山の仕事、山の暮らし

高桑信一氏の『山の仕事、山の暮らし』を読む。

Taka一読して、大きな衝撃を受ける。
滅び行く山の人々の仕事を取り上げた書籍なら、従来も遠藤ケイ氏の著作などを読んでいたのだが、高桑氏の著作には、完全に異なる感銘・・・衝撃に近いものを受けた。

冷たい言い方であり、誤解を恐れずに書けば、取り上げられている山の人々に私は憧憬の念は抱くことはない。
16章で山形・飯豊山麓に住む関英俊氏がとりあげられ、
「・・・(中略)それまで営々と向き合った山に背を向けて、ときおり追憶をたしかめるようにしか山に入らなくなったひとびとのかたわらで、都会を離れ、ただひたむきに山に向かいこもうとする関英俊の試みは、大げさにいえば、山を切り捨てることによって突き進んできた現代文明への痛烈な批判であり、たったひとりの反乱なのである。」という結びの文章を読んでも、陳腐な表現にしか思わない。
不良社員とはいえ、建設業に身を置く私にとって「山・自然=善、都会=悪」というステレオタイプな図式は、陳腐以外の何者でもない。著者が高桑信一氏であろうと、私のその考えに変わりはない。

それでもなお私が受けた衝撃は、おそらく著者・高桑氏の山の人々に向かう姿勢に由来するものであろう。
ゼンマイ採りの舞台となった叶津付近は私も赴いたことがある。
私の父は仏壇製造業で「漆」は身近な存在であった。
(正確には、代替品のカシューではあるが)
山形県内、少し車を走らせればこの本に記されているような山の暮らしはどこにでもあったのである。(あった、と過去形にしておこう)
それに対して地元の人間たる私は、ただ気づかずに通り過ぎていたのではないか。
その無知と後悔の念が、この本から受けた衝撃の大分であろう。

山岳ガイドとして、クライミングや氷河の歩き方に習熟するのが高尚な技術なのだろうか。
日本の東北地方、山形に住む自分にはさらに知るべき現実があるのではないか。
そこまで考えさせられる一冊である。

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ジョゼ・ジョバンニ 犬橇

よく拝読している あかねずみさんのサイト で今年のアイディタロッド(アラスカの犬橇レース)が話題になってました。
アイディタロッドといえば、何度も優勝している女性マッシャー、スーザン・ブッチャーの名前を記憶していたのですが、調べてみたら06年に白血病で亡くなっていました・・・合掌・・・

アラスカの犬橇レースといえば、性格の暗黒な私にとってはなんといってもジョゼ・ジョバンニの小説「犬橇」なのです。
以下アマゾンから引用
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自然を愛するあまり違法な狩猟者を射殺し、獄中生活を余儀なくされた男ダン・マーフィ。彼が住みなれたアラスカへ舞い戻ってきたのは、事件から5年後の冬のことだった。目的はアイディタロット1800キロ犬橇レース。毎年、数十組の参加者が争う危険きわまりないレースだ。ダンはあえて死を賭けた苛酷なレースに挑むことによって、もう一度生きる証を立てようとしていたのだ。激しい雪嵐、ライバルの妨害、飢え―数々の闘いが待ちうける雪原へ、彼は犬たちを駆る!仏暗黒小説の名手が厳寒の地アラスカを舞台に謳いあげる鮮烈な男のドラマ!
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以上引用おわり
図書館や古書店で見つけたら、 男 な ら 読 め !

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弥彦山・国上山エリア トレッキングガイド

山形の隣県である新潟には、数多くの名山がある。
今、私が一番登ってみたい新潟の山は、標高634m足らずの弥彦山。
植生に恵まれ、私の好きなカタクリが多く咲いているらしいというのが、登りたい理由だ。
その弥彦山のトレッキングガイドマップが発行されたというので、早速取り寄せてみた。

弥彦山・国上山エリア トレッキングガイド販売のお知らせ by 弥彦観光協会

代金300円を郵便振り込みで送金、早速送られてきたのは・・・
Pa0_0085トレッキングマップと、充実のパンフレット群。

Pa0_0084トレッキングマップは弥彦エリア、国上山エリア、雨乞~弥彦~多宝エリアの3地域の地図と詳細な各登山コースの解説、写真入りの植物解説などで構成されている。
地図面には危険個所、花のエリアの他、山麓の温泉その他観光施設まで豊富な情報が記載されている。
惜しむらくは、地図面の登山コースの解説で要所要所のポイントが巨大な「●」で示されているだけで、標高の記載が図面にも解説にも記載されていないこと。
ただし、その欠点を補ってあまりあるトレッキングマップといえるだろう。
アプローチ車道の冬季通行止めとか車両進入困難とか、なかなか他県の人間にはわかりませんからね。
また、越後平野から望む弥彦山域のシルエット写真が掲載されているのが有り難い。
バスの車窓を眺めているクライアントから「どれがどの山ですかっ?」とか、たいてい聞かれるんだよね~

併せて送られてきたパンフレットは、山麓の弥彦神社や温泉、それから遠方から来県する人にはありがたい、観光施設が詳しく記載されている大型の新潟県図。
私も山形市周辺の低山のトレッキングマップを幾つか持っているけど、それらは観光案内所に置かれているだけのもの。
遠方から弥彦山を目指した場合、山麓施設の資料も豊富ですので代金300円で十分ペイします。
弥彦観光協会の弥彦山に対する力の入れようがひしひしと伝わるトレッキングマップですね。
Pa0_0083

今春はぜひ弥彦山に一度行ってみたいなと思っています。

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旅と冒険

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新刊出版後、早速とりよせてみました。
いまや後輩と呼ぶのも畏れ多い竹内君ですが、この刊の特集によってよりよく人柄を知ることができました。
とくに編者が「空白の5年間」と題した、チョモランマ・K2の96年~ナンガ01年までの心境・環境については特に興味深く読めましたね。
山関係の記事は他に山岸尚将氏の家族でのクライミングツアー、今井考氏のハイナブラックの記録をメインとしたクライミング経歴の記事が興味深いです。
他のチャリダーさんの記録は全く興味がもてず読み飛ばし。私も歳取ったのかな。ははは。
お取り寄せはこちらまで

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金副隊長の山岳救助隊日誌

遭対のオヤジといえば、私はおくゆかしい性格なものでどこの誰とは言いませんが、「知人の遺体を背負った」とか「死人を見たことあるのか」とか自慢げに語る勘違い糞オヤジがたまにいるようですが。
ああいう連中のロジックでいえば、葬儀屋さんなんかはいいクライマーになれるんでしょうね。
そういうわけで遭難救助関係者の本って、ちょっと距離を置いて読んでるんですが、この本はなかなかでした。

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金副隊長の山岳救助隊日誌―山は本当に危険がいっぱい

何が「なかなか」かと言えば、文章にあふれている「温かさ」でしょう。
丸山某の遭難本よりはずっといいですね。
それはさておき、奥多摩で頻発している遭難を描いたこの本、ツアーガイド関係者は必読と思います。
登山道があるといっても、墜ちれば死ぬという現実。
私自身の奥多摩といえば、「みたけ山山岳マラソン」で走った程度の印象しか無いのですが、あらためて低山の危険性を啓蒙してくれる本です。

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岩波新書 『中国名文選』

広島から豪雪地帯のF県、からっ風のM県などなど、仕事でめまぐるしい週。
落ち着いた本が読みたいと思い、新聞広告でみかけた岩波新書『中国名文選』を購入。
新書は図書館で借りるかBookOffでと決めている自分にとってはかなり異例の購入。

この本の序文にも記されているように、『他国の言語の音声に通じずに、その国の古典が読めるということは、世界的にも希有な現象というべきだ』とは、なるほど奇跡なことに違いない。
本のタイトルは「名文選」とあるが、幾つかの文章を通じて中国古典文の歴史(の概要)を辿ることができる内容である。
中国の名山、いわゆる「中国五岳」などの歴史背景には道教など宗教はもちろん、李白に代表される文人も大きく関わっている。これらの山々を理解するには中国古典の知識も必要だ。

などと、難しいことはさておいて、日本文化にも影響を与えている中国古典の魅力に触れるには良い入門書である。育児の合間をぬって楽しく読み進んでます。

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【鬱にも】雪崩ハンドブック【よく効く】

目の前で大事な機械がぶっこわれるわ、
上司から叱責頂戴するわ、
本日は
Ul
ゼットンに倒されたウルトラマンなみのダメージよ~。
たまたま鞄の奥底にしまっておいたワイパックスを舌下に投下!で切り抜ける。

現場代理人として出張部隊を出迎えるべく、職場を退出した後に工場の作業員控え室に移動。
19時から22時までストーブにあたりながら、誰もいない控え室で
4808308843
デビッド・マクラング、ピーター・シアラー著の『雪崩ハンドブック』を一気読み。
(もちろん、3時間程度では完読できませんよ。この手の本、家庭に小さい子供がいるとじっくり読めんよね)
北米では「スタンダード」として名高い本、アマゾンで遅い・高い・難しい原書を取り寄せようかと思った矢先の邦訳出版で嬉しい限りです。
示唆するところは数多く、とくに弱層テストによる不安定性評価については、今後の日本における雪崩講習にも影響を与えるのではないでしょうか。
昨今、特に山スキーヤーの多い東北地方で、弱層テストの形式と実施のみにとらわれている方を見受けます。
雪崩に関して「科学的なアプローチとは何か」に言及した、出川あずさ氏の訳者あとがきは真っ先に読むべき頁でしょう。

バックカントリーでの雪崩予測の項に引用されています、私が憧れたヒマラヤニスト、エアハルト・ロレタンの言葉
「恐怖と不安は私の生命保険である」
この一言には非常に感銘を受ける。
嗚呼、日本全国の不安神経症の皆様と分かち合いたい言葉であるよ。

どういうわけか、この本を称賛すると同時に山と渓谷社「決定版雪崩学」を徹底的に批判している方もいらっしゃいますが、あれはあれで日本国内の一般書としてよろしいのではないでしょうか?
(関係者ならご存じと思いますが、「決定版」という大それた表題は執筆陣ではなく出版社が命名したものである)
どうも日本雪氷学会関係者の方が批評しているようですが、学究の徒なら匿名のブログなど使わず雪氷学会誌で堂々と「決定版雪崩学」を批評してもらいたいものです。

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踊り踊るならエコ・リュクス音頭

Mag
今月のマリクレール12月号は発売日と同時に購入して読んでました。
感想は後日。

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ナンガ・パルバート回想

仕事帰りに神保町で、いまさらですがヘルリヒコッファーの『ナンガ・パルバート回想』を1000円でゲット。
本八幡までの帰りの地下鉄で一気読み。

・・・いやあ、ドイツ人って暗いね(笑)

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ワルシャワでのヘルリヒコッファー。
ちなみに、左側の女性は若き日のワンダ・ルトキェビッチ。

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人から学ぶということ

20071029

経営者の爺とか若造が偉そうに自画自賛している雑誌プレジデント誌は、たいてい会社のマガジンラックにあるやつを借りて読んでいるのだが、今号はおべんきょうのやり方特集なので購入。
リストラ寸前不良役立たず社員の私にはビジネスマンのスキルアップなんて所詮どーでもいいんですが、山岳ガイドってやはり人と接する行為である以上、けっこうプレジデント誌や日経新聞の記事はマメにチェックしている私であります。

んで、今号でも偉そうにアンケートに答えている経営者どもの回答によれば、学びたいことを直接「人に聞く」というのが多いんですね。インターネットは所詮百科事典でしかないと。(インターネットによる情報収集については、私は異論あるけど)
そういや昔々、遠征登山前にOBから「話聞きに行ってこい」と某有名登山家のとこに行かされたなあ・・・なんてことを思い出しながら読みました。
あらためて、知る人にヒアリングする大切さを教えられる記事でした。

あ、今号の表紙は凄いタイトルになってますが、私の年収はフルサービスのエベレスト公募隊に参加できない額です。

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『岳人』誌・近藤邦彦氏の文章に対する異論

 岳人誌10月号に国際山岳ガイド・近藤邦彦氏による『ガイド山行での事故を防ぐために』という一文が掲載されている。
 現行のガイド制度発足以来、未だガイド山行における事故が続くのは組織の末端ガイドとしても残念であるとともに遺憾なことである。
 黒田誠ガイドが述べるように、私たちは良い方向に変えるべく努力を怠ってはならない。

 さて、そのことを前提としてなお、近藤氏の文章には異論がある。
 同氏は「1.ガイドによる事故の現状」章で、
 1.既得権でガイド資格を得たガイド
 2.傘下のガイド組織毎のレベル差
 3.同じ資格者同士のレベル差
 を指摘している。

 近藤氏はご丁寧にご自分で調べたというガイド事故一覧表を掲げている。
 そしてご丁寧に「(1件を除いて)すべて既得権ガイド資格者」と注釈を付けている。

 私は近藤氏だけではなく、身内の東北山岳ガイド協会内でも話題になると不愉快に思うのだが、いわゆる既得権で資格を得たガイドと、試験により資格を得たガイドというカテゴライズに、何か意味があるんでしょうか?
 現実問題として、日本山岳ガイド連盟と日本アルパインガイド協会が統合して現在の組織に よ う や く まとまったものである。
 あの時点で、どこのだれが主体となってガイド認定試験の実施が可能だったというのか?
 既得権によって誕生したガイドをいたずらに貶めたり自虐的な発言をする者は、ぜひこの疑問に答えていただきたい。
 また他の団体の事情はよく知らないし、知ろうとも思いませんが、東北山岳ガイド協会が当時のガイド協会に団体として認定を受けるべく、皆が平日にも関わらず日程を調整し、会長を筆頭に全員汗を流して検定員の前でレスキュー・ガイディングの研修を行った事実を、誰にも否定はさせない。

 近藤氏は現ガイドのレベル低下の一例として、「研修に参加せず資格停止になっているガイドも多く、150人近くに達する」と述べている。
 遭難事例についてはあれだけ独自のコメントをしながら、近藤氏は「何故研修に参加できないか」に思いが至らないようである。
 現在の日本社会では、ガイド業だけで飯を喰っていくのは至難の業である。
 当然、兼業ガイドも多い。
 あの、平日に羅列された更新研修に参加するため、日程を確保するのに兼業ガイドがどれだけ苦労するかおわかりいただけないようである。(私個人として、日本山岳ガイド協会の更新研修の日程については改善の余地があると考えている。)ま、関西には兼業ガイドを軽蔑されるガイド氏もおられるようですが。

 さらに近藤氏の文章で疑問に思うのは、わざわざゴシック体文字で強調されている「私たち日本山岳ガイド協会にいま一番欠けているのは、ガイド山行中にガイドのミスで起きた事故に対しての罰則の甘さである」という箇所である。
 罰則の強化でガイド山行の事故が防げる?
 そんな単純な問題であろうか?
 近藤氏が提示されている事故事例において、近藤氏はみずから「判断ミス」という言葉を使っている。 
 判断ミス。便利な表現である。
 たいていの山岳遭難は判断ミスの一言で表現できるだろう。
 私が思うに、罰則強化よりもこれらの事故を「判断ミス」の一言で片づけず、分析・還元できる体制が必要であると考える。

 そして何より不思議、はっきりいえば気に入らないのは、最後に掲げられた山岳ガイド認定制度の一覧表において、「トレッキングガイド」と「ネイチャーガイド」が欄外に注釈としてのみ記載されているのはどういうことだろう。
 現実を振り返った場合、近藤氏が掲げた事故例はごく一部にすぎない。
 もちろん、尊い人命がガイドの責任下で失われたことは謙虚に反省しなければならない。
 表に出ない、特に「危険だ」と根拠も無く言われているツアー登山を引率する立場の登山・山地ガイドについて、何も言及しないんでしょうか。

 まあ、近藤氏ほどのビッグネームが何か言えば、盲従する単細胞は山の世界に沢山いることと思いますから、私の書いたことに何かご意見あればはい、どうぞ↓

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『岳人』誌10月号を斬る

岳人10月号の特集「心とカラダと山登り」については、早くから柏澄子さんのサイトでその企画を知り、普段は井上D助をはじめとする左巻き山岳メディアを徹底的に叩くべくウズウズしていましたが、せっかく読者として企画に参加する機会があるのなら、と思いアンケートには積極的に賛同してまいりました。
限られた紙面において、私のコメントが数カ所に掲載されており、鬼畜パパとして恐縮至極です。

今回の特集は、普段の陳腐な山域紹介特集と異なり、立派な社会学の資料ともいうべきものではないでしょうか。
特集後記において岩城史枝女史が述べておられますが、登山と家庭・結婚・妊娠について、各家庭で、各個人で、男女差で、違いがあるからこそ、いろいろな方の意見や現実を参考にすることが必要だと私は思うのです。

 他のブログを拝見すると、よく散見される感想が「岳人としては意外な表紙」「岳人らしからぬ表紙」と、表紙に対する違和感を訴えるブログが多いですね。
でもよー。
従来の岳人の表紙ほど 悪 趣 味 な 雑 誌 はねえだろ。(永田編集長様ごめんなさーい)
とくに一昔前の、長○川○男とか田○井○子とか小○政○の顔面ドアップの肖像画が表紙になるなんざ、最低最悪だと思うがね。
初心者があの表紙みて山登りしたいと思うか?
逆に聞きたいが、岳人らしい表紙ってなんなのかね。
ああそうか、あれだけ悪趣味な表紙が受け入れられてるから、山岳会とかの爺も悪趣味な人間がいるのかな?
主要な執筆を務めた柏澄子さんは10月号の販売数をだいぶ気にされていましたが、この10月号が世の登山者に受け入れられないとすれば、やはり山の世界にろくな奴がいないことの証ですな。

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資源の無駄遣い発見!!

このご時世に紙資源の無駄遣い発見!

906200
ボク何か間違った事書きました?

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日本の岳人は横川文雄氏に感謝せよ 【訂正】

韓国メディアを閲覧していて、ちょっと驚きのニュース。
メスナー文学の最高傑作とも言われる「ナンガ・パルバート単独行」の韓国語版が よ う や く 出版されたという話題です。

本と道 メスナー登山記・不屈の意志 byクッキニュース8/24

いや何が驚いたかといいますと、ナンガ峰のルパール壁再登に成功した韓国で、未だ「ナンガ・パルバート単独行」が韓国語版で読まれていなかったということです。
日本の植村直己の手記が韓国では「妻よ、俺は死にに行く」というトンデモなタイトルで出版されているのに対し、メスナーの「ナンガ・パルバート単独行」韓国語版のタイトルは「黒い孤独・白い孤独」となっています。(読んだことのある方なら、この二つのキーワードの重要性おわかりですね。)

この報道に接し、日本においてはプライベートでもメスナーを知る横川文雄氏の翻訳があってこそ、日本ではメスナーの著作が広く読まれたのだという事実をあらためて思い知らされます。
 日本の出版業界において翻訳書は出版物全体の1割程度、そのうち山岳書など微々たるもの。それを考えれば、日本の登山関係者は横川文雄氏という名翻訳者の存在に恵まれた事に、感謝しなければならないでしょう。

Messner
韓国語版「ナンガパルバート単独行」(韓国語題・黒い孤独・白い孤独)の表紙
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【訂正】
当記事に関して、大韓山岳連盟・京機道支部理事の申氏より情報提供いただきました。
韓国では1983年に今回と同じ金氏による翻訳本が出版されていたそうです。
今回の新聞記事は「新しい本」として紹介されていたので新版書でしょうか。

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岳人10月号企画のアンケート募集

山岳ライターの柏澄子女史が「岳人」10月号の企画アンケートを募集しております。
締め切りは7/10(火)までとなっております。
テーマは『妊娠・出産・子育てを乗り越えていかに大好きな登山・クライミングを継続していくか』
誰もが直面する問題でありますので、どうぞ皆様お気軽に申し込んでみてはいかがでしょうか?
(当記事は7/10までトップに掲載致します)

以下転送文
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ただいま『岳人』10月号(9/15発売)に向けて広く皆さんにアンケートをお願いしています。
10月号の企画は、妊娠・出産・子育てを乗り越えていかに大好きな登山・クライミングを継続していくか、というテーマです。
人生にはさまざまなステージがあります。そのたびに大変なこともありますが、それでも登山やクライミングを継続できたら素晴らしいと思います。
環境が限られる場合もありますが、できないことを嘆くよりもできることを探し出して楽しんでいきたいとも思います。
 誌面では、妊娠・出産後も積極的に登山・クライミングを継続しているお父さん、お母さん、子連れ登山をしているご家族なども紹介する予定です。
 アンケートは5タイプあります。
「お子さんのいらっしゃるお母さん」用
「お子さんのいらっしゃるお父さん」用
「妊婦さん」用
「妊婦さんのパートナー」用
「現在お子さんのいらっしゃらない男性・女性」用

ご協力いただける方がいらっしゃったら、柏宛にご一報ください。アンケート用紙をお送りいたします。
皆さんに役立つ記事、関心をもってもらえるいい記事を作るべく、編集部と共にがんばっております。
ぜひご協力いただきたく、お願い申し上げます。

★連絡先
柏澄子 BYY06320@nifty.com

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たかが知れてる登山者の環境問題意識

日本野外教育学会の学会誌『野外教育研究』第10巻第2号が届く。
今号は特に注目されるべき原著論文がある。
長野県犀峡高の太田和利氏による「登山者の山岳環境配慮行動の規定因について -南アルプス・仙丈小屋における登山者意識調査から-」なる論文である。
この論文の内容は、登山者の「環境保全意識はあるものの行動に結びつかない」実態をアンケート調査と統計解析により明らかにしたものである。

 特に注目されるのは、登山者の環境に配慮する行動に影響を及ぼすのは「責任感」「負担感」であり「危機感」は小さいという点であろう。

以下引用開始
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 実際、山岳環境に対して危機感を持つことは難しい。(中略)野生動物による高山植物の食害も指摘されなければわからない。また、登山道の荒廃についても、経年変化が示されなければ認識されにくい。それだけに、具体的に危機感を感じにくいのである。
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以上引用おわり

筆者・太田和利氏は「登山者の環境意識は高いものの持っている知識はあいまいであり、必ずしも山岳環境保全に関する知識・情報として妥当なものではない場合があると判断できた」と結論づけ、ひいては環境教育の果たす役割は大きいと締めくくっている。

 何より本論文の意義は、従来は山岳会あたりの酒飲み爺がテメエの体験という乏しい根拠を元に語っている場合が多い登山者の環境問題(意識)について、定量的なデータを解析、査読など然るべき手続きを経た学術論文としてとりまとめている点にある。
 太田氏は南アルプス(正確には北沢峠と仙丈小屋)でアンケート調査を実施しているが、これが北アルプスと飯豊連峰、さらにはトイレ問題意識の高い北海道の山岳地で展開されれば、また興味深い結果になると思われる。 さらに太田氏の論文で目を引くのは、文末に記載される「引用文献リスト」に丁寧な解説文が加えられている点である。
 その解説文によれば、「山で平地並みのサービスは必要無い」と回答したうちの63パーセントが「山小屋の水洗トイレはよい」と回答していたそうな。
 人を笑う前に、自分の知識不足を今一度省みなければと思わされる論文である。
 こうした研究が日山協や労山等の組織ではなく一個人の手で進められている点も特筆すべきであろう。
 願わくば、学会誌という限られた枠ではなく山岳メディアにも広く取り上げられることを期待したい。

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鶴見図書館にて

午前中はバリバリと近所に落雷、宿にこもり某資格のお勉強。
13時~17時まで電気工事で宿が完全停電になるとのこと。
昼に宿を出て、近所のサンマルクカフェで軽く昼食。

070610_115401
サンマルクカフェって、東北でも山形には無いんです。
(車社会の山形では、ファミレスが都会のカフェの役割を果たしてます)
バナナチョコクロって初めて食ったけど、美味しいですね。
どちらかといえば子供達に食べさせてやりたい。
カフェから鶴見図書館に移動。
ここの図書館、睡眠場所として利用している浮浪者風の方も幾人かいらっしゃいまして、はっきりいってしょぼい感じの図書館である。(司書の皆様ごめんなさい) 
ここで資格試験のテキストを熟読して午後を過ごす。
ついでに山の本も幾つか。

61027日本女性登山史
先日ブログで「女性だけのヒマラヤ登山隊って少ないよね」と書いたものの、特に根拠も無く書いていたので女性による女性登山史をちと読んでみる。

Top001神奈川県山岳連盟記念誌「山っていいな」
併せて、横浜山岳協会記念誌も閲覧。

山岳連盟(協会)が「県」だけでなく「市」にもあるのは、福岡と横浜ぐらいでしょうか。
特に横浜山岳協会は過去にチョゴリ北西壁という遠征を達成している。
どちらかといえば、チョゴリというビッグネームよりもK2の中国側に遠征隊を出す資金力の方に私は関心させられていた。改めて当時の詳細な記録を読むが興味深い。
チョゴリ、K2中国側はなんといってもシャクスガム川の増水という障害がアプローチを困難なものにし、ひいては資金の増大、登山隊の派遣を困難なものにしている。
このシャクスガム川の存在により、登山隊成功の知らせが日本の留守本部に届いたのは一ヶ月後だったそうだ。衛星電話がある現在では隔世の感がある。

あれ?肝心の資格試験の勉強は・・・

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とうちゃんのおやすみ その2

連休最後の5月6日。
朝、カミさんの実家に子供達とカミさんを送り届ける。

Free晴れて自由の身ですっ!!

子供向けイベントをカミさんと探している時、チラシに見つけた「大古本市」の文字。
匂う!
匂うぞ!
山岳書の匂いがっ!
越後・飯豊山岳史の雄、藤島玄氏の著書でも流入していないか確かめるべく、カミさんの実家から古本市の会場である山形駅前の十字屋デパートに車をとばす。
出店していたのは仙台の古書店で、しっかり山岳書コーナーがある。
なるほど東北大学山岳部の遠征隊報告書も数冊ある。
エベレスト初登頂(もちろん英国隊)当時の日本語文献・写真集など、かなりコアな書物が並ぶ。
郷土出版物も多かったが、残念ながら東北六県だけで新潟県に関する書籍はなく、目的の藤島玄氏の著書は見あたらず。
レビュファの「モンブラン山群 特選100ルート」3000円也には心惹かれ迷ったが、ヨーロッパアルプスに行く予定も無いのでパス。
日本登山大系・北海道・東北の山を1500円でゲット。
師匠の蔵書や図書館で参照できるのだが、やはり手元に置いておきたい資料の一つである。

十字屋を出て、以前から目をつけておいたインド料理屋に行く。
本店は寒河江市にあるのだが、山形市に支店を出したらしい。

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スパイスマジック山形店

注文したのはマトンカレー(980円)、ナン(350円)、そしてもちろんラッシー(400円)。
店内のテレビにはヒンズー音楽のPVが放映されている。
料金は高いけれど、味はまあそこそこ。
ナンが厚くボリュームがあって満足でした。

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カレーの辛さは普通・中辛・辛口・激辛から選ぶことができる。
私は辛口を頼んだのだが、それでもマイルドな味だと思います。
過去、山形市内には幾つものエスニック系レストランが現れては消えていったのだが、支店を出すとは繁盛してるんでしょうか?
特筆すべきは、メニューにカレーとナンの子供向けキッズセットがあり、私が食事している間も家族連れが来たりしていました。

食事を終え、帰宅してすぐ携帯に電話が入る。
子供達が遊び終えたから迎えに来て~というカミさんからの電話。
こうしてとうちゃんの短い自由時間は終わる。

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二氏を悼む

鴨志田 穣氏。
戦場カメラマンにして漫画家・西原理恵子女史の元旦那。
この方の青春記と鬱日記には、一番シンパシーを感じるものがありました。

城山三郎氏。
私にとっての代表作は『価格破壊』です。
不良リストラ寸前サラリーマンの私も、迷った時は幾度となく城山氏のエッセイ集を読みました。

合掌。

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熊肉

先日の炭焼研修のため、遠藤ケイ著「山に暮らす」岩波書店刊を読んだ。
 現場仕事で毎日ヒーヒー言ってる時期だったので、木炭に関する小難しい理論書や実用書は避けて遠藤ケイ氏の著書を選んだのだ。
 とはいっても、遠藤氏の著書は民俗学の資料として十分通用する内容を備えている。

 昨日の自然の家行事では、グッドタイミングで熊鍋をご馳走になった。
 「熊肉」とネットで検索すると、「臭い」「美味しい」と意見は両極端に分かれる。
 遠藤氏の前述の著書では、『山の味』という項目で熊肉はズバリ「非常に美味である」と断言している。
 私も同意見である。あえていうなら、私は脂身が美味しかった。
 今年は例年よりも熊出没件数が多く、山形県でも熊の殺処分が多数にのぼり、山形県のご意見・苦情コーナーは「自然愛好家」さん達で お祭り状態 になっている。
 殺処分の是非はさておいて、殺した熊は食う。それが最高の供養だと思う。
 遠藤氏の著書においても、「バラしても、捨てるところはクダ(腸)に詰まったウンコだけ」と紹介されるように、山の人々は熊を無駄なく、畏敬の念をこめて食べ、利用してきた。

 過去にも、ヒマラヤ遠征で鶏や山羊を潰して喰う機会はあったが、美味かった。
 大量生産で薬漬けの家畜肉にはない旨味がある、と私は思っている。
 自然の家の行事「ブナ林たんけん隊」の前夜は月山の風景のスライド上映会があるのだが、そこでウサギを食べる話題になり、小学生の女の子たちからは
 「かわいそうー」の声が次々に上がる。
 でも、いつかは気づいてもらいたい、と思う。
 普段、自分たちが食べているハンバーグもソーセージも、もとは家畜を殺した肉が原料になっていることを。
 
 話題は熊肉に戻る。
 自然の家の先生方と熊肉の話題になり、料理店で熊汁の料金の相場が千円らしい、という話題になった。
 あらためてネットで検索してみると、やはり「熊汁一杯1000円」とか「冷凍熊肉kg6000円」などみかける。
 私が以前出場した、山形県飯豊町の全国白川ダム湖畔マラソン大会の会場で、熊汁たしか300~500円で食べられた記憶がある。もしかして同マラソン大会は熊汁が食える穴場か?
 熊汁が食べたい方は飯豊白川ダム湖畔マラソン大会にGO!
 ただし、出場したのはもう5年前の話なので、今年も熊汁が振る舞われるかは主催者に確認してくださいね。

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不覚

朝、熱が出て体が重い。
貴重な公休を使い、今日は会社休み。
午前中医者に行き、あとはひたすら横になって回復を図る。

読んだ本。

『やまがたの山菜とキノコ』山形新聞社刊
神保町で500円でゲット。
ブナ林ガイドで調べモノをして痛感していたのが、山形に根付いた図鑑が少ないということ。
山形は大きく村山、庄内、置賜の三地方に分かれるが、それぞれキノコや山菜の呼び方も違う。
まして県や地方が異なればなおさらだ。
それはすなわち、全国版の植物・キノコ図鑑は時には役に立たないことを示す。
この本は昭和53年発刊で古く、カラー写真が少ないのが欠点といえば欠点だが、山菜王国山形にあって、貴重なまとまった図鑑なのだ。神保町で見つけたときに迷わず買った本。

『花と山 100人の100山』新ハイキング社刊
坂倉登喜子女史率いるエーデルワイスクラブの面々による花を主題とした山行集。
月山と朝日連峰が収録されていないのが不満ではある。
平ヶ岳の記録、中ノ岐林道から登頂しておきながら自然保護を憂う内容にもっと不満ではある。
中高年のおばさま登山者のニーズを掴むため読破。

『日本共産党101問』警備研究会著
労○幹部との喧嘩に備えて勉強しなくちゃね。
ちなみに警備研究会からは『極左暴力集団・右翼101問』という本もでています(笑)。

『基礎英文問題精講』旺文社刊
そろそろ英検4級を脱したいな・・・しかし英語構文なんてホント忘却の彼方だよ。
2ページ問題読んだところで熱が上がりそうなので本閉じて寝た。

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野外教育研究 第10巻第1号を読む

日頃賑やかなチビ助が入院した隙に、野外教育学会から届いた学会誌『野外教育研究』第10巻第1号を熟読。
学会誌も第10巻を迎え、ページ数120頁の厚さになりました。
今号の主題は「日本野外教育学会第九会大会」のレジュメ。
見覚えのある名前と思ったら、戸高雅史氏の奥様、戸高優美さんによる「野外教育と子育て」のパネリストとしての発言集が掲載されている。
戸高氏のヒマラヤ登山のBCマネージャー活動を経て、現在はその経験を生かし、「風んこの会」という育児サークルを立ち上げ活躍されているご様子。

今号は論文集が興味深い。
「読図初級者における事前及び現地情報の取得と道迷いの関係」と題して、茨城大学の方々が実験に基づく客観的なデータと検証を示している。
読図に置いて特徴物、特に水田や針葉樹林など面的な広がりを持つ特徴物はかえって道迷いを引き起こすという興味深い結果が表れている。
それから筑波大の井村仁氏による論文「我が国における野外教育の源流を探る」は、内容の多くを修験道と野外教育との関係に割かれている。
明治期以降の野外教育は当時の富国強兵・国家主義的な動きと連動しているというのが通説であったが、井村氏は「山中で心身を鍛えるという思想は修験道の考え方が大きく関わり、学校登山もその伝統を引き継いだものではないか」と反証している。
ここで引き合いに出されているのが、我が山形県の羽黒山、月山を中心とする「はやま」信仰。

来月は久々に少年自然の家行事に関わりたいため、ちょっと勉強中であります。

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『イギリスを食べつくす』

3週間休日なしフル出動の3週目に入る。昨日は現場。
今日は日直当番。
東北山岳ガイド協会のガイド研修が昨日からあるというに。
私は誰もいない会社でトイレ掃除。
えーえー社畜ですから犯罪以外は何でもしますよ。
掃除をすませ、某施設トラブルの電話連絡を処理。
それからコーヒーを飲みながらこの本を読む。
なんかもう最近は山のハウツー本はいい加減飽きてきた。

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『イギリスを食べつくす』斉藤理子著 主婦の友社刊

東京出張で感じるのだが、大都会東京にもイギリス料理店って、みかけませんね。
イギリスとかスコットランドとかいうだけで、盲目的に女性とか集まりそうなもんだが。
以前にジェトロ主催の紅茶講習会に参加してみたら、参加者は女性ばっかり。
参加者女性ばかりは良いとして、講師に意見する自己顕示欲臭プンプンの紅茶マニア婆には辟易したものだ。
あれ以来、イギリスに強い関心を持つ女性ってちょっと引いて視てしまう。
今回は紅茶ネタの少ない、純粋に食事を取り上げた本を選んだ。
著者の斉藤女史、経歴が「編集者」となっている割には陳腐な文章表現が目に付くのだが、タイトルに偽り無く、イギリスの食生活がすんなり頭に入る本である。

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ICE WORLD

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ジェフ・ロウの「ICE WORLD」を熟読。
韓国で知り合った大韓山岳連盟理事の申氏も、蔵書の中にICEWORLDの日本語版を置いていた。
韓国語版は無いのだろうか。アイスの本場・韓国でも読まれているのだなあ、と妙に印象に残っていた。

本文67頁、クワンデ・フンコ゜ーフェイスの記録から以下引用。

 メスナーという明らかに成功を収めた人物を眼前に突きつけられるのは、ディヴィッドにとっては耐え難かったようで、なんら方向性を持っていない自分自身の身の処し方について、私に助言を求めてきた。私はメスナーの公的・財政的成功はもちろん彼が勝ち得たものであるが、心理的・肉体的・技術的に極限的な状況下でのクライミングではディヴィッドのすぐれた才能に遠く及ばないことを話し、だから自分の能力に満足を覚えるべきである、というようなことを答えた記憶がある。しかし、こういう言葉は彼自身の内側から湧いてこないかぎり役にたたないものなのだ。

以上引用おわり

この本、単なる技術書として紹介しているクライマーが多いようですけど。
そういう人はジェフ・ロウの語る人生観が詰まった、この本の魅力の半分しか受け取ってないと思います。

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山と渓谷84年11月号 ~昔の自分に出会う~

行きつけのBookOffに80年代の山渓が並んでいた。
偶然、84年11月号を見つける。105円で即購入。
ここで「偶然」と表現するのは、この号は私が登山を志したきっかけであるからだ。
今までヤフオクなどで探し求めていたが、この号は欠番になっていたり、私にとって幻の号であった。
特集は「新田次郎の世界」である。
巻頭に新田次郎の代名詞ともいえる冬富士、そして次のページには見開きで故・岡田昇氏による暗雲たちこめる悪天下の北鎌尾根の写真。
この号を読み、新田次郎の影響を受け、当時中学生の剣道少年だった私は登山に目覚めたのであった。
新田次郎について、作家であり妻であるふじわらてい氏による、こんなくだりがある。
山行の前夜は枕元にきちんと山道具を並べる新田次郎。
奥様が装備にさわろうとすると、こう言ったという。

「さわるんじゃない、神聖だ。」

普段散らかしっぱなしの私は猛省です。
過去を懐かしく振り返っても別に意味は無いことは承知の上であるが、この号を手にしたとき、登山をやってみようと思い立った時の事が明瞭に思い出される。
84年11月号は、そんな特別な山渓誌である。


この号には後日談がある。
新田次郎特集の中で、小説「栄光の岩壁」のモデルとなった登山家芳野満彦氏が新田氏の著作をこう評している。
『(中略)モデルのくせにくそみそにけなしますよ。(中略)・・半分以上がうそだと、いい迷惑だと、事実はこうだったと。(省略)』
このコメントに激怒したのが、山岳小説に影響を受けた作家の森村誠一氏。
森村氏自身のエッセイ集の中で、芳野氏を匿名としながらも、小説にとりあげてもらった恩義を忘れ何たる暴言、と怒っていらっしゃった。
森村氏の生真面目さが伝わるような一文である。
私は学生時代、森村氏の出身地である埼玉県熊谷市に二年ほど住んでいた。
熊谷市立図書館には森村氏が寄贈した文庫があり、氏がただの大衆小説作家ではないことを感じさせられた。

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じだいぃ~はまわる~(中島みゆき調)

文化の日。
国民の休日であるが、非国民の私は午前中に子供達と近所の公園で過ごし、午後から必要資料検索のため会社に出る。
会社を退出後、山形市内のBookOffが一軒、リニューアル開店したので行ってみる。
誰が流したのか、妙に古いヤマケイが何冊かある。

今日の掘り出し物は、
『穂高を歩く・アルプス3000メートルの徹底ガイド』
古書店相場800円を105円でゲット。
鈴木昇己監修、内田修写真、平本雅信・増島達夫解説という、今のへなちょこガイド本と異なり山に精通した硬派執筆者の面々によるガイド本である。
夏山から始まり、秋山、春の残雪期の穂高・涸沢周辺を扱っている。
前穂北尾根や奥又白池まで詳細に扱う徹底ガイドぶりで、以前から捜していた本なのだ。
出版は1987年と、もう20年前。
無帽にバンダナ、ノースリーブシャツ姿の鈴木昇己氏が、岩場でビレイしている写真がある。
岩にスリングをひっかけ、後続クライアントをエイト環ビレイしている貴重な写真がぁぁぁぁ!
他のハイカーの皆様も、モデルの女性も太ももムチムチな短パン姿。

古いガイド本を読むたび、常に装備や技術の同行にも気を配らなければ、と思う午後でありました。

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氷壁のワンダーランド

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パキスタンの登山事情を知るため古書店にて購入。
1985年の福岡大学山岳部隊によるナンガパルバット・ディアミール壁遠征の報告書である。
特筆すべきは、隊員紹介のページ。
多くの登山報告書は登山中の隊員のスナップ写真を掲載するものだが、同報告書は登山中および勤務中の二枚の写真を対照的に配置しているのが印象的である。
惜しむらくは、登山活動、特に上部キャンプから登頂に至る行程の明瞭な写真が少ない点であるが、それだけ過酷な頂上アタックであったと推察される。
しかし、その短所を補ってあまりある構成・まとまりの良い報告書である。
ナンガ峰の登山史、隊員達の遠征参加に至る経緯、各係の報告。
報告の中で特徴的なのは、隊員による座談会形式で登山活動を振り返っていること。
後々改まって筆をとった文章よりも、やはり本音がにじみ出ており、それだけ臨場感あふれる報告書となっている。
その座談会の中で、隊員の自己管理がしっかりできたことは大学山岳部のタテ社会の効果の一面ではないかという意味の会話がある。
ふりかえれば、80年代から90年代初頭は、部員が減少しつつあった大学山岳部が「8000m峰登頂」という目標を掲げ、最後ともいえる花を開かせていた時期であった。
「氷壁のワンダーランド」はその大学山岳部の活動期を象徴する、よくまとめられた報告書といえよう。

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北鎌尾根

いつもコメントを寄せて頂いている方から、考えさせられるコメントをいただく。
北鎌尾根を詰めてきた自称ガイド、クライアントに荷物を負わせて遅れて上がってきたらしい。
あくまで伝聞なので、どんな事情があったかはわからない。
そのガイドという方の素性もわからない。
ただ、改めて思う、師匠の言葉。
「(ガイドの)ザックの重さは、命の重さ。」

寄せていただいたコメントに導かれ、大天井ヒュッテのサイトを拝見した。
近年は無雪期の槍ヶ岳北鎌尾根が大人気のようだ。
私は積雪期しか登ったことが無い。
そもそも、大学山岳部に入った目標の一つは、加藤文太郎が倒れた北鎌の冬季登山だったからた。

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私が愛読したのはずっと昔、二見書房刊でした。

当時(90年代初め)は、無雪期の北鎌は話題にもならなかったような気がする。
そもそも大天井からアプローチなんて考えもしなかった。
そのため、今に至っても無雪期の北鎌なんて・・・と考えていたが、大天井ヒュッテのサイトで北鎌の花の写真集を見て、その美しさに見とれてしまった。
自分が登った頃は、北鎌に花なんて全く意識しなかった。
今現在、北鎌を目指している中高年の方々は、冬しか知らない私達よりも美しい光景を目にしているのかも知れない。

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川崎山岳会編著『雁戸山』

JR山形駅東口を出て正面。
駅前大通りの彼方、建物の間に望める均衡のとれた三角錐の山が雁戸山(がんどさん・北雁戸山)である。

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出張出ずっぱりの9月、貴重な休みは家族サービスに吸い取られている合間をぬって、図書館で情報収集。
お隣宮城県の川崎山岳会による著書『雁戸山』をみつけた。
百名山などブランドには名を連ねていないものの、山形宮城県境に位置する近郊の山として地元民に愛されている山である。蔵王連峰の中では比較的険しい山容がその人気の理由の一つであろう。

さて川崎山岳会編著『雁戸山』。
東北の山岳界の重鎮・深野稔生氏による登山史も掲載されている。
これによれば、近代登山初期の登山者として、黎明期の剣岳・台湾登山で名を知られる沼井鉄太郎氏の名がみえる。
そして冬季初登は昭和4年、旧制山形高の三度にわたるアタックで成し遂げられているとのこと。

雁戸山は無雪・積雪期問わず、現在では高校山岳部から中高年登山者まで、万人に愛されている山だ。
今では普遍的なハイキングの山がこのような歴史を秘めていることに、ある種の感慨を覚える。
またこの本は、既存のガイドブックには記録・紹介の無いブドウ沢コースに関する紹介も掲載されている。

ごくたまにガイドの師匠からも近郊の山について問い合わせが来たりするので、常に情報収集は怠らないようにと考えているのだが、こういう郷土出版物は市場に流通しないだけに、まことに貴重な存在である。
関係者には改めて敬意を表したい。

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フォートナム氏とメイソン氏

久々に自宅で過ごす日曜。
子供達の「遊んで」攻撃をかいくぐり、岩波文庫のキングドン・ウォード著・金子民雄訳「ツァンポー峡谷の謎」を読む。岩波文庫にしては500頁を越す分厚い本。

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内容はプラントハンター(植物採集人)キングドン・ウォードによる1920年代のチベット・インド・ビルマ辺境、ナムチャバルワ周辺を含む東ヒマラヤ一帯の探検記録である。
当時はチベット高原の大河ヤルツァンポが、ヒマラヤ奥地から注ぐ3本の大河、サルウィン、メコン、長江のいずれに繋がっているかが地理上の空白であり、探検の課題であった。

 私が今まで読んできたチベット探検記といえば、職業軍人または職業探検家、宗教家、登山家によるものであり、プラントハンターによる記録はこれが初めてである。
 なるほど、植物の記録箇所になると、キングドンウォードの筆も生き生きとしているのが感じられる。

 さて、この本。
 訳者はアジア探検史研究の第一人者、金子民雄氏によるものだが、訳が硬い・・・
 硬いだけでなく、すごく気になるところがある。
 冒頭、旅の出発準備の場面。 
 
 缶詰の魚や、軍隊用食料、ベーコンといった物はごく少量だけ準備した。こういった備品はフォートナム氏とメイソン氏が提供して下さり、各々目方六千ポンドの六個のヴェネスタ荷物に詰められた。

 あにょ~、かねこ大先生・・・
 「フォートナム氏とメイソン氏」って、もしや英国王室御用達の総合高級食品ブランドFORTNUM & MASONのことではないじゃろか・・・

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 原典に当たる根性は私は持ち合わせておりませんが、前後の文脈から察するに、ここで個人名が出てくるのは唐突なんだよね。
 また、キングドン・ウォードが巨大総合商社ともいえるフォートナムアンドメイソンの支援を受けていたとなると、ウォードによる探検への見方もまた当然変わってくるものである。
 なんて、まじめに考えるよりも、金子大先生も紅茶の銘柄にはあんまり詳しくないんだろうなあ・・・と微笑ましく読むことにする。

 しかし、探検記・登山の翻訳ってなかなか恵まれないよなあ。
 以前観た某衛星放送歴史番組ではシシャパンマ峰がシーシーバンマ峰になってるし。
 ある登山家の伝記では、ユマールがジュマーになってるし(訳者もJumarを単純に読んだんだろうな)。
 ちょっと文献や識者に確認すればいい問題なのですが、そうされないところに、日本における探検・登山という文化が軽んじられているか表れてるような気がします。

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『登山のルネサンス』

先日の日曜、出張のもうひとつの楽しみである「古書店めぐり」をする。
名古屋の古書街は神保町のそれと違い、日曜でも開店しているので社会人の私には非常にありがたい。
薬師義美氏のヒマラヤ文献目録集を見つけたが、持ち帰るのに一苦労しそうなのでパス。
山と渓谷社刊・武藤昭氏の「穂高岳の岩場」を見つける。
80年代の大学山岳部員なら、お世話にならない者はいないであろう名著である。懐かしい。
しかし、21世紀になってから前穂4峰の中大・明大ルートって、登った人いるのかな?????

今回は、高山研究所編『登山のルネサンス』を購入。
名古屋を拠点とする高所登山のオーガナイザー・原真氏を中心とする同研究所の成果・・・パミール、アコンカグア、ワスカラン、インドヒマラヤ、そして故・禿博信氏によるダウラギリ単独登頂等の遠征記録と所見を取りまとめた本である。
現在の高所登山は、かつての「無酸素」志向から、高齢者登頂・ガイド登山にみられるように、酸素を効果・積極的に使用する方向にある。
あらためて、私自身の高所順応に関する知識を整理することが購入の目的である。

もっとも、原真氏の著書がそうであるように、同書も単なる遠征報告書・登山生理学の論文集では終らない。
82年刊でありながら、現在の登山に対していくつもの特筆すべきメッセージを含んでいる。
そのうちの一つは本書のプロローグにある。

 包囲法から生まれてくるイメージは、巨額の金と無駄な時間と馬鹿げた大宣伝とヒエラルキーである。これは物事の価値を他人に判定してもらおうと考