ナゴランを育てよう

Nago 土曜、名護青少年の家主催『ナゴランを育てよう』に参加。 少しでも沖縄の自然を知りたい。
一昨年に名護岳に登った際、その存在を知ったナゴラン。その講習、着生の実習も行うというので参加してみた。

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ナゴラン。花の時期はまだなので写真で勘弁くだされ。
その名前は、18世紀に名護市の名護岳で発見されたことに由来する。
しかし可憐な花形と特有の芳香から乱獲にあい、さらに太平洋戦争の戦火により沖縄県内の自生地ではほぼ絶滅したとされている。
絶滅危惧種1A類とは、「ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの」を意味する。

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本日の講師は沖縄県立北部農林高校・園芸工学科の金城先生、そして同校の女子高生6名がアシスタントとして講師を務めた。
北部農林高校ではナゴランはじめ様々なランの培養・栽培を研究している。

本日の参加者は約10名。
ラン栽培とあって、知識も経験もプロ級の方が幾人かおられました。
ナゴラン栽培の概略説明のあと、「着生」実習の説明。

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金城先生が「着生」のお手本を示してくれます。
「着生」とはナゴランの根を他の樹木の枝に縛り付け、定着させること。

あくまでもお手本として細い観葉植物の幹を使ってます。
ポットで栽培したナゴラン、根についたミズゴケをとり、麻縄で縛り付けます。

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ティーバッグに油かす(肥料)を入れ、これもナゴランの上に縛り付けます。雨天時に雨水で養分がナゴランに流れる仕組みです。
画像は準備してくれている北部農林高校の生徒さん達。

ひととおり説明をうけたところで、参加者に用具、そしてナゴランの苗が2つ渡されます。
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まずは慎重にポットからナゴランを抜き出し、根を傷めないようにそーっとそーっとミズゴケを取り払います。

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準備OK。用具を持って、青少年の家駐車場の立ち木に皆で移動。

このナゴラン講習は名護青少年の家主催行事として10年以上続けられており、今までの観察結果からもっとも開花率の良い立ち木を選びました。金城先生によればリュウキュウコクタン(クロキ)が適当とのこと。
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昨年、一昨年に着生されたナゴラン。しっかり根が枝に張り付いています。

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参加者には盗難防止用メッセージボードも渡され、私もボードと一緒にナゴランを着生させました。

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苗2本目はこんな感じで。

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あまり直射日光のあたらない場所をえらび、みなさん思い思いの場所にナゴランを着生させます。

 講義の中で、「ナゴランは着生した樹木から養分をとっているわけではなく、ただくっついているだけ」という説明がありました。
 あれ? じゃあナゴランはどうやって養分を調達しているんだろう?
 そばにいた金城先生に質問してみると、「ナゴランの根は空気中の水分を吸収して、そこから光合成などで養分を調達するんです。だから育ちにくいんですよ」という答えをいただいた。

 ランには2種類ある。
 地面に根を張って生きる「地生ラン」と、樹木や岩に根を張り生きる「着生ラン」だ。
 ナゴランはじめ着生ランの種子は他の植物と異なり、種子内に成長するための養分を含んでいない。
 それが、いったん自生地が失われると復活も困難で絶滅に瀕している一因ともいわれる。
 今回会場にデモンストレーションとしてもちこまれたランの苗も、フラスコの中で、栄養分が含まれたゼリーの上で「培養」された苗たちだ。

 荒々しい大自然の中でしぶとく生き残る「雑草」もあれば、なんとデリケートな植物もあるのだろう。

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 代々、名護青少年の家でナゴランを着生させている木。
 画像の女の子達は講師アシスタントを務めていた北部農林高校の二年生達。今日はお世話になりました。

 ナゴランはここ名護市の名護小学校、名護中学校の校章や校歌にも使われている。
 いつかナゴランが復活しますように。

 行事解散後、徒歩でウィークリーマンションに戻る。

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帰る途中、名護岳の麓から名護市を見下ろす。
気温10度、山形では初春の気温だが、沖縄ではとても寒い日になる。他の参加者の方はダウンジャケット姿だった。
厚い雲間から海に光が差し込んでいる。
「あー、しばらくこの街で暮らすんだなあ」と街並みを眺める。

本日の行事、お土産として参加者には貴重なナゴランの苗が配られた。
探偵ネロ・ウルフみたいに、マンションの一室でラン栽培してみようか。

なんぐすく桜見ウォーク

1月、名護市は桜まつりのシーズン。
この桜まつりと併せて開催される、沖縄県立名護青少年の家主催事業「なんぐすく桜見ウォーク」に参加。
「なんぐすく」とは、「名護城」のことである。

 申し込み時にはあえて滞在中のウィークリーマンションの住所で申し込んでいた。
 開会式の青少年の家所長挨拶で「県外からいらした方」と聞かれてうっかり挙手し、なりゆきで「山形県から来ました」と参加者全員の前で告白することになる。ここ沖縄では、もう山形と聞いただけで「気温マイナスですよね」と極寒の地というイメージがあるらしい。
 参加者の女性が「友人が天童にいるんです」と話しかけてくれ、大雪の天童の画像をスマホで見せてくれた。
 すみません、私沖縄に来てるんで今年あんまり雪かきしてないんです・・・

 なんぐすく桜見ウォークは、名護城跡の山中を植物観察しながら、中腹にある名護青少年の家まで歩くというプログラムである。
 参加者は当日飛び入り参加も可能で、1歳児から70代の高齢者まで様々な方々が気軽に参加しています。
 植物の解説は、琉球新報のコラムにも寄稿されている幸地光男先生が担当くださいました。

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 朝の雨に濡れた名護城公園の寒緋桜。
 本日は小雨交じりのあいにくの天気ながら、皆さん元気に歩き始める。

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 歩き出しは長い石段

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 沖縄のホトトギスは鮮やかな色彩。

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 名護市街を背景に、「アリアケカズラ」

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 ナンキンハゼ。沖縄では紅葉する植物がないため、学習用に持ち込まれ学校に植えられているという。

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 パパイアの雄花。実はならない。

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 ところどころ車道に出るところで伴走車が飲み物を用意してくれてました。

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 エゴノキの花が見事に地面にちりばめられてました。

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 沖縄では1月に桜、寒緋桜(カンヒザクラ)のシーズンを迎える。
 気温10~15℃以下の日が続いて開花するという、本土のソメイヨシノとはまた異なる習性をもつ。
 公園入口ではまだ2分咲き程度でしたが、高度があがるにつれ、開花した桜も多くみられます。

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 本土の人にもおなじみ、シークァーサー。まだ小さい花でした。

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フカノキ。この木の花からは「苦甘い」ハチミツをとるために利用されているそうです。

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「ギーマ」の花。小さい黒い実がたくさん付いていました。

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ギーマの実、中高年の女性の方たちが懐かしそうにつまんで口にしていました。昔の子供のおやつのようです。私も口にしてみましたが、ほんのり甘い実でした。

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約2時間かけて3kmほど歩き、名護青少年の家に到着。

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温かいぜんざいが参加者にふるまわれました。
大きな豆と押し麦の入ったぜんざい。山形から来た私には沖縄風のぜんざいです。

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沖縄県立名護青少年の家、全景。

開催前には歩くコースのゴミ拾いをしてくださった名護高校の男女バスケ部の皆さま、行事に際して様々な準備をしていただいた沖縄県立名護青少年の家スタッフの皆さまには深く感謝申し上げます。

なんぐすく桜見ウォークの様子です。雪国の皆さま、動画で疑似体験をどうぞ。

さあ、L.L.ビーンを買おう! by ドナルド・トランプ

先日書いた、L.L.ビーン創業者の孫リンダ・ビーン氏がトランプ大統領に過大な個人献金をしていたネタ。

アメリカでもローカルなニュースだったのですが、トランプ大統領がツイッターでリンダ氏を擁護した途端、ロイターはじめ世界各国のマスコミのネタになりました。

Trump urges people to 'buy L.L.Bean' amid boycott threat by MPRNEWS 2017.1.12

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『L・L・ビーンのリンダ・ビーン氏には多大な支援と勇気をいただき、感謝します。みんなはあなたをさらに応援するでしょう。皆さん.L.L.Beanを買おう』

NHKの国際ニュースでの話題と記憶してますが、大統領選挙の真っ最中、トランプ氏を支援するごく普通の市民の家に落書きされたという事件が報道された際、トランプ氏本人がその家に電話をかけ、

 大統領候補本人が応援の電話
 ↓
 家の人大感激
 ↓
 トランプ氏、家の子供にも直接電話で話しかける
 ↓
 家の人ますます大感激
 ↓
 家の人から口コミでさらにトランプ氏支援の輪がひろがる

という巧みな人心掌握術を展開していました。
自分の支援者で反対派に責められている者は、一般市民からセレブな人まできめ細かくフォローの手をまわすのは、ドナルド・トランプ氏の得意な戦術ですね。

でもまあ大統領という公人の立場にありながら特定の企業推しって、まずいでしょ普通。
当のL.L.ビーン社はだいぶ当惑しているようで・・・
アメリカのアウトドア産業、トランプ大統領には相当ひっかきまわされる予感がします。

寄らば大樹の陰

おっぱい触ってたスケベ爺が大統領になりましたが、「大樹」かどうかは知りません。

 アメリカのL.L.ビーンの創業者の孫娘 Linda Bean氏がドナルド・トランプ氏を支援する団体に約6万ドルの献金をしていた事が発覚、このことにより反トランプ派団体からL.L.ビーン社が「ボイコットすべき企業」にリスト入りされ同社は対応に苦慮、メディアの話題になっています。

LL Bean on Defensive After Linda Bean's Political Donation by ABCnews 2017.1.10

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渦中のリンダ・ビーン氏

問題になっているのは、連邦選挙管理委員会によって個人献金は5000ドルの制限枠が設けられてますが、それを遙かに超える6万ドルの献金を行っていたことです。

L.L.ビーン社自体はどっかのパタ何とか社と違い、創業ファミリー50人による経営委員は従業員も顧客も様々な政治見解をもつことを尊重していることを公式見解として強調しています。

もともと共和党支持者として知られているリンダ・ビーン氏、地元メイン州に幾つかの埠頭を所有、ロブスター養殖・販売産業にも深く関わっており、こちらのビジネスにも絡む献金ではないかともいわれています。

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 大統領選挙前、アメリカの4000社以上のメーカー・小売業者が集う Outdoor Industry Association が民主党の議員を後援している報道を読み、「これってヒラリー推しってことだよね?」と推測していたのですが、現実はおっぱい触ってたスケベ爺が大統領に当選したんでありんす。 いやいや、投票日当日は店を閉めてまで投票呼びかけていたパタゴニアの皆さんごくろうさん。

 成金爺が当選を決めた後も、オバマ大統領はインディアンクリーク含む国立公園でのクライミング認可、内務省長官のサリー・ジュエル女史は先住民のためパイプライン建設工事見直しと、環境政策に最後まで邁進していました。
 さてさて、「偉大なアメリカ」を標榜するトランプ大統領がどんな環境政策をとり、全米のアウトドアメーカー各社がどんな対応をするのか、とくと拝見させてもらいましょう。

モノは大切に

オッパイ触りまくってた成金爺が当選したアメリカ大統領選挙。

 敗れたヒラリー・クリントン氏、敗北直後は山を散策していたところを支持者と出会い、その画像がメディアに流れていました。アメリカメディアでは「hiking」と表現されてましたが、ちょっとした散歩のようですね。

 その後、メディアを賑わせたのは、ヒラリー氏が着用していたフリースウェア。
 旦那のビル・クリントン氏が大統領だった頃も同じウェアを着ていたことが判明、約20年同じフリースを愛用していた、と話題になっています。

Hillary Clinton Has Been Wearing the Same Patagonia Fleece for 20 Years by ELLE.com 2016.12.9

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2016年11月、大統領選で敗北確定直後、散歩中のヒラリー氏と偶然出会った支持者が撮影した画像

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1995年、グランドティトン国立公園で撮影されたクリントン夫妻の画像

フリースの銘柄ですが、メディアによればパタゴニア製らしいと報じられてますが正確なところは不明です。
デイリーメールとかメディアによってはコメント欄に
『俺は44歳だが18の時にもらったフリース大事にしている』
とか
『eメール問題で刑務所にも持っていくんだろ』
とか書き込まれていて、散々です。ヒラリー氏嫌われてますな。

でも、セレブな方でも「モノを大事に使っている」話題は素直にいいなと私は受け取りますけどね。

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91年に購入したノースフェイスのアルマディラジャケット、私も今も使ってます。
さすがに繊維もへたってきているのでお客様の前で着ることはありませんし、たまに着用するセレブな方のフリースと、ハードにこきつかうガイドのそれを同一視するつもりもありませんが、思い入れのあるウェアは大事にしたいと思います。

800万年の光沢

 山形県朝日少年自然の家の毎秋恒例行事 『地球の歴史探検隊!~ヤマガタダイカイギュウと化石掘り~』 にサポーターとして参加。
 自然の家主催行事でも高い人気を誇るこの行事、今年は午前、午後の二部に別れて催行するという。
 伺った話では募集開始と同時、各学校に配布したチラシが行き渡る前に定員40名が瞬時に埋まってしまったため、募集枠を倍増して二部開催にしたとのこと。
 
 今回は私も班付サポーターとして、午前・午後いずれも幼稚園児を含む年少者の多い親子連れをフォローする。

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 午前の部。ヤマガタダイカイギュウ発掘現場を見学。
 山形県立博物館の石黒先生からレクチャーを受けます。

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 その後、山形県朝日町某所で砂岩層・泥岩層の違いなどレクチャーを受けた後、古びた林道の斜面で化石発掘開始。

 初めての方はなかなか化石発掘のやり方がイメージできません。
 最初に私が速攻で掘り出し、

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 こんな風に貝がでてきますよ~、と実物を見せてあげる。
 今回は私が担当する班に自力で掘り出すことができない年少者がいるため、化石がチラリと見える程度に掘り出し、 「ほら、これ化石じゃないかな~」と差し出してみる。 保護者の方も子供達も「こんな感じででてくるんですか」 「もっと出てくるかも」とやる気を出してくれた。 

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 掘り出した化石の鑑定をしてくださる山形県立博物館の伊藤先生。
 鑑定を待つ間の子供達の表情から、ドキドキ感が伝わってきます。

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 自然の家の土屋所長が掘り出した大型の巻き貝。
 今年はウニの化石を掘り出す子供達が続出、ウニ化石の当たり年でした。

 現地での昼食をはさみ、午後の部の参加者たちと合流。
 わずかな時間を利用して近くの公衆トイレへ。
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 今年もこの景色に出会えました。山形県朝日町、椹平の棚田。

 午後に担当した1年生の女の子は、私が最初にサンプルとして見せた二枚貝の化石がツボにはまったらしく、「この石ほってみて~」となついてくれた。
 砂岩の塊に耳をあて、 「なにか音がきこえるよ」 「化石がいびきをかいてねているよ」 と言う。
 採取時間がおわり、駐車場に帰る際に露頭を指さし「ここにまだ化石がねむってるの?」と聞かれる。
 「そうだよ、来年化石掘りにくるお友達のために、まだいっぱい化石眠ってるんだよ」と答えてあげる。

 今日は自分の化石採取は考えず、参加者たちの様子を巡回しながら一日がおわりそう・・・午後の採取時間もまもなくという時、足下に砂岩のフレークが落ちていたので何気なく拾ってみた。
 何かキラリと光る部分が露出している。
 貝の殻かと思ったが、この露頭で採取される貝化石はほぼ石化しているはずである。
 植物の根かと思ったが、光沢が明らかに違う。
 ハンマーで慎重に砂岩を崩すと、

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 サメの歯の化石でした。伊藤先生によればムカシアオザメの歯と鑑定いただきました。 
 化石といっていいのだろうか。エナメル質の光沢も美しく、内部は空洞になっている。
 自然の家でサポーター(ボランティアスタッフ)を始めて10年以上になるが、今までの化石掘りで貝、ウニ、魚の骨はでてきたがサメの歯は聞いたことがない。
 この地層は約800万年前に形成された層。化石掘りの記事で毎回書いているが、現在の学説ではアフリカあたりで類人猿が人間になりかけの時代である。
 800万年もの間、地中の闇の中でこの光沢を保ち続けてきたサメの歯に、感動せずにはいられませんでした。

 化石採取という活動を通じ、子供達や保護者の皆様にも驚きと感動を味わってもらえたこと。
 コミュニケーション下手、氷雪や岩に秀でている訳でもない、ガイドとしての自分に行き詰まりを感じていたが、自分のささやかな行動で子供達に自然の素晴らしさを味わってもらえる。
 少しずつでも、野外教育の現場で経験を積み重ねていこう、という想いを新たにする。

本わらび粉でわらび餅を作る

先日の ワラビの根を掘る の続き。

『本物のワラビ餅を作ろうプロジェクト!』イベントで掘り起こしたわらびの根。
主催者で、地域おこし協力隊として山形県・戸沢村 角川(つのかわ)地区に赴任している鈴木さんのご尽力の結果、約1kgの本わらび粉が完成。

 せっかくの貴重な本わらび粉、地域の方々への振る舞いや作業に協力された方々への分配もある中、鈴木さんから粉50gを送っていただきました。ありがとうございました。

 で、さっそく試食です。

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 鍋に入れた本わらび粉。
 公立図書館で調べた和菓子作りの書籍はどれも「わらび餅粉」(でんぷん粉を配合した物)の使用例ばかり。
 ネットでいろいろ調べた結果、本わらび粉50gに対して水200ccにして鍋で加熱してみる。

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 水50cc入れた段階で「あれ、水多すぎんじゃね?」と勝手に思い込んだ私。
 かき混ぜるうちにどんどん塊ができて大慌て。
 
 結局予定どおり水200cc入れ、かきまぜる。
 動画サイトでみた和菓子職人の真似をして木べらでかきまぜていたが、鍋が小さくてうまくいかない。
 そうこうするうちに、どんどん塊ができていく。
 「あ!やべーよやべーよ、やっぱりお願いしていい?」
 と、結局カミさんに助け船をお願いする。

 カミさん、小ぶりのゴムべらで順調にかき混ぜていく。
 
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 カミさんのかきまぜの結果、和菓子職人が作ってたような粘度になってきました。
 あー、しばらくカミさんに頭があがらんな・・・

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 いい感じに固まってきた、自作の「わらび餅」。

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 素直にカミさんと娘の連合軍の指示に従い、あら熱をとった「わらび餅」を氷水に入れて冷やす。

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 動画サイトでみた、和菓子職人がクルッと餡を包む動画が忘れられず。
 粒あん原理主義の私、カミさんが止めるのも聞かずトロッとした「わらび餅」で餡を包んでみました。
 どうみても 『 両 生 類 の 卵 』 です。

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 娘は上手に黄な粉をまぶして食べてました。

 本わらび粉の「わらび餅」、食感は口の中でとろっとして流れていきます。

 飯豊連峰山麓の小国町では昔々、不純物が混じった本わらび粉「クロコ」と呼ばれ、御飯にまぜて団子にしたり、胡桃をすったもの又は黄な粉をかけて「クロコ団子」となり、子供のおやつになったそうです。
 
 山奥の子供達のお菓子から、かつては醍醐天皇が好物だったという上品な和菓子まで、人々に徹底的に利用されたワラビ。
 今回途中の工程はだいぶ鈴木さんにお任せしておりましたが、こうして根掘りから体験してみて、あらためて先人のたくましさを感じた次第です。

『本物のワラビ餅を作ろうプロジェクト!』イベント主催の鈴木英策様、参加された皆様に深く感謝申し上げます。

 数ある「本わらび粉」使用のわらび餅動画で、あこがれた動画がこちら↓

ワラビの根を掘る

『本物のワラビ餅をつくろう』
そんな呼びかけに誘われて、山形県戸沢村・角川(つのかわ)地区へ。

地域おこし協力隊として赴任している鈴木さんが立ち上げたプロジェクトである。

参考サイト 【本物のワラビ餅を作ろうプロジェクト!】 (facebook)

 和菓子そしてわらび餅に詳しい方はウェブサイト上に沢山おられますが、その原料、わらび粉を作る過程を体験した方は少なかろう。ぜひ体験してみたい。軽い気持ちで参加してみた。
 私の知る限りでは、ワラビの根といえば江戸時代の救荒作物、また飯豊連峰山麓の小国町では太平洋戦争直後に貴重な換金作物として、~当時は和菓子の原料ではなく、傘張用の糊、そして食糧難時の食糧として~ 用いられてきた。
 参考文献にはワラビの根掘りは、『なかなか骨の折れる仕事であるから、わらびの根っこ掘りは、血気盛んな若い衆の仕事である。』 と記載されている。

え? 血 気 盛 ん な 若 者 ?
もしかしてタトゥーがバリバリ入った兄ちゃんとか来てたらどうしよう・・・

 すんごいドキドキしながら、集合場所の旧・角川小中学校を訪れる。
 新築の校舎ながら統廃合により廃校になった角川小中学校、そこが地域おこし協力隊の鈴木さんのお住まいでもある。
 この日のメンバーは小学生の男の子含む男性5名、女性3名、初対面ながら、皆さん自然好きな穏やかな方ばかり。

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ワラビ根掘りの現場。本日の昼食場所である蕎麦屋・与惣右衛門ご主人の所有地。

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あたり一面のワラビ、各自ワラビに埋もれて根っこを掘る。

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私が掘り出したワラビ。
こんな風に地下茎になっているため、いったん根っこを見つければ「芋づる式」に掘り進むことができました。

9時半頃から作業開始して、11時半までの約2時間で、
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8袋いっぱいに採取。

お昼は、ワラビ採取地を提供してくださった蕎麦屋・与惣右衛門にて板蕎麦を食す。
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戸沢村・角川の伝承野菜である「角川カブ」の漬け物も美味でした。

昼食を済ませてから角川小中学校に戻り、

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一輪車に掘り出したワラビ根を入れ、水洗いを繰り返す。
凹凸のあるワラビ根に付着した畑の土はなかなか取れない。何度も水洗いを繰り返す。

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水洗いの脇では女性陣が細かい髭根、茎、ゴミをハサミで除去。

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洗浄した根は家庭科室に持ち込み、まな板と包丁で細かく切断。

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我々男性陣は力仕事の準備。
切断したワラビ根を水とともにミキサーに入れ、ドロドロになるまで攪拌。

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水を加えミキサーで細かくしたワラビ根、トロトロに凄い粘りけのある状態になったモノを荒布で絞ります。
これが凄い力仕事。
絞れば絞るほど、ヌルヌルになって力が入りません。
1度絞ったモノは水を加え、2回絞ります。

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これがワラビ根から抽出した液。
液の成分を沈殿させ、水の交換→沈殿 という作業を繰り返します。
この沈殿待ちに時間を要するため、本日の作業はここまで。

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洗浄したワラビ根。
本日の収穫は27.5kg。
昨年の収穫量は8kg、それからワラビ粉160gを抽出したそうです。
鈴木さんいわく、今年は500gは取れるかな・・・とのこと。

 昔々、鶴岡市の致道博物館で、ワラビの繊維で編まれた衣類を見て先人の知恵に感動させられたが、繊維すらをも利用した人々は、根に含まれるデンプンも見逃さなかったのだろう。
 救荒作物『かてもの』の研究で知られる先生のお話で、「江戸時代の飢饉の死者の死因は、餓死だけでなく「食べられる植物」を求めて未知の植物を口にした結果の中毒死も多い。」という話を伺ったことがある。

 そんな多くの人命が失われた歴史の中で、人間はワラビの根から採取されるデンプンを見いだし、わらび餅という菓子を産みだした。
 ワラビ粉を採取できることが知られる、その過程において、人間はどんな紆余曲折とドラマを展開してきたのだろう。

参考文献
 奥村幸雄著『手わざの栞 -手仕事をたずねて-』昭和52年
 高垣順子著『改訂 米澤藩刊行の救荒書『かてもの』をたずねる』平成22年

【追記】
10月13日現在、鈴木さんのご尽力で布濾し3回、沈殿・水交換5回の結果、こんなワラビ粉に精製されています。
Warabi

芋煮の秋 【Autumn of Taro stew party】

10月1日、土曜日。
息子の通う小学校の学年行事として芋煮会。

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河原で芋煮なんて、何億年ぶりだろう。

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会場脇の橋脚は、次に場所をとるための予約予告の貼り紙でいっぱい。


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芋煮って子供達が作るのかと思いきや、子供達は河原のゴミ拾いやレクレーションゲームに専念、お母さん方が気合いいれて作ってました。

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In the autumn, we have Imoni-kai (Taro stew party) on the bank of the river. It's the popular among both children and adults, and sunny days and holiday there are many people that it's hard to find a space.

Imoni (Taro stew ), for seasoning we use soy sauce, japanese sake and suger. When the Satoimo (Taro) gets soft then we put in slice of beef and leeks go in last.

 But, anything cooked and eaten under the blue sky with a lot of people like this tastes good.

Source: Nice to meet YAMAGATA (Association for international relations in Yamagata )
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「あらこれ結構いい肉使ってるわよねぇ~」とお母さん方の会話も弾む一方、マキが足りなくなり、カミさんが役員をしている関係で私が近所のスーパーに買い出しに走る。

この季節、山形ではスーパーに鍋、簡易かまどが貸し出し、マキが販売されているのが風物詩。
今日は山形市内に用事があるため、私は芋煮二杯喰ったあと、途中退場。
快晴の下、芋煮日よりでした。

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10月2日、日曜。
本日は山形南高校山岳部OB会主催の芋煮会。
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おわりかけでしたが、ヒガンバナが見事に咲いてました。

以前にも書きましたが、私は高校の同窓会などには関わりたくないので、同窓会関連の郵便物は開封することなくゴミ箱に投げ捨てている。
 まあ私もいいかげん歳なもんで、高校山岳部の近い年代の面々とは年いっぺんくらい飲みにいく程度に気持ちは氷解したんですが、それでも公の山岳部OB会からは遠ざかっていたのですが・・・
 
 山形県朝日少年自然の家の登山関連プログラムで私は登山講師という形で参加させていただいているのだが、数年前から、山形県庁から視察目的に派遣されていたのが県文化財・生涯学習課のTさん。
 よくよく聞けばTさん、私より三年下の山形南高山岳部OBだったりする。あーなんて世界は狭いんだ・・・
 先日の月山登山にもTさんに同行していただき、高体連登山部仕込みのきっちりした山登りで私の至らぬ点をサポートしてくれました。
 その帰りのバス、Tさんの隣の席に座っていた際に、「10月2日、山岳部OB会の芋煮会、二口(ふたくち)橋でありますんで、ぜひ来て下さいっ」とお誘いを受ける。
 一言だけだったけど、なんか熱いお誘いだったので2日に予定を入れる。

10月2日、二口橋、という二つのキーワードしか聞いてない(笑)にもかかわらず、まあ芋煮やるなら昼だよなと豊洲移転を監督する東京都庁ほどでないけどアバウトな考えで現地を訪問。

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 山形南高校山岳部OB会の芋煮会、趣旨は「OBが芋煮を作り、現役部員にふるまう」というもので、私も会場到着後、数秒後にはなぜかお玉を手にして調理係になっている。 

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 来週の大会に向け、月山から下山し会場に直行してくれた現役部員たちと共に。
 現役部員の多くが一年生ということで、ちょっぴり安心。
 
 山形南高山岳部OB会の皆様、現役部員の皆様、顧問の先生方、楽しい時間をありがとうございました。

 と、解散して遠方の駐車場に停めていた私の車に戻り、車道を走っていると、河原沿いをとぼとぼ歩く3人組の姿が見える。
 あれ?
 もしかして来週大会にでる3人組でわざわざ歩いて会場に来た現役部員じゃね?
 (他の下級生は自転車で会場に来て、帰って行った)

 車で近づいて話を聞くと、歩いて高校まで戻るという。
 え~ここから3km以上あるよ~山から下りてきたばかりでしょ~
 この『魁!男塾』みたいなノリまだ残ってんのかよ~
 3人を拾い、高校まで私の車で送っていく。

 車中で部活の様子をたずねる。私が現役だった頃にくらべ、山形市内で3校ちかく、山岳部は廃部になったらしい。登山ブームとやらは地方の若い世代には反映されてないようだ。
 気になったのはOB会も現役部員も、雰囲気がなんとなく大会寄りだということ。

 私はそれなりに海外登山の経験も積ませてもらったけど、高校時代は体力も無かったので国体・インターハイには無縁の人間だ。もっと山の魅力を感じて欲しいなあ・・・
 そんなもどかしさを口にする前に、車は高校に着いた。

 このブログを目にする高校山岳部員がいれば、伝えたい。
 大会も貴重な経験だけど、登山の魅力はそればかりじゃないよ、と。

日本で報じられない米大統領選挙の争点

 ヒラリー・クリントンと、ドナルド・トランプ。

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どちらかが必ず触れるであろう、しかし日本のメディアはとりあげないでろう話題に、まずはヒラリーが触れましたね。

アウトドア産業またはアウトドア・レジャーの経済効果に関するコメントです。

Hillary Clinton opinion for Mercury News: A plan to preserve America's 'best idea' by The Mercury News2016.06.01

户外休闲经济对美国多重要 看看希拉里的户外施政纲领 by 8264.com 2016.06.04

 ご存じのようにアウトドア大国アメリカでは、アウトドア産業がもたらす経済効果は国家としても重要な規模、特に全米規模のメーカー展示会が開催されるソルトレークシティーなどでは地方財政の面からも無視できない経済効果が存在します。
 
 去る6月1日の演説において、ヒラリー・クリントン候補は

 ・今後10年以内にアメリカのアウトドア関連レジャーの経済を倍増させる。
 ・それにより新たに百万人単位で雇用を増大させる。
 ・その結果、全米で700億ドルの経済効果をもたらす。
 ・具体的な政策として、従来アクセスできなかった官地の半分以上をオープンし、ハンティング、釣り、その他アウトドアレジャーのために解放する。
 ・全米3000箇所以上の都市公園の修繕に取りかかる。

 以上の事柄についてコメントしました。

 特筆すべきことは、前述リンクのmercurynewsに掲載されていますが、
 「気候変動から天然資源(水資源)を保護する」
 「気候変動に対抗するためクリーンエネルギー推進」
 に言及している点ですね。
 対抗候補のドナルド・トランプ氏本人およびトランプ氏のブレーン達が「気候変動は根拠の無い疑似科学だ」とこきおろしている姿勢とは対照的です。

 日本のメディアは関心の範囲外なんでしょうけど、クリントンとトランプ、二人の「環境政策」には全く触れませんね。
 現職のオバマ大統領がサリー・ジュエルという傑出した人物を内務省長官に採用したもんで、どちらが次期大統領になろうと私はあまりアメリカの次期政権の環境・アウトドア関連政策にはあまり期待してないんですが。

 ちなみにドナルド・トランプ氏の環境政策に関するニュースといえば、アイルランドの海岸沿いにあるトランプ氏所有のゴルフコースが年々浸食されているので防護壁を作るための理由として「気候変動」を持ち出したとか、同じくトランプ氏所有のゴルフコースを整備するため河川沿いの樹木をバッタバッタ切りまくって環境保護団体からクレームがついたとか、 「ネタ」 ばかりです(冷笑)。

 ま、ヒラリー・クリントンびいきの恣意的な記事を書くつもりは無いんですが、既に日本の一部のメディアも報じているように、

Billclinton
2008年、ニューヨーク近郊のトランプ氏所有のゴルフ場で楽しむビル・クリントン(中央)、ドナルド・トランプ(左の赤帽子)の二人 

 旦那のビル・クリントン氏とドナルド・トランプ氏はおともだちですから、今回の選挙戦も陰でどうなってるんだかわかりませんね。
 繰り返しますが、アメリカのアウトドア産業は国家・行政としても無視できない経済効果を発揮してますから、具体的な政策を語ったヒラリー・クリントン、ネタばかりまき散らしてますが商才に長けたドナルド・トランプ氏(またはそのブレーン)、どのような舵取りをしていくのか注目したいと思います。

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