各々の写真には撮影した学生たちのコメントが掲載されている。
ドクダミの写真には、
「名前は知らなかったがいつも目につく花だったので撮影・調べてみました」旨のコメントが載っている。
そうですよね。
図鑑読んで覚えようと思っても、なかなか花なんて覚えられない。
でも目について気になった途端、図鑑で再会するとスッと頭に入る。
学生さんのコメントに、「好奇心は大切に」と思わされた展示会でした。
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進学で上京中の御子息に会うため上司がお出かけのため、菊名駅まで車で上司を送る。
帰路、横浜の街を一人でドライブ。
前々から気になっていた場所があるので立ち寄る。
それは国道1号線、第二京浜の法面にある湧水。
通勤途上、毎朝通り過ぎるのだが水を汲む人が途切れることが無い。
たいてい一人か二人、路肩駐車してポリタンに水を汲んでいる。

私が訪れた時も、中年女性がポリタンに水を汲んでいた。
解説看板には戦前の道路建設時に発見され残されてきた湧水とある。
名前は「岸谷の湧水」だそうな。
詳細はこちら
周辺の立地条件を考えれば私なら口にする気にはならないが、長年人々に愛されているのだろう。
アスファルトやコンクリートにかためられた都会は地下水の源である雨水が地中に浸透しにくい。(というのを大学時代、同級生が卒論のテーマにしていた。)
口にする気にはならないと述べたものの、横浜の街、国道1号線にこんな湧水が存在すること自体尊いものである。
今住んでいる近所の人工せせらぎ歩道といい、この湧水といい、人は水のある風景を欲するものなんですね。
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日曜日。
幾つもの低気圧が接近して、山は雨と風。
雨は大したこと無いのだが風が強い。
横殴りの雨の強弱が、揺れるカーテンのようにも見える。
こんな日にお客様は来るのだろうか・・・
残雪のブナを求め、多数の写真愛好家達が博物園を訪れる。
しかし、ガイド依頼者は無し。
カウンターに詰めていると、「この天気じゃねえ・・・」と山に行きたそうにしているのに、空模様で断念する訪問者を幾人か見かける。
私は午後から旅行社バスが連れてくるお客様2名を案内することになった。
こんな悪天時に、どんなお客様が来るのだろう。
いつもなら緊張ばかりしている私が、今日は何故か気合いが充実、バス到着20分前には雨具の完全装備で外をウロウロ歩き回る。
到着したお客様はこの悪天時にウインドブレーカーに傘の中年女性二人組。
登山用ローカットシューズの女性には有料の貸し長靴を履くように奨め、もう一人の女性には私の予備の雨具ズボンを貸す。
さらに念のため、ガイド装備に私のお古の雨具を入れておく。
さあ出発。
私のボソボソとしたガイドトークから始まり、お二人の内一人は日本百名山達成者、もう一人も自然大好きな方らしい。
悪天にも関わらず、ブナの様子やムラサキヤシオ、タムシバの花に感激の様子。
残雪のブナ林をそのまま楽しめる人たちと判断、とって付けたような歴史に関する話題は割愛し、「素のまま」のブナ林を案内する。
下見でエゾエンゴサクを確認していた石跳川沿いのルートは雪の状態が悪く、残念ながら本日は案内できず。
帰りのバスが到着する時間に余裕をもって博物園に帰着。
悪天にも関わらず、自然好きなお客様に救われた格好だった。
しかし時折考える。
様々なインタープリターの手法はあれど、自然の姿に素直に感激している人に対して、第三者の言葉は必要なのだろうか?と。
諸般の事情で今春のブナ林ガイドは今日が最後なのだが、充実した一日でした。
月山が花々に包まれる頃、私は山形を離れる予定です。
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諸般の事情で月曜休み。
来週のブナ林ガイドを控え、博物園に下見に行く。
月曜は自然博物園は閉館なので、静かな山が楽しめると思いきや・・・
館長の横山さんに挨拶に行くと、今日はこの団体のために特別に開園したらしい。
この日集められたガイドはベテランばかり。
ガイドトークを盗むべく、私も賑やかなご一行様の後を追う。

中学生たちにブナのシーソーを体験させる長岡先生。
引率の教師「こらこらっ!」
長岡先生「いやいや、これでいいんです。」

タムシバが花盛り。
意外にも、中学生の男の子たちが「あ、白い花が咲いている!」と敏感でしたね。

雪解けで湧水地が顔を出していた。
ある中学生曰く「パナジウム天然水よりうまいっ!」
おお、どっかの大臣に聞かせてやりたいぞ。

ブナの木の下で、生育環境と根張りの関係を説明すべく横一列に並ばせてレクチャーする長岡先生。

周海沼では注意してもついつい中学生たちは水辺に寄ってしまう。
引率ガイドがいくら目配りしていても、やはり大人数では目が届かない。

周海沼で昼食をとる中学生たちから離れ、ガイドネタ探し。
うぶ毛に包まれたブナの葉を眺めながら、私も静かな場所で昼食。
下見といえど、来週はまたガラリと様相が変わっているんだろうな。
最後までワイワイ賑やかな中学生たちを見送った後、博物園事務所で皆でミーティング。
多くの中学生たちに新緑のブナ林を体験してもらう意義は認めるが、なかなか安全面の配慮には苦慮するところである。
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博物園での作業後、朝日連峰の登山口の状況を調べるべく、大井沢に向かう。
古寺鉱泉は鉱泉の駐車場まで車両進入可。
日暮沢小屋に続く林道は、中崎橋から約300m地点で通行止め。
どちらの林道も、まわりはミズバショウがたくさん。
昼のリュウキンカ広場といい、今日はミズバショウ三昧の日。
古寺鉱泉から引き返す途中、車のエンジン音に驚いたのか、トンビのような大型の鳥があわてて飛び立つのが見えた。
足には何か掴んでいる。
その「何か」が目の前の雪渓にポトリと落ちた。
近づいてみると・・・

バラバラになったウサギ。
食事中を驚かせてしまったのか、もう食べ尽くしたのか。
どっちかはわからないけれど、ウサギの死骸を前にして野生の営みを改めて知る。
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山形県自然博物園の開園を明日に控え、コースのロープ張りのお手伝い。

ネイチャーセンター周辺には水路が幾つかあるので、雪解け前に案内ロープを張る。
積雪は2m、どこが水路でどこが橋かわからないので、ゾンデ棒で何度も雪面を突っつきながら、「この辺が橋でない?」と探りながらの作業。

午前中で作業はおわり、昼飯となる。
館長の横山さんに昼飯喰って行け~とお誘いを受けるが、あまりに天気が良いので一人、山の中で昼飯とする。
リュウキンカ広場でミズバショウ眺めながらティータイム。
昼食後にネイチャーセンターに戻る途上、長岡先生とそのご友人とすれ違う。
長岡先生、自らスコップを持ってルート整備しながら登高されていた。
その姿には頭が下がる想い。
私はかねてから国立公園整備には行政はもっとカネと人出せ!と考えていた。
環境省は最近何やらレンジャー制度と称して、「使い捨て」と言わんばかりの待遇(一年契約)でレンジャーを募集しているようだが、もっと長期間の雇用職種として募集できないのか?
国家公務員の超良好手厚い待遇の環境省の役人さんよ?
長岡先生の姿を見るにつけ、ここの自然博物園はこうした一般の方々の尽力で運営が成り立っているんだなあ。と考えさせられるのだ。
アメリカの国立公園のウェブサイトを見るとパークボランティアの活動が活発であるし、わざわざ日本からも有志が参加しているようであるが、月山・志津の博物園のスタイルは案外アメリカのそれに近いのかもしれない。
本日の国道112号線沿いの花。
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春は所属している団体の「総会」の季節。
今日は会員になっているNPO法人エコプロの総会のため、昨日に引き続き月山山麓・弓張平へ。
議題のメインは、今年から山形県自然博物園での活動に重きが置かれることと、県が推進する事業民営化に伴う「管理指定者制度」について。(具体的には、山形県自然博物園の運営が県直営から民間に委託される形式になること)
ブナ林ガイドをメインに考えている私にとっては、博物園での活動にウエイトが置かれることは歓迎すべきことなのだが、この日参加した会員の幾人かは「管理指定者制度」への不安を意見する。
その他、予算案について、私はCONE会員に加入していて何かメリットがあるかツッコミ。
CONE(自然体験活動推進協議会)という団体の存在意義、いまだにわからない。
かくいう私もCONE指導者に登録しているけれど、以前にCONE名義でナショナルジオグラフィックのDMが届いてから、「この団体は特定出版社の片棒担いでいるのか?」と、そのやり方に疑問を抱かざるをえない。
野外活動・教育の情報交換というのなら、やはり私が所属している日本野外教育学会のレターの方が充実しているように思う。
総会が終わり、所用のため急ぎ山形に戻るが何かモヤモヤとしたものは晴れず。
途中の大型スーパーでなぜか無性に喰いたくなり、坦々麺と揚餡ドーナツという中性脂肪に最悪な昼食を取る。あー、何かストレスが食に影響しているなーと自覚。
自然博物園の指定管理者制度に伴う入札の経緯、私は地元の人間ではないので細かい情報が入らないため、県のウェブサイトで逐一その動向には注目していた。
エコプロの総会参加は三年目になる。
いつも思うのは会員には「楽しいプログラムを享受したい」人と「プログラムを実践したい」人の二つに分かれること。そして圧倒的に後者の視点が足りないような気がする。
さらに何かナイーヴな考え方の方が多いようだが、NPO法人だって利益を上げなければいけないわけですよ。無償奉仕>有償活動という考え方は、有償ガイドを目指してJMGA会員になった私には違和感がある。
今現在、エコプロはJMGAの資格を持つ専属スタッフ2名で活動を推進されているわけだが、将来野外活動で飯を喰っていきたいという次の世代が現れたら対応できるのか?
その点を考えれば、自然博物園の指定管理者制度を見据えた活動はエコプロにとって「必須」なものだと思う。
・・・などという考えが、風呂に入りながら頭の中で浮かんできた。
あー、なんで総会の場で考えがまとまらないのだろう、と子供達と風呂に入りながら湯船に沈む。
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『怒り』って、感情を奮い立たせてくれる反面、私にとってはなんとなく嫌~な感じがする「負」の感情なのですが。
この報道には考えさせられました。
山頂の眺め悪い」と樹木伐採=国立公園内、男性書類送検-警視庁 by 時事通信4/13
以下記事引用開始
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国立公園内の山頂近くで樹木を許可なしに伐採したとして、警視庁青梅署は13日、自然公園法違反容疑で、東京都羽村市の無職の男性(64)を書類送検した。調べに対し、「自分が好きな山は頂上からの見晴らしが悪いから人気がないと思い、切った」と話している。
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以上記事引用おわり
北海道や青森・八甲田でも登山者による「勝手な」登山道の伐採が刑事事件として摘発されました。
木の伐採そのものも違法行為として追求されるべきですが、本件はもう一つの別の問題をはらんでいます。
伐採の舞台となった「天目山」で検索すると、
幾つかの登山者自身によるウェブサイト・掲示板で、眺望がよくなったことを容認する 意見が散見されるのです。
ネット上には様々な山の現地情報、装備に関する情報が満ちあふれています。
しかしながら、本件の天目山の伐採にわずかでも心を許した方がおられるならば、こう言いたい。
山の情報や装備をそろえるだけでなく、感性も備えて下さい。
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息子入院につき、午前中限定で月山山麓に行く。
志津の通行止めゲートから、ずら~っとバックカントリーの連中とおぼしき車の列。
おめえら、 ちゃんと選挙の投票すませてから 来たんだろーなっ!!

先週はまだ雪に埋もれてたけど、もう車道も除雪された月山ネイチャーセンター。
まだ雪囲いで覆われてます。

先週の記事には書かなかったけど、ずっと黄砂がひどかった・・・
手前はブルで表面を掃いたので白いけど、奥は黄砂混じりの積雪。

山形盆地は雨模様だったが、かろうじて湯殿山と月山が少し顔を出してくれた。

間伐現場なみに散らかっていると思いきや、キツツキの食事跡でした。
こんな間近にキツツキの食痕が見られるのも、積雪期ならではでしょうか。
じわりじわりと月山にも春の気配だぞな。
ネイチャーセンターに戻ると、月山では有名人のあ○やさんがスコップで地道に除雪されてました。
お手伝いしなくてごめんなさ~い!
これから息子の見舞いに行くんですぅ~!
と、心の中で50回くらい謝りながら車に戻る。

今日のランチ。
シナモンのきついインスタントチャイを飲みながら、実家のジジババが近所の人からもらってきたらしい揚ドーナツ。
あー、30代後半にもなると、ときめきってもんが無いよな。
昔は会社の女の子が作ったクッキーとか喰う機会くらいあったのにさ・・・
年上のお姉さまと山でランチしたいなー・・・と、さわやかな野鳥のさえずりと対極な煩悩にとりつかれたまま昼飯をすます。
国道112号を走っていると、何やら小さい白いモノに気が付く。

数多く群生していた花。名前は・・・勉強中です(ごまかす時の定型句)

今日の収穫。
通常、フキノトウは小さい蕾が好まれるが、実家のジジババ、伸びきったフキノトウを煮付けて食べるのに最近凝っているらしい。
午後は娘を預けているカミさんの実家経由で図書館へ。
郷土資料の検索をした後、息子の入院している病院へ直行。
カミさんも疲れがたまっているため、一時自宅に帰し、夕方から夜まで私が息子に付き添う。

泣き疲れて眠った息子に添い寝しながら、犬HKの国際ニュースでネパール情勢をチェック。
息子が大きくなったとき、世界最貧国のネパールはどうなっているのだろう。
現地リポートを視聴しながら、絶対にコミュニスト共に政権を渡してはならないと再認識する。
戻ってきたカミさんと交代、自宅に戻る。
読むべき資料の山を相手にしながら、たまった洗濯物と洗い物を片づける。
やっぱり山と家庭は両立させなくちゃね。(棒読み)
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先週から発熱が続く息子。
今朝、平熱に戻ったのを確認してから月山に赴く。
こういうときは近くに山がある、地元の利を有り難く感じる。
5月の山形県自然博物園開園を前に、人の目に触れないブナ林の様子を知っておきたい。
新潟の某山でカタクリの群生という話題を聞いていたが・・・
ここ月山は

暖冬とはいえ、まだまだ雪の中。博物園で積雪3mだった。
かろうじて春の気配を思わせるのは、
すぐに稜線に上がる自然観察路コースが私の好みなのだが、本日は石跳川沿いに山に入る。

周海沼は一部だけ水面が覗いていたが、花にはまだ早い。
あと一ヶ月もすれば、光と水面の光景を求めて、多数の写真家達がやってくる。
静かな一日になるかと思ったが、遠くから歓声が聞こえる。
月山朝日ガイド協会のSさん率いるパーティーのようだ。
周海沼で軽い昼食をとり、稜線づたいに博物園に戻る。
せっかくの積雪期、わざと他人のトレースや無雪期のコースから外れてスノーシューで気ままに歩く。
突然、巨大な足跡を発見。
最初は熊かと思ったが、目立つ4本指と逆三角形のステップはどうみてもウサギである。
ウサギにしちゃ、でかくないか?

もしかして、月山には
『不思議の国のアリス』のJohn Tennielの挿し絵って、梅図かずお並みに不気味だよなあ・・・
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山形県朝日少年自然の家、一泊二日の恒例行事「ぶな林たんけん隊」のため、3日昼から自然の家に入る。
初日はミツバチのみつ蝋を用いた蝋燭作りの後、雪灯籠作りのはず・・・が、敷地に雪が全く無い。
自然の家裏手の積雪から雪をコンテナで運ばせ、ささやかながら雪灯籠を子供達と作る。
あえて何の肉か言わずに出したのだが、子供達の反応は
1.好奇心旺盛に食べる。
2.拒絶。
の二つに大きく分かれる。
最近の小学生って「頭でっかち」が多いような気がする。
もっと好奇心旺盛であっていいような気がするのだが。
話しを聞いていても、肉や食品に対する知識はたいしたものだが、お前、そこまで言うなら目の前の野菜ちゃんと残さず喰えよ、という感じ。
翌日は自然の家8時発で月山山麓の志津へ。
今年の参加者は例年より少なく14人の子供を引率。

ブナ林案内担当は自然博物園館長の横山氏。
私は第3班をフォローすべくパーティーの中間を歩く。

雪の中、北月山荘の導水管から流れる流水に子供達が群がる。
近くのヤドリギの実を食べさせるあたりから、子供達の表情も生き生きとしてくる。
今シーズンの月山はとにかく雪が少ない。しかも雪が腐って(ザラメ状)おり、例年の5月くらいの雰囲気である。
気温も高い。
今回の私の身支度、薄い登山用下着の上下に直接ホグロフスのアウターを着用する、保温性を考えず汗の発散性に重きをおいたレイヤーでやってきた。それでちょうどいいくらいの暖かさである。

こんな少雪暖冬にもかかわらず、急斜面で間近に熊棚をみることができた。
今回の子供達はなかなか一筋縄ではいかない個性的な子が多い。
帰路、雪庇が少し発達している尾根状の斜面を下る箇所で、横山さんが「ここは一列になって来てね」と念を押す。
注意力散漫になって、人の話を聞いてない(聞けない)子もいる。ふらふらと谷側に近づく子がいた。
「一列になってあるけぇー!」
と一発怒鳴る。
子供に雪庇の怖さを説いても、彼らは瞬時に理解できない。怒鳴るに限る。
最近、子供達を笑顔で甘やかすだけのサポーター(ボランティアスタッフ)に疑問を抱くワタクシでした。
帰りのコース「沼渡り」。
暖冬といっても、やはり早春の月山は雪と氷の世界。
凍結した沼の上を歩いて縦断。ボリシェビキに追われるロマノフ王朝みたい(笑)
山を歩いていろんな風景や生き物の痕跡をみたり、急斜面の滑り台で遊ぶうちに、表情の硬い子も笑顔をみせるようになる。
そんなお手伝いをしている充実感は、クライミングと称して樹脂製のホールドを掴んで体クネクネしているよりよっぽどいい。
そんな自分の価値観を再認識した二日間でした。
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日本広しといえど、スティーブ・ハウスの講演聞いた翌週に炭焼作業にいそしむ人間は私くらいのもんではなかろうか?(意味のない想像)
私が所属するNPO法人エコプロから炭焼作業のお声がかかり、参加を決める。
ブナ林ガイドコースで原生林・二次林の解説で炭焼きに触れる場所がある。
炭焼き小屋は何度も身近に見ているが、実際に作業に加わったことはない。
また、かつて「山と渓谷」がまだ登山者のための雑誌であった頃に朝日・飯豊連峰特集があったが、その民俗に関するレポートが秀逸だった。
炭焼きの煤で真っ黒な顔の男のポートレートが強烈に印象に残っている。
かように、朝日連峰を語る上でも炭焼体験は積んでおこうと思った次第。
炭焼きのイロハも知らないので、事前に遠藤ケイ氏の著作で知識は仕入れておく。
そして日曜日、西川町吉川地区炭焼保存会の作業に従事させてもらう。
炭焼小屋全景
小屋内部 左側には沢水が導水され、洗い場になっている。炭焼きで使う道具の冷却場にもなる。右中央に真っ赤に見えるのが炭焼き窯。21世紀の炭焼き小屋には電子レンジも完備(笑)
今日の作業は、既に火入れされた炭(白炭)の取り出し。赤く光る炭を窯からかきだす。窯の中は約1000度。かきだす作業はひたすら「熱い」!!
かきだした炭に、土と炭の混じったものをスコップでふりかけ「あら熱」を取る。激しく白い蒸気が舞う。
炭のかきだし→スコップでふりかけの作業の繰り返し。
その背後で、
炭の選定作業も始まる。白炭を全てかきだした後に入れる薪割も始まる。複数の作業が同時進行し始め、遠藤ケイ氏言うところの「灼熱地獄」のような慌ただしさになる。
白炭を全て取り出した後、窯の温度が下がったのを見計らって次に炭にする薪を入れる。
1m長のミズナラを割ったものを窯に入れる。
窯の中はまだ数百度の温度。
当然、中に入れないので、さすまたを小型にしたような用具で器用に薪を立てていく。
この作業もやらせてもらったが、窯の中にぎっしり詰めにするため薪をなるべく垂直にたてるのが難しい。5本ほどたてたところでへとへとになる。
窯の中に薪を詰め、しばらく燃やして火入れした後、蓋をして粘土で密封。窯に用いられている石は大谷石とのこと。
ひたすら楽しみにしていたお昼(笑)
はっとう(蕎麦粉を練ってお湯に入れ、団子状に茹でたもの)です。
ご馳走になった「はっとう」。納豆やクルミだれ、めんつゆでいただきます。そば湯も濃厚で美味しいです。
白炭を冷却するときに一緒に焼いたジャガイモの旨さも実感。皮ごとかぶりつく。
遠赤外線効果って、ほんとにあるんだね。
濃密な人間関係の中、薪の燃える臭いの中でいただく食事。
年長者を敬い、年少者は洗い物などテキパキ動く炭焼き保存会の皆さん。
山の生活というものを、あらためて考えさせられます。
炭焼き窯の背後、木酢液の採取状況。試しになめてみるとやはり酸っぱかった。
木酢液採取時に取れるタール。私のガイドネタですが、「正露丸」の原料はブナのタールなんです。
炭焼きに用いる木材は、樹齢20年くらいの若い木の方が身が詰まっていて良いらしい。
近年は里山に人の手が入らなくなり、樹齢の老いた木がほとんど。
樹齢の老いた木、すなわち太い木は炭にしてもスカスカな炭になる。
里山という、人と自然の共存形態を実感する。
何より、炭焼きという作業の重労働なこと。
今は重機や油圧の薪割機、チェンソーがある。エネルギー革命以前、石油が大量消費される以前の時代、家族総出で炭焼きしていたという時代はどうだったのだろう。
その過酷な仕事・生活を想像するに、かつて山に生きた人々に、超人的なヒマラヤ登山とはまた異なった「尊敬の念を越えるもの」を抱かざるを得なかった。
炭焼き作業体験に際しましては、山形県西川町吉川地区炭焼保存会の皆様に深く感謝申し上げます。
NPO法人エコプロの炭焼作業レポートはこちら
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